8 / 50
第8話 【付与の書】
しおりを挟む
クールな女性だと思っていたけれど……今はクールさの欠片も無い。
「そ、そんなジロジロ見なくてもいいだろぉおおお!」
「いや、ジロジロなんて見てないから」
「み、見てる! 目を見開いて私を見てるじゃないか!」
「いや、半目ですけど。ジト目なんですけど」
ダンジョンの中だというのに、夕焼けに照らされたように真っ赤なセリス。
物々しい鎧をつけておいて、なんだその顔。
可愛いじゃないか。
セリスはバッと起き上がり、地面に置いてあった兜を装着する。
「では行くとするか」
「切り替え早すぎだろ! さっきまでの慌てぶりはどこ行った!?」
「慌てる? 私が? 幻でも見ていたんじゃないか?」
幻にしては記憶が鮮明すぎるのですが。
ま、いいけどさ。
「セリスの両親……村の敵の連中の名前は?」
「アンボルタンファミリー……ゲス極まりない悪党の集まりだ」
「聞いたことはないな……まぁいい。とりあえずここを出たらそいつらを探すことにしよう」
「……いいのか?」
「当然さ。仲間の敵は俺の敵。仕返しするなら俺も協力するよ」
「私が嘘をついているかも知れないんだぞ?」
「俺はセリスを信じる。仲間を信じるって決めてるからな」
「……仲間思いの良い奴なんだな」
まぁ、仲間を信じて裏切られましたけどね。
でも、それでも、あいつらを信じたからこうしてセリスと出逢えたんだと思う。
あいつらを信じてこのダンジョンに来たからこそ、新しい仲間と巡り合えたんだ。
そう信じておこう。
そうしないと悲しみと怒りが抑えきれないと思うから。
「では、私たちも【神器】がある方へ急ぐとしよう。早くしなければ、あいつらが持ち帰ってしまう。【神器】を手に入れてあいつらが強くなればいいと考えていたが、今は私たちの手元に欲しい」
「なら、大丈夫だろ」
「大丈夫? どういう意味だ?」
俺はコーラを取り出し、喉を潤しながら続ける。
「【神器】は使い手を選ぶ。【神器】に意思があるなんて言い方したりするだろ?
なら、あいつらには何が起ころうとも手に入れられない運命にあるはずだ」
「なるほど……だが、一つ盲点があるぞ」
「盲点?」
「ああ。あいつらが【神器】に選ばれるという可能性だ」
「その点も問題無いだろ。どう見ても【神器】に選ばれるような器じゃないさ」
「ふっ。確かに」
セリスは少し笑い、そしてゆっくりと歩き出す。
「…………」
ゆっくりというか、緩慢というか……
女性にしては大きすぎる『全身鎧』。
その見た目は巨体を誇る男性にしか見えないほどだ。
そんな鎧を装着しているので、当然動きは遅くなる。
「どうした?」
「ああ。ちょっと待ってくれないか」
「?」
セリスは立ち止まり、俺の方を見る。
俺は【収納空間】から一冊の本を取り出す。
【付与の書】――
それはアイテムに【付与】させる能力が記載されている本。
これは倒したモンスターの種類や数、自身の成長などに影響され使用できる能力が増えていく物だ。
モンスターは仲間が倒してもいいらしく、今現在それなりの能力が記載されている。
その中から今のセリスに合う能力を選択し、そして俺は一つ頷いた。
「よし。これを【付与】するとしよう」
「【付与】……? なんだそれは?」
「今からそれをお見せしよう」
右手に【付与の書】を持ち、左手でセリスの鎧に触れる。
すると【付与の書】とセリスの鎧が同時に輝きを放ち――彼女の鎧に力が宿る。
「……これは……軽い! どういうことだ?」
先ほどまで鈍い動きをしていたセリス。
だが俺の【付与】によって変化が起き、彼女は軽い足取りで動いてみせる。
セリスの鎧に【付与】したのは【軽量化】。
身に纏う鎧の重さを軽減する物である。
しかし実際の重量に変化はなく、彼女が歩く音は重々しいままだ。
防御力などは下がることなく、使用者の重さだけを軽減するという優れもの。
こんなことできる奴、そうそういないよ?
「凄い能力だな……まさか、戦えるだけではなくこんなことまでできるとは……フェイト。お前の【ジョブ】はなんなのだ?」
「俺? 俺は【アイテム師】だ」
「【アイテム師】……?」
「ああ。嘘偽りなく、最弱のジョブ、【アイテム師】だ」
彼女は唖然としている様子。
顔は見えないが固まってしまっている。
まさか彼女まで【アイテム師】だからパーティ解消なんて言わないよな……?
そんなことされたら落ち込んで死んでしまうぞ。
責任取ってくれるのか?
「ふ。面白い奴だ。高い戦闘能力を持ち、信じれらないようなスキルを持つというのに【アイテム師】なんてな……こんな心強い【アイテム師】なんて聞いたことがない」
「心強い?」
「ああ。これからお前みたいな奴が隣で戦ってくれるんだろ? これほど頼もしいことはないよ」
彼女の声は真っ直ぐだった。
素の声が冷たいので少し勘違いしそうになったが……温かい声。
ようやく本当の仲間に出逢えたのかな。
俺は彼女の肩に手を置き、笑みを浮かべる。
「じゃあ、行くとするか」
「そ、そんなジロジロ見なくてもいいだろぉおおお!」
「いや、ジロジロなんて見てないから」
「み、見てる! 目を見開いて私を見てるじゃないか!」
「いや、半目ですけど。ジト目なんですけど」
ダンジョンの中だというのに、夕焼けに照らされたように真っ赤なセリス。
物々しい鎧をつけておいて、なんだその顔。
可愛いじゃないか。
セリスはバッと起き上がり、地面に置いてあった兜を装着する。
「では行くとするか」
「切り替え早すぎだろ! さっきまでの慌てぶりはどこ行った!?」
「慌てる? 私が? 幻でも見ていたんじゃないか?」
幻にしては記憶が鮮明すぎるのですが。
ま、いいけどさ。
「セリスの両親……村の敵の連中の名前は?」
「アンボルタンファミリー……ゲス極まりない悪党の集まりだ」
「聞いたことはないな……まぁいい。とりあえずここを出たらそいつらを探すことにしよう」
「……いいのか?」
「当然さ。仲間の敵は俺の敵。仕返しするなら俺も協力するよ」
「私が嘘をついているかも知れないんだぞ?」
「俺はセリスを信じる。仲間を信じるって決めてるからな」
「……仲間思いの良い奴なんだな」
まぁ、仲間を信じて裏切られましたけどね。
でも、それでも、あいつらを信じたからこうしてセリスと出逢えたんだと思う。
あいつらを信じてこのダンジョンに来たからこそ、新しい仲間と巡り合えたんだ。
そう信じておこう。
そうしないと悲しみと怒りが抑えきれないと思うから。
「では、私たちも【神器】がある方へ急ぐとしよう。早くしなければ、あいつらが持ち帰ってしまう。【神器】を手に入れてあいつらが強くなればいいと考えていたが、今は私たちの手元に欲しい」
「なら、大丈夫だろ」
「大丈夫? どういう意味だ?」
俺はコーラを取り出し、喉を潤しながら続ける。
「【神器】は使い手を選ぶ。【神器】に意思があるなんて言い方したりするだろ?
なら、あいつらには何が起ころうとも手に入れられない運命にあるはずだ」
「なるほど……だが、一つ盲点があるぞ」
「盲点?」
「ああ。あいつらが【神器】に選ばれるという可能性だ」
「その点も問題無いだろ。どう見ても【神器】に選ばれるような器じゃないさ」
「ふっ。確かに」
セリスは少し笑い、そしてゆっくりと歩き出す。
「…………」
ゆっくりというか、緩慢というか……
女性にしては大きすぎる『全身鎧』。
その見た目は巨体を誇る男性にしか見えないほどだ。
そんな鎧を装着しているので、当然動きは遅くなる。
「どうした?」
「ああ。ちょっと待ってくれないか」
「?」
セリスは立ち止まり、俺の方を見る。
俺は【収納空間】から一冊の本を取り出す。
【付与の書】――
それはアイテムに【付与】させる能力が記載されている本。
これは倒したモンスターの種類や数、自身の成長などに影響され使用できる能力が増えていく物だ。
モンスターは仲間が倒してもいいらしく、今現在それなりの能力が記載されている。
その中から今のセリスに合う能力を選択し、そして俺は一つ頷いた。
「よし。これを【付与】するとしよう」
「【付与】……? なんだそれは?」
「今からそれをお見せしよう」
右手に【付与の書】を持ち、左手でセリスの鎧に触れる。
すると【付与の書】とセリスの鎧が同時に輝きを放ち――彼女の鎧に力が宿る。
「……これは……軽い! どういうことだ?」
先ほどまで鈍い動きをしていたセリス。
だが俺の【付与】によって変化が起き、彼女は軽い足取りで動いてみせる。
セリスの鎧に【付与】したのは【軽量化】。
身に纏う鎧の重さを軽減する物である。
しかし実際の重量に変化はなく、彼女が歩く音は重々しいままだ。
防御力などは下がることなく、使用者の重さだけを軽減するという優れもの。
こんなことできる奴、そうそういないよ?
「凄い能力だな……まさか、戦えるだけではなくこんなことまでできるとは……フェイト。お前の【ジョブ】はなんなのだ?」
「俺? 俺は【アイテム師】だ」
「【アイテム師】……?」
「ああ。嘘偽りなく、最弱のジョブ、【アイテム師】だ」
彼女は唖然としている様子。
顔は見えないが固まってしまっている。
まさか彼女まで【アイテム師】だからパーティ解消なんて言わないよな……?
そんなことされたら落ち込んで死んでしまうぞ。
責任取ってくれるのか?
「ふ。面白い奴だ。高い戦闘能力を持ち、信じれらないようなスキルを持つというのに【アイテム師】なんてな……こんな心強い【アイテム師】なんて聞いたことがない」
「心強い?」
「ああ。これからお前みたいな奴が隣で戦ってくれるんだろ? これほど頼もしいことはないよ」
彼女の声は真っ直ぐだった。
素の声が冷たいので少し勘違いしそうになったが……温かい声。
ようやく本当の仲間に出逢えたのかな。
俺は彼女の肩に手を置き、笑みを浮かべる。
「じゃあ、行くとするか」
1
お気に入りに追加
2,013
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたと思ったら何故か神界にいて神になりました
璃音
ファンタジー
主人公の音無 優はごく普通の高校生だった。ある日を境に優の人生が大きく変わることになる。なんと、優たちのクラスが異世界召喚されたのだ。だが、何故か優だけか違う場所にいた。その場所はなんと神界だった。優は神界で少しの間修行をすることに決めその後にクラスのみんなと合流することにした。
果たして優は地球ではない世界でどのように生きていくのか!?
これは、主人公の優が人間を辞め召喚された世界で出会う人達と問題を解決しつつ自由気ままに生活して行くお話。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる