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第一章
5話お披露目パーティー2
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「ねぇ、ロラ様。その子がラミーシア国の王子になる子だよね?確か、チーロくん!」
とティモシーがお母さんの座っている椅子の取手に両手を乗せて顔を覗かせて見ている。
「えぇ、そうよ。チーロよ」
とお母さん。僕はティモシーに触れたくて、手を伸ばした。
すると、ティモシーがニヒッと笑んだ。
「ロラ様、僕にチーロくん抱かせて!」
と言った。そして、僕は喜んだ。だって、通じたから。ティモシーは僕の気持ちを分かってるなって僕は思った。そして、ティモシーが僕に両手を伸ばす。
僕はなんだかドキドキした。
そして、ティモシーが僕を抱き上げた。ティモシーはおっとっととちょっとふらついた。
そして、ティモシーが僕に顔を近づける。…近い。近い、近い。
僕はバクバクと心が早くなるのを感じた。
「こんばんは。チーロくん。僕はティモシーだよ~。ティモシー・エンベルト。隣りのモルデーラ国の3代目王子なんだ」
とティモシーが軽やかに微笑んで教えてくれた。3代目…。3代目ってことは上に2人いるんだ。
「チーロくん、いつか僕と一緒にエクリプススパーダ学院に通おうね!」
とティモシーは僕におでこをくっ付けて言う。エクリプ…?何そこ!?
すごく名前かっこいいな~。そっか。この国にも学校があるんだもんね。
ティモシーと4つ違いだから、学校一緒に通える年なんだな。
あぁ~、楽しみだな~。僕も早く喋れるくらいに大きくなりたい。
笑顔のティモシーに僕は
「うー!」
と返事した。うん、すら言えないなんて…。はぁ、僕は。もう……。僕の口に腹ただしい気持ちを抱いた。
…ま、しょうがないんだけれども。
なんてたって、僕は…。まだ赤ちゃん。今は思う存分、可愛がられよっと…。待って。でも、僕、可愛くないかもしれない。
「ふふ、チーロくんお利口だね!うんって返事したんだよね」
とティモシーは言って、僕の頭をよしよしと撫でてくれた。
やっぱり、ティモシーはとても僕と気が合うかもしれない。赤ちゃんの僕の言葉を理解出来るなんて。すごく嬉しい。
すると、デザートを食べ終えたのか、さっきの子達がティモシーと僕の方へと駆けて来た。
最初に挨拶をした子もいる。口端にショートケーキのクリームを付けて。
わぁ、本当にみんな可愛いな~。きっと、大きくなったらかっこよくなるんだろうな~。僕はにやけてしまう。
こんな子達に囲まれてることがすごく癒された。この子達、どんな風に大きくなるんだろうとか思ってしまった。あわよくば、大きくなっても、頭を撫でられていたい。
そして、前世みたいに閉じこもりたくない。
一人で抱え込まないようにしたい。だから、僕は今を大事にしたい。
僕は僕でしかないんだ。恥ずかしがらずにみんなに周りの人達に顔を向けるだ。
そう僕は決意した。
それでも僕の心はどんな人にもときめいてしまう。
こんな小さな子達にまで心が向くなんて。それに先の姿まで想像してしまうなんて。僕の心がやっぱり、恥ずかしい。
「ティモシー、まだチーロ抱っこしてるのかよ」
と俺様系な雰囲気漂う、男の子がティモシーの右肩に手を置いた。
この子もすごくかっこいい…。僕はまた…。うぅ。僕はグッと僕の心の気持ちを抑えた。
「おい、ルッカ、チーロくんをもう呼び捨てに呼ぶのはやめろよ」
とティモシーが僕をギュッとして言った。
「はぁ、こいつだって俺たちのライバルになる奴だろ!ティモシー、チーロに怯えてんのかよ!お前のお父さんにとって強的の元に産まれた奴だからかよ!もう弱ちっくなってやんのー!べーだ」
とルッカと呼ばれた子が舌を出してすごい勢いでティモシーに言う。
ティモシーは切れたのか、さっきまでの可愛い笑顔から鋭い目でルッカを睨む。
え、え、ええーーー。これは喧嘩始まる感じなのかな。
僕のお父さんとティモシーのお父さんの強敵。どういうことだろう。仲良いんじゃないのか。…もしかして、僕とティモシーの間は複雑なわけないよね。
「ルッカ、お前はもう黙れ。僕はお前みたいな感情は抱いていない。僕は純粋にチーロくんといたいんだ」
と最初の声より、低くして静かに言った。
ルッカはふんっと腕組みしてぷいっとティモシーから逸らした。
そして、アンジェロが来て、最後の挨拶が始まり、僕はお父さんの腕へと回った。
「皆さん、今日はお集まり頂き誠にありがとうございました。
これで、チーロもエンベルト達の子供達のように立派に育てていきたい。
どうか、わたくしのチーロと遊んでほしい。
な!チーロもあの子達のように大きくなろうな」
とお父さんが僕への気持ちを言って、最後の挨拶を終えた。
ぱちぱちと沢山の大きな拍手喝采が起こった。
本当に僕はとてもすごい所へ転生した様だ。
お父さん、僕ティモシー達と一緒に大きくなるよ。それと沢山、いっぱい話す。
僕の気持ちも全部話せるようになるよ。
待っててね。皆さん。
とティモシーがお母さんの座っている椅子の取手に両手を乗せて顔を覗かせて見ている。
「えぇ、そうよ。チーロよ」
とお母さん。僕はティモシーに触れたくて、手を伸ばした。
すると、ティモシーがニヒッと笑んだ。
「ロラ様、僕にチーロくん抱かせて!」
と言った。そして、僕は喜んだ。だって、通じたから。ティモシーは僕の気持ちを分かってるなって僕は思った。そして、ティモシーが僕に両手を伸ばす。
僕はなんだかドキドキした。
そして、ティモシーが僕を抱き上げた。ティモシーはおっとっととちょっとふらついた。
そして、ティモシーが僕に顔を近づける。…近い。近い、近い。
僕はバクバクと心が早くなるのを感じた。
「こんばんは。チーロくん。僕はティモシーだよ~。ティモシー・エンベルト。隣りのモルデーラ国の3代目王子なんだ」
とティモシーが軽やかに微笑んで教えてくれた。3代目…。3代目ってことは上に2人いるんだ。
「チーロくん、いつか僕と一緒にエクリプススパーダ学院に通おうね!」
とティモシーは僕におでこをくっ付けて言う。エクリプ…?何そこ!?
