腐男子異世界転生して王子になる〜チートになっちゃった僕でゴメンね!〜

優木王

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第二章

21話異世界転生して初のお勉強会

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僕は3歳になって、今日初のティモシー達とのお勉強会をする日。

僕は朝から楽しみ過ぎて、にんまりとにやけながら、部屋着を脱いで、着替えた。

「チーロ様、今日はティモシー様の家での初めてのお勉強会ですね。ご準備はできましたか?」

とガチャとドアが開き、アンジェロが声掛けて来た。

「うん!準備出来たよ~!着替えた!」

と僕は応えた。

アンジェロは微笑んで、手から何かを取り出した。

「お利口なチーロ様にこのペンをお渡しします」

とアンジェロは右手から羽付きペンを僕に差し出した。

「え、アンジェロ…、いいの?アンジェロが使ってたペンじゃない?」

だって、そのペンはアンジェロがよく取り出して使ってたペンだから。

「いいんですよ。チーロ様!他にもペン、たくさんありますから」

とアンジェロは笑顔で言う。そして、優しく微笑んで、真剣な顔で言った。

「なので、チーロ様。お勉強頑張って来て下さい…」

とどこか悲しげに、もう会えないような声つきで言う。なんだか僕は悲しくなった。なんでアンジェロ、悲しく言うの。

「アンジェロ……。うぅ。うん…。ありがとう」

「あ、チーロ様。大丈夫ですか。すみません。泣かしてしまいましたか…」

はわわと慌てるアンジェロに僕は言った。

「アンジェロが悲しげに言うからじゃんか」

「そ、それは…。チーロ様が初のお勉強会に行くって言うことに。成長を感じてしまいまして…」

僕はそれを聞いて、そういう事かと思って安堵した。そして、僕はアンジェロにハグした。

.+*:゚+。.★゛

「お父さん、お母さん、アンジェロ行ってきます」

と家から出てきた、お父さんとお母さんとアンジェロに大きな声で言って、アロンツォと手を繋いで、街に向かって歩いた。

「チーロ様、今日は何をするの?」

と聞かれ、僕は笑顔で応えた。

「ティモシーとグイリオ達とお勉強するんだよ」

「じゃあ、ハーヴィーの家に行くってこと?」

「そうそう!」

と会話をした。アロンツォはどこか嬉しげにほくそ笑んだ。

「そっか」

アロンツォは来た以来の時は紫のスカーフを付けていたけれど、今はもう、外に出てもスカーフを付けていないことに気付いて僕は聞いた。

「ねぇ、アロンツォ、もうスカーフ付けなくていいの?」

「あぁ、あのスカーフは雇い主であるオーウェン様、チーロ様の元に護衛になっていいと了承得れば、あのスカーフはもう付けなくていいんだ」

「へ~。そうなんだ」

まるで、契約書みたいな物なのかな。

そして、街に出て、馬車に乗り込んで、ティモシーの家まで向かった。

•*¨*•.¸¸☆*・゚

ーカロンカロンッ

と音がなって、門が開き、奥のドアからティモシーが駆けて来た。

「チーロ、よく来れたね!アロンツォ様も」

とティモシーは言って、僕の頭を撫でてくれた。

ハーヴィーも出て来て、ハーヴィーの後ろにグイリオもいた。

「やぁ、お二人とも、中へどうぞ」

とハーヴィーは言って、ハーヴィーの後ろに3人してついて行った。

中は淡い黄色に装飾された壁や飾りがいっぱいで綺麗だった。 
そして、1つの一室を紹介され、中に入った。

中には、足を絡ませて、カッコつけて座っているルッカがいた。

「遅いぞ。チーロ」

とからかわれた。僕は少し困惑した顔を浮かべた。

グイリオが僕を抱き寄せた。

「ルッカ、年下のチーロに対して、ひどいぞ!ルッカが一緒に勉強したいって言うから、呼んだんだからな」

とティモシーが言って、ルッカがムスッと顔して言った。

「なんだよ。俺だって、楽しみにこれでもしてたんだ!」

それを聞いて、僕はルッカが可愛く思えた。
ハーヴィーもそう思ったのか、弟のティモシーにまぁまぁと言うように、頭をポンポンとした。ティモシーはムゥと顔をしてた。

そして、お勉強が始まった。

ティモシーとルッカは7歳になって、文字の勉強は終えているらしく、なんやかんや2人で魔法書を使って、勉強をしていた。

僕の隣のグイリオは6歳で、自分の魔力である葉力を極めるために自然魔法書を読み漁っていた。

僕はまだ3歳だから、文字の書き方練習だった。僕は3人を少し羨ましい気持ちで見てしまった。

ハーヴィーとアロンツォは2人で魔文字書を使って話し込んでいる。

僕ははぁあと1つ重たるいため息をついて、手を止めた。すると、グイリオが僕に近づいてきた。

「チーくん、文字練習進んでる?」

と優しく聞いてきた。

「みんな先進んでて…、ずるい」

と僕は焼きもち焼いた気持ちをプクッと頬を膨らまして、グイリオに言った。

すると、グイリオは僕の元に体を寄せて、言った。

「僕と一緒にしよっか」

と微笑んで言う。僕は嬉しくてコクッと頷いた。

そして、グイリオとの文字書き練習が始まった。
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