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期待はずれだ○番目
ハローハロー
しおりを挟むハロー
目が覚めたかい?3番目。
「3番目じゃないよ、ベイビー。僕の名前はファルシーだ。」
おやそうかい。でも別にいいじゃないか、ここではキミは3番目なんだから。
「3番目ねぇ、何故だい?
僕が3番目なのは何故?」
さぁ、何故だろうね。特別な意味なんてないよ?
ここに来たのが3番目な訳でもないしね。
「おや、そうなのかいベイビー。何故なんだろうねぇ」
フフフ、さぁねぇ?
「ふむ。じゃあ私は彼の妹か?」
!びっくりしたよ、雪。突然現れるなんてね。
「雪は俺だ、こいつは不幽霊の…、?」
「私は…なんだろうか。とにかく雪ではないよ。カルネの姿でも借りようか?」
「…………。」
ありゃりゃ、今いる子羊が集合かい?
暇なんだねぇ
「ちげぇだろ、0番目がいねぇ。」
あぁ、彼はいいんだよ。彼はまだあの世界を夢見ているからね。
「本当お前アイツには甘いよな。」
そうかい?そのつもりは無いんだけどね。
「………ふぁる、しー。へや、あんないする……。」
「おや、ありがとう!キミは何かな?」
「……おれはかるね…。なにかをけしたかったらわらってあげる…。
ここのみんな、かぞく…だから。」
「カルネはいい子だな。妹もカルネを見習って欲しいよ…。」
「……ありがとう…」
雪は家族じゃないだろうカルネ。
「!なんだ!?消してくれんのか!?」
…あぁそう目を輝かせるなよ、キミは消さないから。
「……ゆきもかぞく…」
「そうだな。雪も家族だ。あとすまないな、カルネ。姿を借りてるぞ。」
「……ん、きにしないで。」
「ありがとう」
「…チッ!消してくれねぇのかよ。やっぱ俺が0の影だからか?」
違うっていつも言っているだろう、彼とキミは全然違う。
…一緒にするなよ。
「…」
…はぁ、難儀なものだね。影に隠れてどこかに行ってしまったよ。
「本当だね。ベイビーがそっちの意味で好きなのは彼みたいなのに。」
…。なんでバレたかな?
「ふふ、さぁ?何故だろうね?僕がキミの影のような存在だからかな?」
雪は僕のだ。渡さないよ。
「わかっているさベイビー。僕も過去には存在したからね、恋人は。」
「まぁまだルコルと雪は付き合ってねぇけどな」
!0番目!
「はは、名前で呼べよルコル。」
ああ、ごめん。lie。
「雪は俺にとって弟みたいなもんだから、お前みてぇな道化師にはやりたくねぇんだけどよ」
いくらlieでもそれは許さないよ
「はは、知ってる」
…で、今回はどうだったの?
まぁ、聞かなくてもここにいるのが答えなんだけどね。
「お察しの通り今回も失敗さ。毎回毎回いい加減にして欲しいぜ。俺だけ毎回戻される…!」
「へぇ、何故だい?」
「知るかよ…」
……ん?
また誰か来たみたいだ。
「…ここか、壊れたモノを取り込む棺ってのは。」
…誰だい?
「俺はルー。ルーフィリアルッツァ。俺のいた世界では"賢者"という意味が込められてる。俺自体は薬師だがな。」
…
「…珍しいな、壊れていないやつがここに来るなんて。」
「………こわす?」
「はは、コイツを壊すのはお前でも無理だカルネ。何故かは知らんが耐性がある。
面白そうだから俺が招待したんだよ。」
キミの仕業か!
「…お前が死んだあと、あの女が壊れたんだぞ、どうしてくれる…!」
………………ん?
「…はは、知るかよ!」
「…俺が必ずお前を殺してやる、首を洗って待ってろ…!」
ああ、そっか。
「はは、楽しみに待ってるぜ、ルー!」
…そっか、ルーフィリアルッツァは気づいていないみたいだけど、彼は今壊れかけてるのか。
否、lieが壊しにかかっている。
なら、lieがしたい通りにさせよう。
…本気で壊そうとしてるみたいだしね。御愁傷様。
「……ねむい…」
「ん?じゃあ寝ようか。皆、おやすみ。」
ああ、おやすみ
◇◆◇◆◇
また明日はやって来るのか来ないのか
僕には未だ不明だ 不命だ。
だってこの世界にそういった概念はないのだから。仕方ないよ。
想像で全てをすますなよ すますんだよ皆。
ねぇ、L。
エルオカブレガルシィラといこうじゃないか。
メーデーメーデー
そう、全てが無、その為に。
「ドゥラ フゥ デ アイ ニ メーデー シン」
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