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山賊討伐
7 胸底の少女
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ラルセン山の中腹に口を開ける廃坑の出入り口には石積みの灯籠があり、今日だけは火が灯されていた。帰還すべきティーサンリード山賊団の成員がいる場合のみ、この灯籠はその用を成すことになっている。
山岳部に掘り抜かれたこの地下壕はラルセン山を縦横に貫き、いくつもの出入り口を備えていた。内部には石壁で隔てられた部屋が複数作られており、生活の場として改良が加えられ続けている。湿気が強く快適とは言い難いが、それでもリードホルムの長く厳しい冬を屋外で過ごすことと比べれば些細な問題だ。
戦いに勝って引き上げてきた山賊たちではあるが、誰一人として勝利の祝杯を掲げるような者はいなかった。疲労と怪我、仲間を失った悲しみから、ほとんどのものがまず治療か休息を望んでいた。
木製のベンチが複数置かれた壕内の広場では、比較的軽傷な者たちの治療と人数の確認が行われている。その責任者たる副長のテオドル・バックマンは、どうやら出陣の前後で平仄が合っていないことに気がつき、まとまりの悪い黒髪をかきむしってますます乱れさせた。
「クソッ、一人足りねえ。ヴィカンデルの死体を回収しそこなったらしい」
「それじゃ墓も立ててやれねえな」
「どうする? なんなら戻ってもいいぜ」
「ヨンソン、頼めるか? ……一人じゃまずいな、三人は連れてってくれ。奴さんらが戻ってる可能性もある、慎重にな」
「任せとけ、抜かりはねえよ」
バックマンとのやり取りを聞いていたもののうちで、動ける体力の残っていそうな二人を引き連れ、ヨンソンと呼ばれた隻眼の山賊は出口へと向かった。
「参ったな、どう頑張ってもあと五日もすりゃ薬が足りなくなる。こればっかりは素直に街に出て買うしかねえか……」
「なら、あとで何か出してきてやる。オスカリウスに捌かせて金を作れ」
算盤を弾きつつ独り言を呟いたバックマンに、いつの間にか戻っていたリースベットが声をかけた。ベンチに座って見上げた女頭領の顔が、今日ほど気鬱そうで眠たげだったことは、これまであっただろうか。
「戻ってたのかい……ずいぶん浮かねえ顔だな頭領。その様子だと」
「悪ぃな、何もねえ。大外れた」
「マジかよ。ここまでタダ働きになるのも珍しい。こりゃ馬車の馬でもいいから引き連れてくるべきだったな」
「どっかで埋め合わすよ。……今日は疲れた」
「休むのか? エステルが飯を作ってるぜ」
「後でいい。少し……少し休む」
岩壁に固定された燭台にぶつかりそうなほど蹌踉とした足取りで、リースベットは自室へと歩いていった。
「あれが無敵のリースベット様の背中か? まるで恋に破れでもした直後の小娘だ……」
あるいは初めて出会った時、彼女は今と同じように覇気を失った状態だったかも知れない。それとも、あの時は自分も失意のうちにあったから、そう見えただけか――バックマンはずいぶん昔の出来事を思い起こしていた。
四年前のバックマンは、今の地位からは想像もできないほど異なった道を歩んでいた。
法の外にいる山賊団の副長がかつて目指していたのは、法の番人たるノルドグレーンの役人だった。だが、絶対の自信があったノルドグレーンの科挙に、異国の出自を理由として不当に除外されたのだ。そのことを訴え出ると結果を是正するどころか処罰され、リードホルム軍での労役を命じられた。それは暗に奴隷部隊とさえ呼ばれる過酷な予備部隊で、バックマンは劣悪な集団生活から半年ほどで逃走した。
遠い異国で帰る家もなく、当て所なく夜道を彷徨っているところを野盗に遭ったのだが、それがリースベットだった。彼女は今日と同じような陰惨な表情で、刃こぼれと血脂で汚れた短剣を突きつけてきた。寄る辺なき身のバックマンが助命どころか人生の幕引きを願い出ると、剣ではなく五〇クローナ銀貨が飛んできたことを、彼は克明に覚えている。
宵闇に紛れて同胞の亡骸を引き取りに出ていた者たちが無事帰還した。現場にはリードホルム軍残党の姿はなく、三人の山賊はさしたる苦労もなしに、半日前まで同胞だった肉体を回収できた。隻眼のヨンソンは遺体安置室に哀れな元狩人ヴィカンデルを横たえると、血相を変えてバックマンのもとに駆けつけた。