すごく名前かっこいいな~。そっか。この国にも学校があるんだもんね。
ティモシーと4つ違いだから、学校一緒に通える年なんだな。
あぁ~、楽しみだな~。僕も早く喋れるくらいに大きくなりたい。
笑顔のティモシーに僕は
「うー!」
と返事した。うん、すら言えないなんて…。はぁ、僕は。もう……。僕の口に腹ただしい気持ちを抱いた。
…ま、しょうがないんだけれども。
なんてたって、僕は…。まだ赤ちゃん。今は思う存分、可愛がられよっと…。待って。でも、僕、可愛くないかもしれない。
「ふふ、チーロくんお利口だね!うんって返事したんだよね」
とティモシーは言って、僕の頭をよしよしと撫でてくれた。
やっぱり、ティモシーはとても僕と気が合うかもしれない。赤ちゃんの僕の言葉を理解出来るなんて。すごく嬉しい。
すると、デザートを食べ終えたのか、さっきの子達がティモシーと僕の方へと駆けて来た。
最初に挨拶をした子もいる。口端にショートケーキのクリームを付けて。
わぁ、本当にみんな可愛いな~。きっと、大きくなったらかっこよくなるんだろうな~。僕はにやけてしまう。
こんな子達に囲まれてることがすごく癒された。この子達、どんな風に大きくなるんだろうとか思ってしまった。あわよくば、大きくなっても、頭を撫でられていたい。
そして、前世みたいに閉じこもりたくない。
一人で抱え込まないようにしたい。だから、僕は今を大事にしたい。
僕は僕でしかないんだ。恥ずかしがらずにみんなに周りの人達に顔を向けるだ。
そう僕は決意した。
それでも僕の心はどんな人にもときめいてしまう。
こんな小さな子達にまで心が向くなんて。それに先の姿まで想像してしまうなんて。僕の心がやっぱり、恥ずかしい。
「ティモシー、まだチーロ抱っこしてるのかよ」
と俺様系な雰囲気漂う、男の子がティモシーの右肩に手を置いた。
この子もすごくかっこいい…。僕はまた…。うぅ。僕はグッと僕の心の気持ちを抑えた。
「おい、ルッカ、チーロくんをもう呼び捨てに呼ぶのはやめろよ」
とティモシーが僕をギュッとして言った。
「はぁ、こいつだって俺たちのライバルになる奴だろ!ティモシー、チーロに怯えてんのかよ!お前のお父さんにとって強的の元に産まれた奴だからかよ!もう弱ちっくなってやんのー!べーだ」
とルッカと呼ばれた子が舌を出してすごい勢いでティモシーに言う。
ティモシーは切れたのか、さっきまでの可愛い笑顔から鋭い目でルッカを睨む。
え、え、ええーーー。これは喧嘩始まる感じなのかな。
僕のお父さんとティモシーのお父さんの強敵。どういうことだろう。仲良いんじゃないのか。…もしかして、僕とティモシーの間は複雑なわけないよね。
「ルッカ、お前はもう黙れ。僕はお前みたいな感情は抱いていない。僕は純粋にチーロくんといたいんだ」
と最初の声より、低くして静かに言った。
ルッカはふんっと腕組みしてぷいっとティモシーから逸らした。
そして、アンジェロが来て、最後の挨拶が始まり、僕はお父さんの腕へと回った。
「皆さん、今日はお集まり頂き誠にありがとうございました。
これで、チーロもエンベルト達の子供達のように立派に育てていきたい。
どうか、わたくしのチーロと遊んでほしい。
な!チーロもあの子達のように大きくなろうな」
とお父さんが僕への気持ちを言って、最後の挨拶を終えた。
ぱちぱちと沢山の大きな拍手喝采が起こった。
本当に僕はとてもすごい所へ転生した様だ。
お父さん、僕ティモシー達と一緒に大きくなるよ。それと沢山、いっぱい話す。
僕の気持ちも全部話せるようになるよ。
待っててね。皆さん。
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