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第1章 覚醒篇 ー6
第12話 剣術授業2
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数多くの男子が顔と剣を向け合い、緊張に硬直する者が多数。
女子も数人参加しているようだが……イナがいた。
ゲームがスタートする頃にはそれなりにおしとやかさを持っていたのだが、確か元々お転婆気質なんて設定があったけな。なんて遠くからイナの横顔を見て思い出す。
「おい、ダンカン君。先に泣いて謝った方がいいんじゃないかい?」
「え?」
声の方に振り向く俺。
俺と対峙している少年がおり、彼は心底こちらを見下すような視線を向けていた。
「えっと……誰だっけ?」
「マルヴァイだ! ニール様に次いでの実力者、マルヴァイ。よーく覚えておくんだね」
「ああ。覚えられたら覚えておくよ」
「それ絶対に覚えないパターンだろ!?」
そう。彼の言う通り彼の名前など覚えるつもりはない。
ゲームにも出てこないモブのことを考えても仕方がないでしょう。
人間ができているタイプなら話は別だけど、こういう傲慢なのはどうでもいい。
「【グラーデ】の使用は禁止する。実力のみで組手をするように」
教師の声を聞き、マルヴァイと名乗った男子はニヤリと片頬を釣り上げる。
「僕をバカにしたのはいただけない。それなりの罰を受けてもらおうか」
「あれ、バカにしたっけ?」
「今もバカにしてるだろう!」
憤慨するマルヴァイ。彼が子供だからか、それとも元々短気な性格なのか、いきなり怒り出したことに俺は辟易する。
怒らなくとも、実力があるならそれを示せばいい。
それがこの世界での正義なんだろ?
「では――始め!」
「君には何をしてもいいと、両親から言われているのだ! 素直に罰を受けるがいい、無能のダンカン!」
マルヴァイが大降りで剣を振るう。
木剣はよく見ると土に覆われており、【グラーデ】を発動したのが丸わかりだ。
こんなあからさまなことをするとは……ちょっとばかりお仕置きが必要かもしれないな。
「せいっ!」
カンッと木剣同士がぶつかり合う音。
俺はマルヴァイの一撃を軽々と防いでみせた。
「え?」
「何驚いてるんだよ。ちょっと防いだだけだろ」
お仕置きはこれからだ。ま、そこまで酷い目に遭わせるつもりはないけど。
この後、頭に軽めの一発を叩き込んでやろう。そう考えた俺は、少しだけ相手の剣を押し返す。
「えっ――」
マルヴァイの体が吹き飛び、後方にいた生徒たちに派手にぶつかる。
俺は唖然としてマルヴァイの安否を確認するが……彼は痛みと驚きに唖然としていた。
そして次の瞬間――大声で泣き出してしまう。
「うわああああん! ダンカンにやられた!」
周囲にいた生徒たちは、マルヴァイが泣いていることより、俺に負けたことの方に驚愕している様子。
マルヴァイは俺から視線を逸らして大泣きをする。
というか、まだ何もやってないんですけど!
「マルヴァイがダンカンに負けた……」
「ダンカンって【グラーデ】無しの無能だったよね?」
「そのはずだけど……何であんなに強いんだ? マルヴァイは剣術も習っていて、同じ歳の中では強いはずだよ」
困惑する生徒たち。
とうとう教師がやってきて、何が起きたのかマルヴァイに優しく訪ねている。
耳元でマルヴァイの言葉を聞き、そして教師は俺を睨み付けて声を荒げた。
「ダンカン! どんな卑怯なことをしたんだ!?」
「卑怯なことって……ただ剣で押しただけですけど」
「お前が押した程度でこんなことになるか! 言い訳ならももっと上手く考えるんだな、無能!」
教師の悪意ある酷い言葉。
子供だったらトラウマもの。中身が子供でもない俺でも少し傷つく。
そんな言葉を、子供に投げかけてんじゃないよ。
木剣を放り投げて教師の頭にぶつけてやろうかと思案するが、それより早くニールが俺と教師の間に入り込み、涼し気な視線を教師に向ける。
「先生。ダンカンはここのところ毎日アングス兄さんの訓練に付き合っています。力が強いのはそれが理由でしょう。話も聞かずに怒鳴り付けるなんて真似、止めてください」
「あ、いや……そうか。申し訳ありません」
ニールにはペコペコする教師。
一応俺も同じ王子のはずなんだけどな。
教師はマルヴァイをその場に放って、そそくさと定位置へ戻って行く。
ニールはマルヴァイのすすり泣く姿をちらりと視認した後、ゆっくりとこちらに振り向いた。
「早速、兄さんの訓練の効果があったみたいだね」
「だね……俺を助けてくれてありがとう、兄さん」
「弟を守るのはお兄ちゃんの役目。そうだろ?」
ウィンクをするニールの姿は、男の俺でもときめきを禁じえない。
本当にいい男だ、ニールは……
ニールはそのまま自身の対戦相手の元へと戻り、打ち合いを再開させる。
「やっぱりニールは頭が二つほど抜けているな……素晴らしい」
ニールは対戦相手を圧倒しつつも、だが相手の練習になるように手加減をしている。
子供の頃から受けていた英才教育と、彼の向上心。それがニールの強さを作っているんだ。
ニールはゲーム中でも最強格の一人。このまま実力を伸ばし続け、ゲームと同じく力を手にするんだ。
ある程度は【ヴァナッシュ】の影響もあっただろうけど、今は逆にその力が無いので本分で自身の能力を高めることができる。
ゲームなんかよりニールの成長が楽しみだ。
成長といえばゴルムたち。
彼らはどうなっているのだろう。
マルヴァイが戦意喪失しているので、もう本日の対戦は終わりであろう。
そう考える俺は、ゴルムたちが戦う姿を気楽に確認することにした。
「はぁ!!」
「うっ!」
ゴルムは自分の持ち味である足の速さを生かして、相手を翻弄しながら着実に攻撃を放っていく。
その速さ、そして力強さは敵を寄せ付けず、一方的な展開になっていた。
「勝てる……俺、こいつに勝てる」
離れた場所ではあるが、そんなゴルムの声が聞こえてきた。
アングスの特訓は超ハードで、すでに彼に力を与え始めているようだ。
このまま自信を付けてくれれば、いい戦士に育つに違いない。
次にビィー。
彼は真面目な性格なのだろう。手本通りの戦いをしている。
子供にしては少し体格がよく、とくに優れているのは肉体の強固さ。
まぁ、今はそれを生かすような場面は無いが、でも相手は手も足も出ない様子。
とうとう相手の木剣を叩き落とし、ビィーの勝利が確定した。
「勝てた……やった」
拳を握り締め、勝利の余韻を堪能するビィー。
俺は周囲に聞こえない程度の拍手を送り、彼の勝利を同じく喜ぶ。
後はウィーニェだ。ウィーニェが勝てば全勝。
ウィーニェは……あそこだ。
俺は期待を込め、胸を熱くして彼の戦いを観戦する。
「ううう……」
「ははは! どうした弱虫ウィーニェ! 俺の剣がそんなに怖いかよ!」
対戦相手は運悪く、実力のある者だったようだ。
元々ウィーニェは三人の中では一番非力。
足が速いわけでもないし、体が強いわけでもない。
それに加えて、相手はマルヴァイと同じぐらいの実力だろう。
あれに勝てるのはニール。ゴルムとビィーでも負ける可能性が大いにあるぐらいだ。
一方的なわけではないが、だが徐々に押されていくウィーニェ。
だが心は折れていない。
相手の攻撃を受けつつ、反撃を窺っているように見える。
「こ、ここだ……」
相手が大振りになったところを、腹部に向かって横切りを放つウィーニェ。
これは決まる!
そう思ったが、相手の防御は素早かった。
「あ……」
「ふ、ふん。弱虫のくせに驚かせるなよ」
相手の木剣がウィーニェの頭を叩く。
痛みにウィーニェは蹲り、彼の負けで勝負は決した。
俺とゴルムとビィーはすぐさまウィーニェに駆けつけ、怪我の程度を心配する。
「ウィーニェ……大丈夫か?」
「う……ううう……」
ウィーニェの瞳から涙がこぼれ落ちている。
「悔しい……負けたのが悔しい……あれだけ頑張ったのに……」
涙は本気で頑張った証拠。
決して痛みや恐れから涙を流しているのではない。
「次は勝てるさ。まだまだウィーニェたちの訓練は始まったばかりだからな」
「うん……うん……次は負けない。絶対にリベンジする……」
泣き顔を上げて、ウィーニェは相手を見据える。
やる気を失ったわけでもなく、諦めたわけでもない。
むしろ逆にやる気が出たらしく、ウィーニェの瞳には炎が宿っているように思えた。
悔しいことも自身の経験となり、それを糧にする者こそが強者になれる。
俺も彼から見習えることが大いにあるはずだ。
今日は三人だけではなく、俺にとっても貴重な経験となったのであった。
女子も数人参加しているようだが……イナがいた。
ゲームがスタートする頃にはそれなりにおしとやかさを持っていたのだが、確か元々お転婆気質なんて設定があったけな。なんて遠くからイナの横顔を見て思い出す。
「おい、ダンカン君。先に泣いて謝った方がいいんじゃないかい?」
「え?」
声の方に振り向く俺。
俺と対峙している少年がおり、彼は心底こちらを見下すような視線を向けていた。
「えっと……誰だっけ?」
「マルヴァイだ! ニール様に次いでの実力者、マルヴァイ。よーく覚えておくんだね」
「ああ。覚えられたら覚えておくよ」
「それ絶対に覚えないパターンだろ!?」
そう。彼の言う通り彼の名前など覚えるつもりはない。
ゲームにも出てこないモブのことを考えても仕方がないでしょう。
人間ができているタイプなら話は別だけど、こういう傲慢なのはどうでもいい。
「【グラーデ】の使用は禁止する。実力のみで組手をするように」
教師の声を聞き、マルヴァイと名乗った男子はニヤリと片頬を釣り上げる。
「僕をバカにしたのはいただけない。それなりの罰を受けてもらおうか」
「あれ、バカにしたっけ?」
「今もバカにしてるだろう!」
憤慨するマルヴァイ。彼が子供だからか、それとも元々短気な性格なのか、いきなり怒り出したことに俺は辟易する。
怒らなくとも、実力があるならそれを示せばいい。
それがこの世界での正義なんだろ?
「では――始め!」
「君には何をしてもいいと、両親から言われているのだ! 素直に罰を受けるがいい、無能のダンカン!」
マルヴァイが大降りで剣を振るう。
木剣はよく見ると土に覆われており、【グラーデ】を発動したのが丸わかりだ。
こんなあからさまなことをするとは……ちょっとばかりお仕置きが必要かもしれないな。
「せいっ!」
カンッと木剣同士がぶつかり合う音。
俺はマルヴァイの一撃を軽々と防いでみせた。
「え?」
「何驚いてるんだよ。ちょっと防いだだけだろ」
お仕置きはこれからだ。ま、そこまで酷い目に遭わせるつもりはないけど。
この後、頭に軽めの一発を叩き込んでやろう。そう考えた俺は、少しだけ相手の剣を押し返す。
「えっ――」
マルヴァイの体が吹き飛び、後方にいた生徒たちに派手にぶつかる。
俺は唖然としてマルヴァイの安否を確認するが……彼は痛みと驚きに唖然としていた。
そして次の瞬間――大声で泣き出してしまう。
「うわああああん! ダンカンにやられた!」
周囲にいた生徒たちは、マルヴァイが泣いていることより、俺に負けたことの方に驚愕している様子。
マルヴァイは俺から視線を逸らして大泣きをする。
というか、まだ何もやってないんですけど!
「マルヴァイがダンカンに負けた……」
「ダンカンって【グラーデ】無しの無能だったよね?」
「そのはずだけど……何であんなに強いんだ? マルヴァイは剣術も習っていて、同じ歳の中では強いはずだよ」
困惑する生徒たち。
とうとう教師がやってきて、何が起きたのかマルヴァイに優しく訪ねている。
耳元でマルヴァイの言葉を聞き、そして教師は俺を睨み付けて声を荒げた。
「ダンカン! どんな卑怯なことをしたんだ!?」
「卑怯なことって……ただ剣で押しただけですけど」
「お前が押した程度でこんなことになるか! 言い訳ならももっと上手く考えるんだな、無能!」
教師の悪意ある酷い言葉。
子供だったらトラウマもの。中身が子供でもない俺でも少し傷つく。
そんな言葉を、子供に投げかけてんじゃないよ。
木剣を放り投げて教師の頭にぶつけてやろうかと思案するが、それより早くニールが俺と教師の間に入り込み、涼し気な視線を教師に向ける。
「先生。ダンカンはここのところ毎日アングス兄さんの訓練に付き合っています。力が強いのはそれが理由でしょう。話も聞かずに怒鳴り付けるなんて真似、止めてください」
「あ、いや……そうか。申し訳ありません」
ニールにはペコペコする教師。
一応俺も同じ王子のはずなんだけどな。
教師はマルヴァイをその場に放って、そそくさと定位置へ戻って行く。
ニールはマルヴァイのすすり泣く姿をちらりと視認した後、ゆっくりとこちらに振り向いた。
「早速、兄さんの訓練の効果があったみたいだね」
「だね……俺を助けてくれてありがとう、兄さん」
「弟を守るのはお兄ちゃんの役目。そうだろ?」
ウィンクをするニールの姿は、男の俺でもときめきを禁じえない。
本当にいい男だ、ニールは……
ニールはそのまま自身の対戦相手の元へと戻り、打ち合いを再開させる。
「やっぱりニールは頭が二つほど抜けているな……素晴らしい」
ニールは対戦相手を圧倒しつつも、だが相手の練習になるように手加減をしている。
子供の頃から受けていた英才教育と、彼の向上心。それがニールの強さを作っているんだ。
ニールはゲーム中でも最強格の一人。このまま実力を伸ばし続け、ゲームと同じく力を手にするんだ。
ある程度は【ヴァナッシュ】の影響もあっただろうけど、今は逆にその力が無いので本分で自身の能力を高めることができる。
ゲームなんかよりニールの成長が楽しみだ。
成長といえばゴルムたち。
彼らはどうなっているのだろう。
マルヴァイが戦意喪失しているので、もう本日の対戦は終わりであろう。
そう考える俺は、ゴルムたちが戦う姿を気楽に確認することにした。
「はぁ!!」
「うっ!」
ゴルムは自分の持ち味である足の速さを生かして、相手を翻弄しながら着実に攻撃を放っていく。
その速さ、そして力強さは敵を寄せ付けず、一方的な展開になっていた。
「勝てる……俺、こいつに勝てる」
離れた場所ではあるが、そんなゴルムの声が聞こえてきた。
アングスの特訓は超ハードで、すでに彼に力を与え始めているようだ。
このまま自信を付けてくれれば、いい戦士に育つに違いない。
次にビィー。
彼は真面目な性格なのだろう。手本通りの戦いをしている。
子供にしては少し体格がよく、とくに優れているのは肉体の強固さ。
まぁ、今はそれを生かすような場面は無いが、でも相手は手も足も出ない様子。
とうとう相手の木剣を叩き落とし、ビィーの勝利が確定した。
「勝てた……やった」
拳を握り締め、勝利の余韻を堪能するビィー。
俺は周囲に聞こえない程度の拍手を送り、彼の勝利を同じく喜ぶ。
後はウィーニェだ。ウィーニェが勝てば全勝。
ウィーニェは……あそこだ。
俺は期待を込め、胸を熱くして彼の戦いを観戦する。
「ううう……」
「ははは! どうした弱虫ウィーニェ! 俺の剣がそんなに怖いかよ!」
対戦相手は運悪く、実力のある者だったようだ。
元々ウィーニェは三人の中では一番非力。
足が速いわけでもないし、体が強いわけでもない。
それに加えて、相手はマルヴァイと同じぐらいの実力だろう。
あれに勝てるのはニール。ゴルムとビィーでも負ける可能性が大いにあるぐらいだ。
一方的なわけではないが、だが徐々に押されていくウィーニェ。
だが心は折れていない。
相手の攻撃を受けつつ、反撃を窺っているように見える。
「こ、ここだ……」
相手が大振りになったところを、腹部に向かって横切りを放つウィーニェ。
これは決まる!
そう思ったが、相手の防御は素早かった。
「あ……」
「ふ、ふん。弱虫のくせに驚かせるなよ」
相手の木剣がウィーニェの頭を叩く。
痛みにウィーニェは蹲り、彼の負けで勝負は決した。
俺とゴルムとビィーはすぐさまウィーニェに駆けつけ、怪我の程度を心配する。
「ウィーニェ……大丈夫か?」
「う……ううう……」
ウィーニェの瞳から涙がこぼれ落ちている。
「悔しい……負けたのが悔しい……あれだけ頑張ったのに……」
涙は本気で頑張った証拠。
決して痛みや恐れから涙を流しているのではない。
「次は勝てるさ。まだまだウィーニェたちの訓練は始まったばかりだからな」
「うん……うん……次は負けない。絶対にリベンジする……」
泣き顔を上げて、ウィーニェは相手を見据える。
やる気を失ったわけでもなく、諦めたわけでもない。
むしろ逆にやる気が出たらしく、ウィーニェの瞳には炎が宿っているように思えた。
悔しいことも自身の経験となり、それを糧にする者こそが強者になれる。
俺も彼から見習えることが大いにあるはずだ。
今日は三人だけではなく、俺にとっても貴重な経験となったのであった。
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