142 / 183
静かな触れ合い
しおりを挟む
そこは緑豊かな庭園
楽しげに花を見ながら歩く眩いあなたの姿
色とりどりの花が咲き乱れる中
見惚れるのはただひとり
愛おしいあなたの視線の先の花に嫉妬し
この身はわざと足音をたてて歩く
近づく距離
花から目を離し振り返るあなた
こちらに気がつき
目が合い
あなたは微笑みを浮かべる
その顔が愛おしくて
あなたにもっと近づき
この手を伸ばして
そっとつかまえたあなたの左手
重ねた掌触れ合う感触
つかまったあなたは
俯いてはにかみ
その頬を赤らめる
そんなあなたに腕をまわして
ぎゅっと抱きしめて
あなたのぬくもり
香りに身を浸して
あなたの髪がさらりと流れて
混じり合って
互いの鼓動
ずっとこのまま感じていたい
このままあなたと
溶け合うことが出来たなら……
そっと寄り添うように
身を寄せるあなた
こみあげる愛おしさ
時よ止まれ──
ただ緑と花々が見つめる静かな触れ合い
楽しげに花を見ながら歩く眩いあなたの姿
色とりどりの花が咲き乱れる中
見惚れるのはただひとり
愛おしいあなたの視線の先の花に嫉妬し
この身はわざと足音をたてて歩く
近づく距離
花から目を離し振り返るあなた
こちらに気がつき
目が合い
あなたは微笑みを浮かべる
その顔が愛おしくて
あなたにもっと近づき
この手を伸ばして
そっとつかまえたあなたの左手
重ねた掌触れ合う感触
つかまったあなたは
俯いてはにかみ
その頬を赤らめる
そんなあなたに腕をまわして
ぎゅっと抱きしめて
あなたのぬくもり
香りに身を浸して
あなたの髪がさらりと流れて
混じり合って
互いの鼓動
ずっとこのまま感じていたい
このままあなたと
溶け合うことが出来たなら……
そっと寄り添うように
身を寄せるあなた
こみあげる愛おしさ
時よ止まれ──
ただ緑と花々が見つめる静かな触れ合い
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
忘れられた手紙
空道さくら
現代文学
この物語は、成長と挑戦の物語です。自分自身と向き合い、周囲の人々との関係を築き上げていく過程を描いています。初めての経験に戸惑い、失敗を重ねながらも、手紙に込められた過去の声に励まされ、次第に自信を持ち始める結衣。彼女の奮闘と成長の姿勢は、誰しもが感じる不安や挫折を乗り越える力を思い起こさせてくれます。
アラサー女子、銭湯にハマる
りー
現代文学
池内泉は27歳、アラサーの会社員である。
仕事は営業事務をしている。
忙しくてしんどい事も多いが、銭湯を楽しみに毎日頑張っている。
自分の機嫌を取れるのは自分だけをモットーに温かいお風呂に浸かってのんびりリラックスしたり、女子らしくヘアケアに勤しんでいる。
自由に自分らしく、のんびりと銭湯でのリラックスタイムを過ごしていくうちに心が安らいでいった。
新しい銭湯を開拓するべく、日々リサーチを欠かさないのである。
ローカルな銭湯のストーリーがゆっくりと幕を開けるのであった。
書き出しと最後の一行だけで成る小説
音無威人
現代文学
最初の一行と最後の一行だけで成る実験小説。内容は冒頭とラストの二行のみ。その間の物語は読者の想像に委ねる。君の想像力を駆使して読んでくれ!
毎日更新中。
いつかは さようなら~よかれと思うことをしてくれなくていい。嫌なことをしないで。
あおみなみ
現代文学
高校時代1年先輩だった、涼しげな容姿で物静かな「彼」こと相原幸助。
愛らしい容姿だが、利己的で共感性が薄い「私」こと天野真奈美は、周囲から孤立していたが、「彼」がいればそれでいいと思っていた。
8年の交際の後、「彼」と結婚した真奈美は、新婚初夜、耳を疑う言葉を聞く。
◇◇◇
この短編を下敷きにして書きました。そこそこ長編になる見込みです。
『ごきげんよう「あなたは一番見るべきものを ちゃんと見ていましたか?」』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/566248773/193686799
膵癌闘病短歌集 「サブスクを止める」
V4G3
現代文学
膵臓癌を宣告された。なかなか正面から受け止めるのは辛い。が、当然、そのことしか考えられない。
煮詰まりそうな中で、ふと、自分の状況や思いを短歌にしてみることを思いつく。
定型表現に加工しようとする中で、少しは冷静に、客観的に、自分を見る目を持てるのではないかと。
短歌の作歌経験は特になく、自作のレベルがどの程度かは分からない。まぁ、高いということは無いだろう。
しかし、癌闘病というシチュエーションと同時に提示されることで、定型詩の芸術性とはまた別に、ノンフィクションに通じる文学的な価値が生じるのではないか、というのが、このような形で作品を公開しようと考えた理由である。
宣告は8月で、そこからぽつぽつと作歌し、一部は他社サイトでも発表しているのでストックがあるが、以降の更新は完全に不定期。
いつかエタる。
クローバー
鹿ノ杜
現代文学
僕とかなこさんが出会ったのは、第二講義室の前から四列目の席でのことだった。僕は大学二年生だった。かなこさんは二度目の四年生だった。取り忘れていた単位があるという彼女は、しょっちゅう遅れてやってきて、隣の席から僕のノートをのぞき込み、小テストの前になると学食前の複合機でコピーを取った。コピーを取り終えると学食でカレーライスをおごってくれた。
当時はまだ、かなこさんが結婚していなかったから、彼女のことは伊藤さんと呼んでいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる