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第一章
17話アンジェロとアロンツォのバトル戦
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「では、始めましょうか!アロンツォ様」
「はい、俺はいつでもいいですよ。これでも剣術の上級階級で賞取ってますから。俺を子供だと手加減しないで下さい」
とアロンツォは言い、右手から紫色の煙を出し剣を取り出した。そして、剣を下に向け、アンジェロに鋭い視線を向ける。
「手加減しませんよ~。真剣なテストなので」
とアンジェロは応えて、バッと獲物を捕らえるように両手の指を丸め、姿勢を作った。
ヒューと2人の間に風が吹き、バトル内の枠線が光線のように光った。そして、アンジェロとアロンツォはお互いを見合いっこし、始まった。
最初に相手に近づいて行ったのは、アロンツォだった。
アロンツォは紫に輝く剣を横に向け、アンジェロの横に近づいた。そして、剣の先に紫に光る、丸い魔力光を出した。
アンジェロは俊敏にアロンツォから離れた。
アンジェロは両手に白い魔力光を持ち、アロンツォに右手から投げた。
アロンツォはそれに気付き、剣に当て、かわした。
かわした姿を見たアンジェロは、アロンツォをどうかわすのかをしっかり学んでいることを見受けた。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
アロンツォ様は、あの方のしつけ通りに上級生に入っただけ凄いな。僕のこれまでの魔力性をもう把握しているのかな。だったら、もう少し高魔力を作ってもいいぐらいか。
では、今度は僕がアロンツォ様の魔力を止めよう。あの方はアロンツォ様を小さい頃から、魔力、剣術の厳しいことをやらせていたのか。もう一人の子はどうしたのだろうか。
アンジェロはアロンツォの姿を観察しながら、そんなことを考えていた。
・
アンジェロ様は俺の魔力と剣術の方を測っている。チーロ様を守れる力を持っているのか調べているのか。それとも、他のこともある…。
俺はアンジェロ様の様子を見ながら、近づいて、剣を振った。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
アロンツォは剣を高く上げ、ジャンプしてアンジェロに飛びかかった。
アンジェロは魔力で身を包み、ダメージを防いだ。そして、アンジェロは古刀を出し、アロンツォと剣を交じり合わせた。
そして、2人の剣の交じり合う音が広い、綺麗な草原に響き渡る。
アロンツォとアンジェロは剣越しから見合った。
そして、アロンツォは後ろに身を引き、左手から小さな魔力光を何数個も投げた。
アンジェロはまたも魔力で身を包み、防ごうとしたが、少し遅れ、避けきれず、腰の部分にダメージを受けた。アンジェロは少し腰を落とし、アロンツォの動きを見た。
・
あ、これは痛い。アロンツォ様のさっきの魔力が当たって、ダメージが効いてる。体制を整えないと…。アロンツォ様は11歳にして、この威力の魔力を持っているなんて。
少し、くらむ。久しぶりのバトル戦だから…。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
ーガチャ
「アンジェロ…いる?」
僕はアンジェロの個室の部屋のドアを開けた。小さい僕には、高さのあるドアを開けるのは少し苦労する。
ドアを開けると、中はシーンとしていた。
「アンジェロ…?いないの…?」
部屋は電気も付いていなくて静かだった。
どうして、アンジェロいないの。どこ行ったの。…寂しいな。アンジェロに会って、お話ししたかったのに。ここに生まれて、前世できなかった甘えをいっぱいしようと決めたのに…。うぅ、絵本っぽいの探して見つけたのに。…どうして、アンジェロいないの。
僕は気持ちが沈んだ。ちょこんと床に座って、可愛い絵柄の絵本らしき本を開いて、閉じてを繰り返した。
あぁ、もう。アンジェロと遊びたかったのに。できたら、たくさん抱きつきたかった。
僕は勢いよく、立ち上がって決心した。
「アンジェロを探す!」
僕は大きな声で言って、お父さんとお母さんにバレないようにそっと外に飛び出した。
家の周りを囲っている、近衛兵の人達がいるけれど、静かに見計らって僕は駆け出した。
大丈夫。ティモシー達と周りがどうなっているか歩き見たし。
うーん、アンジェロはしっかりした執事だから、そんな簡単に一人で街に行くはずがないからな~。きっと、何か考えてていないんだ。
近衛兵の人達とよく話している、アロンツォもいなかった。
…ってことは。2人でどこか行ってるってことか。僕はそう思った途端、頭の中にもんもんと2人でイチャついてる妄想をしてしまった。
クールでかっこいいアロンツォ。優しくて、爽やかで誠実なアンジェロ。
2人がイチャついてる…。なんだか、本当にそう思えてきた僕は、首をふいふいと横に振って、僕の頭に手をグーにしてコツンとやった。
僕の頭だめ。すぐにそんなことを考えちゃうなんて。
僕の頭の中は、本当そんなことばかりだよ。
でも、アロンツォとアンジェロか。どっちがどっちでも考えられるかも。
あぁ~、いい。いやいやいや、待って、アロンツォに大好きなアンジェロを奪われるのは嫌だ。
僕は気持ちまでもをもんもんとして考えた。僕の頭の中は今日も好調らしいな。好調なのはいいけど、すぐにそっちに考えるのはいけないよね。僕は自分で自分に苦笑いをした。あぁ、苦笑でしかないよ。………もう。
