よせあつめ ─詩集─

古部 鈴

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薄暗がりの中
風は枯草を揺らして
乾いた音が響く

ちらりと夕の色の混じる空
遠く鳥影がぼんやり見える

足を止めて
空を見上げて
もう歩くことが出来ない

私は何処に行くのだろうか
私は何処かに行けるのだろうか

風は吹き
空は暮れて行き
闇に染まる

もう動くことが出来ない

伸びていた長い影と私は
降りてくる夜にそっとのみこまれた




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