「副長、おかしいぜ。ヴィカンデルの死体、身ぐるみ剥がされてやがった」
報告を受けたバックマンの顔が不穏な想像で曇り、またも黒髪を掻きむしって天を仰いだ。頭上に見えるのはもちろん夜空ではなく、木材で補強された土の天井だった。
「どう見たって金を持ってなさそうな山賊の服を盗む、か。嫌な予感しかしねえな」
「……あの兵隊どもの誰かが、変装してここに紛れ込んでるってことか?」
「いや、戻ってすぐ確認はしてる。知らねえツラはなかった」
「ここんとこ新顔なんざ入ってねえしな。見分けはつくだろう」
「……だが今後は分からん。いいか、見ねえツラの奴がいたら、下手に手出しせずに俺か頭領に伝えてくれ。俺らが直々に、串刺しで焼かれる魚が羨ましくなるほどの目に遭わせてやる」
戯けてはいるが冗談ともとれないバックマンの言葉には、たしかな強い憎悪が籠められていた。ティーサンリード成立以前から苦楽を共にした同胞は狩りの名手で、彼の仕留めたシカやウサギで飢えを救われたことは数知れない。
リースベットたちにとって波乱の端緒となった苦い一日は、こうして暮れていった。
翌朝バックマンが広場を通りかかると、朝食を食べ終えたばかりの老鑑定士オスカリウスに行き合った。戦利品の売買や物資の調達について、彼の鑑識眼に頼る場面は多い。
「なあオスカリウス、あんた次に街に行くのはいつだ?」
「今回の稼ぎがなかったからなあ……しばらく行かんでもいいと思っとるが」
「ちょっと薬が足りなそうでな、金策はつけるからヘルストランドまで行ってくれねえか?」
「そいつは構わんが、薬ならベステルオースのほうがいいな。ちっと遠いが、あっちのほうが数も種類も豊富だ」
「ベステルオースはちょっと遠くねえか? 急いでも八日はかかるだろう」
「なんだ急ぐのか。何日で戻りゃいい?」
「五日ぐらいで何とかなんねえかな」
「そんならオルヘスタルでもいいさな。あそこにゃベステルオースに向かう交易商が宿をとってることが多い」
オルヘスタルはノルドグレーン公国内では最も王都ヘルストランドに近い都市で、治安維持部隊も駐留する交通の要衝だった。リードホルム王国の商人や高官なども、ここで宿をとって首都ベステルオースに向かうことが多い。
「そのへんは、あんたに任せるよ。俺は頭領に予算の話をつけてくる」
「なんでも昨日の戦闘のすこし前、王宮から召使いが一人逃げ出したとかでな、ヘルストランドはその捜索でちょっとピリピリしてやがる。急いでても今は近寄らねえほうがいい」
「どうせ、ろくでもねえ待遇でこき使ってたんだろ。難儀な連中だぜ」
リードホルムに対する軽蔑の眼差しは、ティーサンリードの成員たち全員が共有していると言ってもよいものだった。朝食のトマトシチューは普段よりも具が豪勢だったことなどを話しながら、二人は広場を後にした。
他のものより遅れてバックマンが食堂に顔を出すと、パンと冷めたシチューの前でぼんやりとスプーンをもてあそぶリースベットの姿があった。テーブルの上には小さな革袋も置かれている。彼女の隣には黒猫が座って皿を見上げていた。
前日ほど沈んだ表情ではないが、やはりどこかうわの空だ。その背後では料理係のエステル・マルムストレムが、大きな胸の前で腕を組んで食べ終わるのを待っている。
「よう頭領、ヴィカンデルとスカンツェ、それからカンプラードの墓に酒の一本も供えたいんだが、奴ら何が好きだったか知ってるか?」
「アネモネが……」
「あん? 花か? 柄でもねえ気がするが、まあそれでもいいなら」
「いや、あたしは花なんてアネモネしか知らねえんだ」
バックマンがエステルと目を合わせると、彼女は渋い顔で首を横に振った。どうやらずいぶん長い間この調子らしい。他も当たってみるわ、とバックマンが席を立つと、リースベットが小さな革袋を放って寄越した。
「薬が必要なんだろ? そいつで買ってくるといい」
「ああ。悪ぃな」
革袋の中の宝石の換金と薬の購入のため、ノルドグレーンの首都ベステルオースまで足を伸ばす必要があるようだ。商隊として動けそうな人間はオスカリウスの他に何人残っているか――散文的な思考を巡らせながら、バックマンは食堂を後にした。
