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残像
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夢か現か――
あなたの姿が見えたようで
思わず私は立ち上がる
目を凝らしてみても
そこにあなたの姿はなくて
耳を澄ませても
あなたの声は聞こえない
暗がりに冷えた風が吹き
枯れ果てた樹々を揺らす音が
そこに静かに響く
ただかさついた音が響くのみ
当たり前だ
そんなはずもないというのに
それでも探してしまう
あなたを
いるはずのないあなたを
この目はあなたの姿を求めて
この耳はあなたの声を探して
どこにもいないあなたを
気づけば探してしまうことを
止めることが出来ない
あかりの灯る街灯は
白々と目の前の樹々を照らし
かさついた枯葉が風に舞う
白い光に目を向けても
暗がりの中を探しても
あなたはもういない――
あなたの姿が見えたようで
思わず私は立ち上がる
目を凝らしてみても
そこにあなたの姿はなくて
耳を澄ませても
あなたの声は聞こえない
暗がりに冷えた風が吹き
枯れ果てた樹々を揺らす音が
そこに静かに響く
ただかさついた音が響くのみ
当たり前だ
そんなはずもないというのに
それでも探してしまう
あなたを
いるはずのないあなたを
この目はあなたの姿を求めて
この耳はあなたの声を探して
どこにもいないあなたを
気づけば探してしまうことを
止めることが出来ない
あかりの灯る街灯は
白々と目の前の樹々を照らし
かさついた枯葉が風に舞う
白い光に目を向けても
暗がりの中を探しても
あなたはもういない――
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