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第1章 覚醒篇 ー6
第9話 ドゥール・フラーム
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町の北側から出た俺は、草原に出るゴブリンを切り伏せながら、さらに北を目指していた。
エルグレイヴ王城から北へ進んだところに小さな洞窟があり、今回向かっているのはそこだ。
洞窟に向かう理由は二つ。
ゴブリンを倒すのに余裕が出てきたから、さらなる効率を求めていること。
そしてもう一つは、洞窟内に出現するモンスターの持つ能力だ。
【ヴァナッシュ】は使い込むことによって強くなるのと別に、とんでもない能力がある。
それはモンスターが使う特殊能力を扱えるというものだ。
この世界には『魔術』というものがあり、それに属する【グラーデ】を持たない場合、普通は基本的な物しか習得することができない。
それも一人一つの魔術しか習得できないのだ。
火、水、風、土の四属性と回復の計五種類の魔術のうちから一つを選択しなければならない。
ウィーニェが持つ【水】の【グラーデ】は、その名の通り水属性の魔術を通常よりも高いレベルで習得できるというものだ。
だけど【ヴァナッシュ】はモンスターが持つ能力を使用できるために、これらの枠を超えて全て習得できる。
火を使うモンスターを倒せば火の特殊能力を。水を使うモンスターを倒せば水の特殊能力が。
そしてこれから向かう先に現れるモンスターが使うのは火の特殊能力。
戦うにも丁度いいぐらいのレベルの相手で、現在の俺には適正としか言いようがないほどだ。
「お、見えてきた」
とうとう洞窟に到着する。
洞窟の入り口はひび割れた大地に存在し、薄暗い空間を俺は静かに眺めた。
何も見えない。でもワクワクが止まらなかった。
俺は所持していたタイマツに火を点け、洞窟内へと侵入を開始する。
入り口に入ると下へと続く階段が伸びており、水滴が落ちる音が響いていた。
外よりも気温が低く、俺はブルッと体を震わせる。
階段を降りきると、ゴツゴツとした岩に囲まれた廊下みたいな造り。
先は視認できないが……敵の気配を感じる。
本日俺が戦うモンスターの気配。
そのモンスターとは、スライム(火)だ。
「いたな……スライム」
それは赤いゼリーのような見た目で、大人の腰ぐらいまでの大きさを誇る。
俺の体ならまるまる包み込むぐらいのサイズはあるだろう。
普通スライムといいえば最弱の印象があるが、このゲームではそれなりの実力を持つことが多い。
スライム(火)は、火属性のモンスターで、炎を吐き出す危険な相手。
ゴブリンと比べればそれなりに強い存在だ。
スライムはこちらに気づいたのか、全身から炎を生み出す。
それに呼応するように、次々と赤い炎が洞窟内からいくつも上がっていく。
「スライムたちにロックオンされたってわけだ……ゲームじゃこんなことなかったから、想定外だな」
『サークラルファンタズム』はエンカウント式のゲームだったので、こんな現象は起きたことがない。
しかし洞窟内ということでタイマツを持って来ていたのだが……上手くやれば必要無いかも知れないな。
想定外の想定外。
驚きと嬉しい誤算に、俺は内心喜びを覚えていた。
実際に洞窟にこうして出向いたことによって得た発見。 ゲームの知識だけでは分からないこともある。
それが溜まらなく楽しく、感動すらも感じていた。
クリアしたゲームの中で、新しい発見をしたような感覚だ。
俺はまだまだ『サークラルファンタズム』を楽しめるんだ。
そんなことを思案している間に、スライムの攻撃が展開されていた。
炎をこちらの放出し、俺の体を焼き尽くすつもりだ。
俺は炎を避け、【ヴァナッシュ】を手にした。
炎を迂回するような形で移動し、スライムの眼前に迫る。
「これでどうだ!」
スライムを縦一文字に切り裂く。