――リースベットに何があったか知らないが、詩的な対応はエステルに任せてしまおう。
リースベットは傍にいた黒猫にトマトシチューの肉を与えたが、匂いが嫌なのか口をつけなかった。パンをちぎって与えると、黒猫はあまり美味しくなさそうに半分だけ食べてベンチから下り、尻尾の先を小さくゆっくり振りながらエステルの用意した水を飲んだ。
山岳部に掘り抜かれたこの地下壕はラルセン山を縦横に貫き、いくつもの出入り口を備えていた。内部には石壁で隔てられた部屋が複数作られており、生活の場として改良が加えられ続けている。湿気が強く快適とは言い難いが、それでもリードホルムの長く厳しい冬を屋外で過ごすことと比べれば些細な問題だ。
戦いに勝って引き上げてきた山賊たちではあるが、誰一人として勝利の祝杯を掲げるような者はいなかった。疲労と怪我、仲間を失った悲しみから、ほとんどのものがまず治療か休息を望んでいた。
木製のベンチが複数置かれた壕内の広場では、比較的軽傷な者たちの治療と人数の確認が行われている。その責任者たる副長のテオドル・バックマンは、どうやら出陣の前後で平仄が合っていないことに気がつき、まとまりの悪い黒髪をかきむしってますます乱れさせた。
「クソッ、一人足りねえ。ヴィカンデルの死体を回収しそこなったらしい」
「それじゃ墓も立ててやれねえな」
「どうする? なんなら戻ってもいいぜ」
「ヨンソン、頼めるか? ……一人じゃまずいな、三人は連れてってくれ。奴さんらが戻ってる可能性もある、慎重にな」
「任せとけ、抜かりはねえよ」
バックマンとのやり取りを聞いていたもののうちで、動ける体力の残っていそうな二人を引き連れ、ヨンソンと呼ばれた隻眼の山賊は出口へと向かった。
「参ったな、どう頑張ってもあと五日もすりゃ薬が足りなくなる。こればっかりは素直に街に出て買うしかねえか……」
「なら、あとで何か出してきてやる。オスカリウスに捌かせて金を作れ」
算盤を弾きつつ独り言を呟いたバックマンに、いつの間にか戻っていたリースベットが声をかけた。ベンチに座って見上げた女頭領の顔が、今日ほど気鬱そうで眠たげだったことは、これまであっただろうか。
「戻ってたのかい……ずいぶん浮かねえ顔だな頭領。その様子だと」
「悪ぃな、何もねえ。大外れた」
「マジかよ。ここまでタダ働きになるのも珍しい。こりゃ馬車の馬でもいいから引き連れてくるべきだったな」
「どっかで埋め合わすよ。……今日は疲れた」
「休むのか? エステルが飯を作ってるぜ」
「後でいい。少し……少し休む」
岩壁に固定された燭台にぶつかりそうなほど蹌踉とした足取りで、リースベットは自室へと歩いていった。
「あれが無敵のリースベット様の背中か? まるで恋に破れでもした直後の小娘だ……」
あるいは初めて出会った時、彼女は今と同じように覇気を失った状態だったかも知れない。それとも、あの時は自分も失意のうちにあったから、そう見えただけか――バックマンはずいぶん昔の出来事を思い起こしていた。
四年前のバックマンは、今の地位からは想像もできないほど異なった道を歩んでいた。
法の外にいる山賊団の副長がかつて目指していたのは、法の番人たるノルドグレーンの役人だった。だが、絶対の自信があったノルドグレーンの科挙に、異国の出自を理由として不当に除外されたのだ。そのことを訴え出ると結果を是正するどころか処罰され、リードホルム軍での労役を命じられた。それは暗に奴隷部隊とさえ呼ばれる過酷な予備部隊で、バックマンは劣悪な集団生活から半年ほどで逃走した。
遠い異国で帰る家もなく、当て所なく夜道を彷徨っているところを野盗に遭ったのだが、それがリースベットだった。彼女は今日と同じような陰惨な表情で、刃こぼれと血脂で汚れた短剣を突きつけてきた。寄る辺なき身のバックマンが助命どころか人生の幕引きを願い出ると、剣ではなく五〇クローナ銀貨が飛んできたことを、彼は克明に覚えている。
宵闇に紛れて同胞の亡骸を引き取りに出ていた者たちが無事帰還した。現場にはリードホルム軍残党の姿はなく、三人の山賊はさしたる苦労もなしに、半日前まで同胞だった肉体を回収できた。隻眼のヨンソンは遺体安置室に哀れな元狩人ヴィカンデルを横たえると、血相を変えてバックマンのもとに駆けつけた。
