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春の日の光景
しおりを挟む白の花が咲き乱れる木の下
あなたは私に微笑む
私はあなたに手を伸ばし
この腕の中へと俯くあなたを誘う
白いはなびらが
ふうわりと降りながら
伏し目がちになった
あなたを飾る中
あなたは私のものだと
そっとその額に
口付けを落とす
驚き見上げ
頬を染めるあなたを
私を見つめるその大きな美しい瞳の中に私を
いつまでもこの私を住まわせ続けて……
白の花は見守る
春の日の光景――
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