これは想定通り、一撃でスライム(火)の撃破に成功。
すると【ヴァナッシュ】を通して、頭の中に火の特殊能力を得たという情報をキャッチする。
なるほど、使い方が理解できている。
まるでひらめきでテストの答えが分かったような、知らない答えを得たような感覚だ。
俺は早速、火の特殊能力を試してみることにした。
【ヴァナッシュ】は特性として、全ての能力に『闇』の属性を上乗せすることとなる。
だから火の能力と言っても火と闇の混合能力となるのだ。
それは純粋に能力の威力を高め、スライムが所持しているものよりも強い術となっている。
少し離れた場所にいるスライムが炎を放出。
俺はこれに合わせ、能力を発動する。
「【ドゥール・フラーム】!」
俺の手から黒い炎が生じ、それをスライムの炎に放り投げる。
黒い炎と炎は相殺され、ポッと言う音を立てて消え失せた。
これはゲーム内のシステムで、その名の通り【相殺】。
同じ属性を持つ能力の場合、能力同士が相殺されるのだ。
威力は俺の炎の方が強いんだけど、魔術のランクというものがある。
火の魔術フラームはランク1の魔術で、俺が使った火と闇の混合術もランクは1
。
同じランク同士の力はこうして相殺されるというわけだ。
相手の攻撃よりランクが高ければ相殺は起きず、そのまま貫通するのだが、現時点ではそれは不可能。
でも火の力は得た。
こうやってこれから、自分ができることを増やしていくんだ。
「能力くれて、ありがとうな!」
能力と経験値をくれることに感謝を込めて、スライムを真っ二つにしていく。
スライム(火)に火の能力が通用しないので、今日も【ヴァナッシュ】で接近戦を挑むのみ。
後は魔術耐性も確認したいところだけど、今はちょっと怖い。
もう少しレベルアップしてから、スライムの炎を食らうことにしよう。
◇◇◇◇◇◇◇
スライム狩りが楽しすぎて、結局朝陽が昇る頃まで戦いを続けてしまった。
辛いことに、今日からアングスとの朝練が始まるのだ。
ゴルムたちが朝からアングスに付き合わされることとなったので、俺も同じく参戦することとなった。
これで俺も言い訳はできない。
ちょっとハードだけど仕方ないよな。
寝不足の顔で城の裏庭に行くと、すでにゴルムたちも来ていた。
「お、おはようダンカン。今日からアングス様との朝練が始まるんだな」
「俺、生きて学校に行けるかな」
「先に死んだらごめん……」
「だ、大丈夫! そんな死ぬようなことはアングス兄さんがさせやしないよ! ……多分」
多分としか俺は言えない。
でも無理矢理なことをさせるような人間ではないと信じている。
「おはよう諸君! 今日から朝練、よろしく頼む!」
「よろしくお願いします!」
元気に挨拶をするゴルムたち。
始まる前から顔色が悪いみたいだけど……将来のためだ。頑張ってくれ。
訓練は二時間ほどあり、終わると俺たちはクタクタとなっていた。
こちらの身体能力は上昇しているはずなのに……すでにフィジカルお化けかよ、子供のくせに。
「い、生きてるか、ブィー、ウィーニェ」
「何とか……」
「9割がた死亡……」
クタクタというか、ほぼ死に体というか……ゴルムたちは涙を流していた。
ハードな訓練だけど、いずれ皆のためになるはずだ。
諦めるならそれも良し。でも皆はやる気があるらしく、泣き言をいうことは無かった。
「よし。今日からここで朝食を食べていくといい。食堂に食事を用意しておいてもらうよ」
「本当か!? 王族の食事って、どんなだろうな……」
「楽しみすぎるんだけど!」
「生きていて良かった……」
感動したような面持ちのゴルムたち。
いや、別段普通の物だと思うから、必要以上に期待しないでね。
心の中でそう考えながら、俺は皆を食堂に案内することに。
廊下を歩くと、ゴルムたちは物珍しそうに周囲を見渡していた。
金持ちの家に来た友人。そんな言葉が良く似合う。
廊下を曲り、食堂がある通路に差しかかると――食堂の前に見知らぬ女の子が立っていた。
年齢は俺たちと同じぐらいか……