「副長、おかしいぜ。ヴィカンデルの死体、身ぐるみ剥がされてやがった」
報告を受けたバックマンの顔が不穏な想像で曇り、またも黒髪を掻きむしって天を仰いだ。頭上に見えるのはもちろん夜空ではなく、木材で補強された土の天井だった。
「どう見たって金を持ってなさそうな山賊の服を盗む、か。嫌な予感しかしねえな」
「……あの兵隊どもの誰かが、変装してここに紛れ込んでるってことか?」
「いや、戻ってすぐ確認はしてる。知らねえツラはなかった」
「ここんとこ新顔なんざ入ってねえしな。見分けはつくだろう」
「……だが今後は分からん。いいか、見ねえツラの奴がいたら、下手に手出しせずに俺か頭領に伝えてくれ。俺らが直々に、串刺しで焼かれる魚が羨ましくなるほどの目に遭わせてやる」
戯けてはいるが冗談ともとれないバックマンの言葉には、たしかな強い憎悪が籠められていた。ティーサンリード成立以前から苦楽を共にした同胞は狩りの名手で、彼の仕留めたシカやウサギで飢えを救われたことは数知れない。
リースベットたちにとって波乱の端緒となった苦い一日は、こうして暮れていった。
翌朝バックマンが広場を通りかかると、朝食を食べ終えたばかりの老鑑定士オスカリウスに行き合った。戦利品の売買や物資の調達について、彼の鑑識眼に頼る場面は多い。
「なあオスカリウス、あんた次に街に行くのはいつだ?」
「今回の稼ぎがなかったからなあ……しばらく行かんでもいいと思っとるが」
「ちょっと薬が足りなそうでな、金策はつけるからヘルストランドまで行ってくれねえか?」
「そいつは構わんが、薬ならベステルオースのほうがいいな。ちっと遠いが、あっちのほうが数も種類も豊富だ」
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「なんでも昨日の戦闘のすこし前、王宮から召使いが一人逃げ出したとかでな、ヘルストランドはその捜索でちょっとピリピリしてやがる。急いでても今は近寄らねえほうがいい」
「どうせ、ろくでもねえ待遇でこき使ってたんだろ。難儀な連中だぜ」
リードホルムに対する軽蔑の眼差しは、ティーサンリードの成員たち全員が共有していると言ってもよいものだった。朝食のトマトシチューは普段よりも具が豪勢だったことなどを話しながら、二人は広場を後にした。
他のものより遅れてバックマンが食堂に顔を出すと、パンと冷めたシチューの前でぼんやりとスプーンをもてあそぶリースベットの姿があった。テーブルの上には小さな革袋も置かれている。彼女の隣には黒猫が座って皿を見上げていた。
前日ほど沈んだ表情ではないが、やはりどこかうわの空だ。その背後では料理係のエステル・マルムストレムが、大きな胸の前で腕を組んで食べ終わるのを待っている。
「よう頭領、ヴィカンデルとスカンツェ、それからカンプラードの墓に酒の一本も供えたいんだが、奴ら何が好きだったか知ってるか?」
「アネモネが……」
「あん? 花か? 柄でもねえ気がするが、まあそれでもいいなら」
「いや、あたしは花なんてアネモネしか知らねえんだ」
バックマンがエステルと目を合わせると、彼女は渋い顔で首を横に振った。どうやらずいぶん長い間この調子らしい。他も当たってみるわ、とバックマンが席を立つと、リースベットが小さな革袋を放って寄越した。
「薬が必要なんだろ? そいつで買ってくるといい」
「ああ。悪ぃな」
革袋の中の宝石の換金と薬の購入のため、ノルドグレーンの首都ベステルオースまで足を伸ばす必要があるようだ。商隊として動けそうな人間はオスカリウスの他に何人残っているか――散文的な思考を巡らせながら、バックマンは食堂を後にした。
――リースベットに何があったか知らないが、詩的な対応はエステルに任せてしまおう。
リースベットは傍にいた黒猫にトマトシチューの肉を与えたが、匂いが嫌なのか口をつけなかった。パンをちぎって与えると、黒猫はあまり美味しくなさそうに半分だけ食べてベンチから下り、尻尾の先を小さくゆっくり振りながらエステルの用意した水を飲んだ。
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