「はい、俺はいつでもいいですよ。これでも剣術の上級階級で賞取ってますから。俺を子供だと手加減しないで下さい」
とアロンツォは言い、右手から紫色の煙を出し剣を取り出した。そして、剣を下に向け、アンジェロに鋭い視線を向ける。
「手加減しませんよ~。真剣なテストなので」
とアンジェロは応えて、バッと獲物を捕らえるように両手の指を丸め、姿勢を作った。
ヒューと2人の間に風が吹き、バトル内の枠線が光線のように光った。そして、アンジェロとアロンツォはお互いを見合いっこし、始まった。
最初に相手に近づいて行ったのは、アロンツォだった。
アロンツォは紫に輝く剣を横に向け、アンジェロの横に近づいた。そして、剣の先に紫に光る、丸い魔力光を出した。
アンジェロは俊敏にアロンツォから離れた。
アンジェロは両手に白い魔力光を持ち、アロンツォに右手から投げた。
アロンツォはそれに気付き、剣に当て、かわした。
かわした姿を見たアンジェロは、アロンツォをどうかわすのかをしっかり学んでいることを見受けた。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
アロンツォ様は、あの方のしつけ通りに上級生に入っただけ凄いな。僕のこれまでの魔力性をもう把握しているのかな。だったら、もう少し高魔力を作ってもいいぐらいか。
では、今度は僕がアロンツォ様の魔力を止めよう。あの方はアロンツォ様を小さい頃から、魔力、剣術の厳しいことをやらせていたのか。もう一人の子はどうしたのだろうか。
アンジェロはアロンツォの姿を観察しながら、そんなことを考えていた。
・
アンジェロ様は俺の魔力と剣術の方を測っている。チーロ様を守れる力を持っているのか調べているのか。それとも、他のこともある…。
俺はアンジェロ様の様子を見ながら、近づいて、剣を振った。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
アロンツォは剣を高く上げ、ジャンプしてアンジェロに飛びかかった。
アンジェロは魔力で身を包み、ダメージを防いだ。そして、アンジェロは古刀を出し、アロンツォと剣を交じり合わせた。
そして、2人の剣の交じり合う音が広い、綺麗な草原に響き渡る。
アロンツォとアンジェロは剣越しから見合った。
そして、アロンツォは後ろに身を引き、左手から小さな魔力光を何数個も投げた。
アンジェロはまたも魔力で身を包み、防ごうとしたが、少し遅れ、避けきれず、腰の部分にダメージを受けた。アンジェロは少し腰を落とし、アロンツォの動きを見た。
・
あ、これは痛い。アロンツォ様のさっきの魔力が当たって、ダメージが効いてる。体制を整えないと…。アロンツォ様は11歳にして、この威力の魔力を持っているなんて。
少し、くらむ。久しぶりのバトル戦だから…。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
ーガチャ
「アンジェロ…いる?」
僕はアンジェロの個室の部屋のドアを開けた。小さい僕には、高さのあるドアを開けるのは少し苦労する。
ドアを開けると、中はシーンとしていた。
「アンジェロ…?いないの…?」
部屋は電気も付いていなくて静かだった。
どうして、アンジェロいないの。どこ行ったの。…寂しいな。アンジェロに会って、お話ししたかったのに。ここに生まれて、前世できなかった甘えをいっぱいしようと決めたのに…。うぅ、絵本っぽいの探して見つけたのに。…どうして、アンジェロいないの。
僕は気持ちが沈んだ。ちょこんと床に座って、可愛い絵柄の絵本らしき本を開いて、閉じてを繰り返した。
あぁ、もう。アンジェロと遊びたかったのに。できたら、たくさん抱きつきたかった。
僕は勢いよく、立ち上がって決心した。
「アンジェロを探す!」
僕は大きな声で言って、お父さんとお母さんにバレないようにそっと外に飛び出した。
家の周りを囲っている、近衛兵の人達がいるけれど、静かに見計らって僕は駆け出した。
大丈夫。ティモシー達と周りがどうなっているか歩き見たし。
うーん、アンジェロはしっかりした執事だから、そんな簡単に一人で街に行くはずがないからな~。きっと、何か考えてていないんだ。
近衛兵の人達とよく話している、アロンツォもいなかった。
…ってことは。2人でどこか行ってるってことか。僕はそう思った途端、頭の中にもんもんと2人でイチャついてる妄想をしてしまった。
クールでかっこいいアロンツォ。優しくて、爽やかで誠実なアンジェロ。
2人がイチャついてる…。なんだか、本当にそう思えてきた僕は、首をふいふいと横に振って、僕の頭に手をグーにしてコツンとやった。
僕の頭だめ。すぐにそんなことを考えちゃうなんて。
僕の頭の中は、本当そんなことばかりだよ。
でも、アロンツォとアンジェロか。どっちがどっちでも考えられるかも。
あぁ~、いい。いやいやいや、待って、アロンツォに大好きなアンジェロを奪われるのは嫌だ。
僕は気持ちまでもをもんもんとして考えた。僕の頭の中は今日も好調らしいな。好調なのはいいけど、すぐにそっちに考えるのはいけないよね。僕は自分で自分に苦笑いをした。あぁ、苦笑でしかないよ。………もう。
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