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期待はずれだ○番目
表と裏
しおりを挟む起きたかい?子羊たち。
「ああ、皆起きたぜ。」
そうか、それは良かった。
人数も増えたことだし、そろそろ表にも馴染ませようかと思うんだけど、どうかな、lie、雪。
「いいんじゃねぇか?俺たちは壊れモノと言えど、周りからすれば一般人。
学校とかも通わせてみようぜ。普通を学ぶいい機会だろ!」
「…それに最近、表にも正すモノが現れ始めたみたいだぞ。壊れかけの一部が狂人になる事件が多発してる。
本当にいい迷惑だ、お前らの正しいを押し付けられても治らねぇのにな。一般人でもねぇ限り。」
…キミがそうであったようにかい?
「どちらかと言えば俺じゃなくて不幽霊のこいつとカルネだろ。」
…そうだね。
あぁ、そういえば表にいたっけ、キミの友人。
「……そいつが正しいモノに狂わさせられたんだよ。」
…間に合わなかったのかい?
「lieが接触してたからな。」
「…悪かった。」
どちらかが表にいるときはどちらかが裏にいるしかない、か。
大変だね、闇と影の間柄は。
「まぁな。闇が表に出てたら光は無くなり影は作られない。光あっての影は、闇より弱い存在だ。」
「…つうか、お前が許可を出せば俺らは同時に表に行けるんだけど?」
フフフ、まぁいいじゃないか。
「……よく、ない。ゆきのおともだち、こわせない。」
「そうだぞ、私たちは狂うこと無く壊れたが、狂ってしまったヤツはこちらへ引摺り込めないだろうが。」
…あー、うん。ごめんね、雪。
「…チッ」
「すまないが話が見えん。一体何なのだ、表と裏、と言うのは?」
「僕もだよベイビー!裏、がここなのはわかったんだけどねぇ…。」
あぁ、そういえば説明がまだだったね。
裏はそれであってるよ。僕たちは棺の中を裏としている。
表は、少しややこしいんだ。キミたちがいた世界と違って、そうだね、物語でよく語られている三次元に近い世界を表と呼んでいる。
「!あの平和の象徴みたいな三次元にか!?」
そうそう。しかもその三次元の中でも異常なまでの平和な国の日本に良く似ているんだ。
でも、やっぱり物語とは違って、表は超能力者で溢れてるけどね。
しかも、精神系の能力者が非常に多いんだ。
…まぁ、そのおかげで僕たちでも表に馴染めるのだけど。
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