腐男子異世界転生して王子になる〜チートになっちゃった僕でゴメンね!〜

優木王

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第二章

28 話僕やっちゃいます!

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僕は気付いたら、ルッカに駆けて行ってしまった。

「ルッカ!大丈夫ーーー。僕がやる!」

と僕は大きな声で言って、走る。ルッカは僕の声を聞き入れたのか、「えぇ!」と声を出した。

ティモシーは僕が駆けて行くのを驚いて、僕を引き留めようと、手を伸ばしたが、僕は素早く駆け出したから、間に合わなかった。

「チーロ!ダメ!危ないから僕の隣りにいないと…!」

とティモシーの大きな声が聞こえたが、僕は聞き入れず、ひたすら、ルッカ目掛けて前へと駆けた。

そして、僕は右手から自分の手よりも二回りも、三回りも大きな魔力を出して、大きなジャンプで、魔物が出ている渦目掛けて、飛んで、魔力を出した。

ルッカは横からの僕の大きな魔力に驚き、自分の手を止めた、と同時にルッカは僕の魔力で飛ばされ、ルッカは後ろの床に尻もちついた。

そして、僕は無心になって、渦に魔力を当てる。そして、僕の魔力は渦の中から出ている、魔物のレベルを測ったかのように強い魔力の熱さへと増す。そして、僕の背に、バサッと大きな音を立て、色とりどりに光り輝く翼が出た。

いたたと腰に手を当てて痛がってる、ルッカにティモシーは近づき、しゃがみ込んでルッカの背に手を当てている。そして、ルッカは僕が飛び出して来たことに驚倒した顔で僕をじっと見つめる。ティモシーはルッカの驚きようを見ながら、そっと、僕の方に向いて、ハッとした顔で僕を見始めた。

僕はもう無我夢中で、魔物が弱り、砕く気持ちで魔力を放し続けた。

神父のおじさんは驚嘆した顔で、「ムム」と顎の髭を触り始めた。

そして、僕の放つ魔力はどんどん増し、魔物は黒く大きな魔物は大きな口を開きながら、僕の魔力を浴び続けた。
魔物はどんどん薄れていき、強く回り続けていた渦は、小さくなり始めた。

僕は空いている片方の手から、剣を取り出し、魔物の口の中へと刺し込んだ。

魔物は、大きな、大きな、とても低く、野太い声を上げ、喚き始めた。

ーーー「ぐがぁあ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''」

と魔物の大きな声が綺麗な聖霊的空間の中を木霊しながら、響き渡った。

すると、渦と魔物はポンッと音を立てて煙とともに消え失せた。

僕は、我に返り、手から放っていた魔力が消え、バサッと出てきていた翼は下を向き、僕は床にペタンッと落っこちた。

僕は何が起きてて、僕は何をしてしまったのかが、理解が追いつかず、呆然と座り込んだ。

「チーロ、お前何してるんだよ。俺の魔力を容認してもらえる儀式を…。俺が、ティモシーとチーロから俺の強さを見せつけ、いやいや、俺が1番に兄になろうって考えていたのに。…邪魔しやがって。

てか、あんな危ない魔物。…魔物をチーロが退治してどうすんだよ。危ねーじゃんか!」

とルッカは立ち上がり、僕を見つめて、腹を立てて、僕に罵声した。

そして、ティモシーはルッカを殴った。

「ルッカ、お前の方が危なかったんだぞ。まだ、チーロの方が魔力ある。しっかりと考えて、挑んでいないのはルッカの方だ。ルッカ、しっかり反省しろ。それと、チーロに謝れ」
とティモシーは怒りをルッカを殴ることで、ルッカに気付かせようとした。ルッカは殴られた、頬を触って、反発し出した。

「なんでだよ。俺は謝んねーよ」

「謝れって」

「嫌だ!」

と2人の言い合いが始まった。

「ほほう。これは面白いですね。まさか、まだ3歳と言うお年のチーロ様がやってしまうなんて。これはチーロ様の魔力を容認致す負えざるおえません。あなた様の魔力はこれから名を馳せることとなるでしょう」

とおじさんは言って、座り込んでいる僕に近づき、しゃがんで、僕の頭を優しく撫でた。

その言葉を聞いた、ルッカとティモシーは言い合いを静まって、おじさんの言葉に驚きながら、まじまじと見つめる。

そして、渦と魔物が出ていた、円柱の机の上から、ポンッと音が鳴って、魔物、いや、黒のコウモリのような翼の生えた、黒のスーツ姿に縦に長い黒の帽子を被った、小学三年生くらいの少年が出てきた。

どうも。こんにちは。僕はお強い、チーロ様の魔力を浴びて、ここの場にお生まれになれました。ヴァンパイアのストウと申します

とヴァンパイアと名乗る、少年は僕をニヤッと見つめながら、帽子をとって、煌びやかにお腹に持ってきて、ペコリとお辞儀をした。

僕は「わぁっ」驚いた声が出て、口元に手を当てて、少年を見つめた。

そして、神父のおじさんは僕から離れて、立ち上がって行ってしまった。

ヴァンパイアの少年は机の上から降り、僕に近づき、僕の顎に手をやって、また怪しげなニヤリと笑んで、見つめ始めた。

僕はこの展開に困惑して、目を閉じた。

これはやばいって。僕の魔力を浴びて生まれたってなんだか、いやらしげに僕の頭の中に想像してしまいそうになった。
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