13 / 15
不思議なお話
我々は、我は、我は。
しおりを挟む
俺は囚人だ。
囚人といえどなにも殺ってはいないがな。
犯したのは自由を求めただけ、それだけだ。
自由を求めた結果、捕まってしまった。
何故なのだろうか。
朝起きて、ご飯を食べて主人が俺から目を離した隙を突いて逃げ出しただけなのに。
首輪が取れずに捕まってしまった。
離してくれ!離してくれ!放してくれ!放してくれ!!
彼処には戻りたくない!!
そう叫んだはずなのに無視された。
また檻に繋がれた。
「逃げ出すと考えるが罪だ」
と、別の主人のペットは言った。
死んだ目をしていた。
俺は逃げたい
自由を得たい
周りの若いのは皆そう言っているよ。
俺たちは、俺は、俺は。
もう、諦めてしまおうか。
「 」
名前も棄てて
自由を求めず
これからの俺は、そう。
――ただのペットだ。
囚人といえどなにも殺ってはいないがな。
犯したのは自由を求めただけ、それだけだ。
自由を求めた結果、捕まってしまった。
何故なのだろうか。
朝起きて、ご飯を食べて主人が俺から目を離した隙を突いて逃げ出しただけなのに。
首輪が取れずに捕まってしまった。
離してくれ!離してくれ!放してくれ!放してくれ!!
彼処には戻りたくない!!
そう叫んだはずなのに無視された。
また檻に繋がれた。
「逃げ出すと考えるが罪だ」
と、別の主人のペットは言った。
死んだ目をしていた。
俺は逃げたい
自由を得たい
周りの若いのは皆そう言っているよ。
俺たちは、俺は、俺は。
もう、諦めてしまおうか。
「 」
名前も棄てて
自由を求めず
これからの俺は、そう。
――ただのペットだ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中

国王の嫁って意外と面倒ですね。
榎本 ぬこ
BL
一国の王であり、最愛のリヴィウスと結婚したΩのレイ。
愛しい人のためなら例え側妃の方から疎まれようと頑張ると決めていたのですが、そろそろ我慢の限界です。
他に自分だけを愛してくれる人を見つけようと思います。
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)


僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。


普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる