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mountain man
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散々な1日だった。
先輩は、「頑丈な杖」があると良い、と言った。
だから、僕は山で拾えた最大限に太い木を、乗り合いバスに乗せて行った。
バスを降りると先輩が待っていた。
あまりに大きい杖への嘲笑とともに。
「双葉くん、それ、仙人?」
酷い侮辱の洗礼を、乾いた笑顔でかわして先輩の家へ。
先輩の家には先輩の叔父さんが待っていた。
やはり開口一番「なんだおまえ、そりゃ仙人か?」
先輩に地下足袋が良いと言われていたが、持ってなかったので長靴を履いて来た。
先輩の叔父さんは猟師で、冬場は鉄砲を撃ちに、春は山菜、秋はきのこを求めて山を歩くそうだ。
年齢的に限界を感じ、先輩に山を教えているらしい。
彼らの足固めを待ち、いざ出発。
林道から、山の取り付き口に着くと彼らは腹ごしらえをと立ち止まった。
先輩の奥さんがこしらえてくれた握り飯ふたつと、ワンカップの日本酒を渡された。
彼らは焼酎。
僕が焼酎を飲めないのを知っていた。
叔父さん曰く「酒も飲まずに山を歩けるか」との事だったが、僕には良くわからなかったし、今もわからない。
腹ごしらえが済むと「熊よけ」と爆竹を鳴らし、入山前の儀式は終了。
いよいよ山へ。
先輩は、「頑丈な杖」があると良い、と言った。
だから、僕は山で拾えた最大限に太い木を、乗り合いバスに乗せて行った。
バスを降りると先輩が待っていた。
あまりに大きい杖への嘲笑とともに。
「双葉くん、それ、仙人?」
酷い侮辱の洗礼を、乾いた笑顔でかわして先輩の家へ。
先輩の家には先輩の叔父さんが待っていた。
やはり開口一番「なんだおまえ、そりゃ仙人か?」
先輩に地下足袋が良いと言われていたが、持ってなかったので長靴を履いて来た。
先輩の叔父さんは猟師で、冬場は鉄砲を撃ちに、春は山菜、秋はきのこを求めて山を歩くそうだ。
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いよいよ山へ。
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