あの子は誰なのだろう。
すると彼女は俺の方に気づき、頭を一つ下げた。
「おはようございます、ダンカン様」
エルグレイヴ王城から北へ進んだところに小さな洞窟があり、今回向かっているのはそこだ。
洞窟に向かう理由は二つ。
ゴブリンを倒すのに余裕が出てきたから、さらなる効率を求めていること。
そしてもう一つは、洞窟内に出現するモンスターの持つ能力だ。
【ヴァナッシュ】は使い込むことによって強くなるのと別に、とんでもない能力がある。
それはモンスターが使う特殊能力を扱えるというものだ。
この世界には『魔術』というものがあり、それに属する【グラーデ】を持たない場合、普通は基本的な物しか習得することができない。
それも一人一つの魔術しか習得できないのだ。
火、水、風、土の四属性と回復の計五種類の魔術のうちから一つを選択しなければならない。
ウィーニェが持つ【水】の【グラーデ】は、その名の通り水属性の魔術を通常よりも高いレベルで習得できるというものだ。
だけど【ヴァナッシュ】はモンスターが持つ能力を使用できるために、これらの枠を超えて全て習得できる。
火を使うモンスターを倒せば火の特殊能力を。水を使うモンスターを倒せば水の特殊能力が。
そしてこれから向かう先に現れるモンスターが使うのは火の特殊能力。
戦うにも丁度いいぐらいのレベルの相手で、現在の俺には適正としか言いようがないほどだ。
「お、見えてきた」
とうとう洞窟に到着する。
洞窟の入り口はひび割れた大地に存在し、薄暗い空間を俺は静かに眺めた。
何も見えない。でもワクワクが止まらなかった。
俺は所持していたタイマツに火を点け、洞窟内へと侵入を開始する。
入り口に入ると下へと続く階段が伸びており、水滴が落ちる音が響いていた。
外よりも気温が低く、俺はブルッと体を震わせる。
階段を降りきると、ゴツゴツとした岩に囲まれた廊下みたいな造り。
先は視認できないが……敵の気配を感じる。
本日俺が戦うモンスターの気配。
そのモンスターとは、スライム(火)だ。
「いたな……スライム」
それは赤いゼリーのような見た目で、大人の腰ぐらいまでの大きさを誇る。
俺の体ならまるまる包み込むぐらいのサイズはあるだろう。
普通スライムといいえば最弱の印象があるが、このゲームではそれなりの実力を持つことが多い。
スライム(火)は、火属性のモンスターで、炎を吐き出す危険な相手。
ゴブリンと比べればそれなりに強い存在だ。
スライムはこちらに気づいたのか、全身から炎を生み出す。
それに呼応するように、次々と赤い炎が洞窟内からいくつも上がっていく。
「スライムたちにロックオンされたってわけだ……ゲームじゃこんなことなかったから、想定外だな」
『サークラルファンタズム』はエンカウント式のゲームだったので、こんな現象は起きたことがない。
しかし洞窟内ということでタイマツを持って来ていたのだが……上手くやれば必要無いかも知れないな。
想定外の想定外。
驚きと嬉しい誤算に、俺は内心喜びを覚えていた。
実際に洞窟にこうして出向いたことによって得た発見。 ゲームの知識だけでは分からないこともある。
それが溜まらなく楽しく、感動すらも感じていた。
クリアしたゲームの中で、新しい発見をしたような感覚だ。
俺はまだまだ『サークラルファンタズム』を楽しめるんだ。
そんなことを思案している間に、スライムの攻撃が展開されていた。
炎をこちらの放出し、俺の体を焼き尽くすつもりだ。
俺は炎を避け、【ヴァナッシュ】を手にした。
炎を迂回するような形で移動し、スライムの眼前に迫る。
「これでどうだ!」
スライムを縦一文字に切り裂く。
これは想定通り、一撃でスライム(火)の撃破に成功。
すると【ヴァナッシュ】を通して、頭の中に火の特殊能力を得たという情報をキャッチする。
なるほど、使い方が理解できている。
まるでひらめきでテストの答えが分かったような、知らない答えを得たような感覚だ。
俺は早速、火の特殊能力を試してみることにした。
【ヴァナッシュ】は特性として、全ての能力に『闇』の属性を上乗せすることとなる。
だから火の能力と言っても火と闇の混合能力となるのだ。
それは純粋に能力の威力を高め、スライムが所持しているものよりも強い術となっている。
少し離れた場所にいるスライムが炎を放出。
俺はこれに合わせ、能力を発動する。
「【ドゥール・フラーム】!」
俺の手から黒い炎が生じ、それをスライムの炎に放り投げる。
黒い炎と炎は相殺され、ポッと言う音を立てて消え失せた。
これはゲーム内のシステムで、その名の通り【相殺】。
同じ属性を持つ能力の場合、能力同士が相殺されるのだ。
威力は俺の炎の方が強いんだけど、魔術のランクというものがある。
火の魔術フラームはランク1の魔術で、俺が使った火と闇の混合術もランクは1
。
同じランク同士の力はこうして相殺されるというわけだ。
相手の攻撃よりランクが高ければ相殺は起きず、そのまま貫通するのだが、現時点ではそれは不可能。
でも火の力は得た。
こうやってこれから、自分ができることを増やしていくんだ。
「能力くれて、ありがとうな!」
能力と経験値をくれることに感謝を込めて、スライムを真っ二つにしていく。
スライム(火)に火の能力が通用しないので、今日も【ヴァナッシュ】で接近戦を挑むのみ。
後は魔術耐性も確認したいところだけど、今はちょっと怖い。
もう少しレベルアップしてから、スライムの炎を食らうことにしよう。
◇◇◇◇◇◇◇
スライム狩りが楽しすぎて、結局朝陽が昇る頃まで戦いを続けてしまった。
辛いことに、今日からアングスとの朝練が始まるのだ。
ゴルムたちが朝からアングスに付き合わされることとなったので、俺も同じく参戦することとなった。
これで俺も言い訳はできない。
ちょっとハードだけど仕方ないよな。
寝不足の顔で城の裏庭に行くと、すでにゴルムたちも来ていた。
「お、おはようダンカン。今日からアングス様との朝練が始まるんだな」
「俺、生きて学校に行けるかな」
「先に死んだらごめん……」
「だ、大丈夫! そんな死ぬようなことはアングス兄さんがさせやしないよ! ……多分」
多分としか俺は言えない。
でも無理矢理なことをさせるような人間ではないと信じている。
「おはよう諸君! 今日から朝練、よろしく頼む!」
「よろしくお願いします!」
元気に挨拶をするゴルムたち。
始まる前から顔色が悪いみたいだけど……将来のためだ。頑張ってくれ。
訓練は二時間ほどあり、終わると俺たちはクタクタとなっていた。
こちらの身体能力は上昇しているはずなのに……すでにフィジカルお化けかよ、子供のくせに。
「い、生きてるか、ブィー、ウィーニェ」
「何とか……」
「9割がた死亡……」
クタクタというか、ほぼ死に体というか……ゴルムたちは涙を流していた。
ハードな訓練だけど、いずれ皆のためになるはずだ。
諦めるならそれも良し。でも皆はやる気があるらしく、泣き言をいうことは無かった。
「よし。今日からここで朝食を食べていくといい。食堂に食事を用意しておいてもらうよ」
「本当か!? 王族の食事って、どんなだろうな……」
「楽しみすぎるんだけど!」
「生きていて良かった……」
感動したような面持ちのゴルムたち。
いや、別段普通の物だと思うから、必要以上に期待しないでね。
心の中でそう考えながら、俺は皆を食堂に案内することに。
廊下を歩くと、ゴルムたちは物珍しそうに周囲を見渡していた。
金持ちの家に来た友人。そんな言葉が良く似合う。
廊下を曲り、食堂がある通路に差しかかると――食堂の前に見知らぬ女の子が立っていた。
年齢は俺たちと同じぐらいか……
あの子は誰なのだろう。
すると彼女は俺の方に気づき、頭を一つ下げた。
「おはようございます、ダンカン様」
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