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第10話:街に行こう③
しおりを挟むドン!
ギルドの建物入口の扉を通ると肩に衝撃が走る。どうやら誰かにぶつかったみたいだ。
「なんだ?テメェは‥盗賊のガキか?‥気を付けやがれ」
そこにいたのは厳つい無頼漢のような男達だ。首には真新しいAランクを示すプレートが下げられている。ちなみに俺は今日は軽装で盗賊風の衣装にしている。基本は魔法使いであることは表向き隠しているのだった。
「あっ‥どうもすいやせんでした」
いかにも脳筋な感じだし、ここは大人の対応ってことで謝っておく。おそらくAランクに上がりたてなんだろうけど意外にAランクルーキーの死亡率が高いのがこの業界の怖いところ。
Aランクの依頼は幅広いのでBランクに近い内容もあればほぼSランクのような依頼まであったりする。Aランクに成りたてだと気持ちも大きくなり過信しがちだ。もちろん筋肉だけでは対応できないモンスターなんかもいるからせいぜい選ぶ依頼を間違えないことだ。
「フン!‥行くぞお前ら」
それに高ランクの実力者はあんな感じで示威的にプレートを見せないからな。小物感丸出しで恥ずいんだけど、まぁがんばれ脳筋チームよ。人に迷惑はかけるなよ。そんな感じで心のエールを送っておいた。
「あ~っ‥ちょっと気を抜いていたかな‥‥受付行くか」
ギルドの受付と言えば花方、正面入り口は特に一押しの女の子が配置してあると決まっているがここでも例外はない。正面受付は一番人気のシルフィアが担当している。清純派ヒロイン系の女の子で接客も神対応を申し分ない。
今回はシルフィアにちょっかいをかけに来たわけではない。常に人目が絶えない彼女にちょっかいをかけるほど餓えてはいないのだ。
「よっ。レイラ。久しぶり」
「げっ!ジローかよ‥あんた最悪」
受付一番奥の人気薄、塩対応枠のレイラに声をかける(普通そんな枠はない)。レイラは茶髪・サイドテールで小柄で見た目もそこそこ可愛いのだが口がとにかく悪い。
「時間あるか?ちょっと話をしようぜ」
意味ありげに囁く。レイラとは弱みがあるからそれにつけこんでの背徳コース・体の関係だ。まだお昼時だからいけるだろう。
「はぁ?いきなり急に‥わかったわよ‥ちょっと待ってて」
ー ギルド地下階備品室 ー
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
「ちょっと‥‥あっ!‥くぅ!‥調子に乗って!‥激しく‥あん!‥しないで!‥んっ!‥んっ!‥誰かに‥音!‥あん!」
いつもの人気のない備品室でセックスを始める。時間もあまりないのでバックからスカートをたくし上げてパンツを脱がす時短スタイルでいく。
「大丈夫‥誰も来ないって‥レイラのまんこ‥気持ちいい‥おっ!」
びゅるるるるる!びゅっ!びゅっ!びゅっ!びゅっ!
「えっ!ちよっと‥中に出さないで!‥外に‥ダメ‥‥あっ‥ああああああ!」
ビクビク震えるレイラの腰をがっちり掴みながら最後まで絞り出す。
ズルリ!‥トロトロ~
「‥‥悪い悪い‥レイアの膣が気持ちいからいつも出しちゃうな」
「はぁ‥はぁ‥あんたバカじゃないの‥いつもいつもこんなに出して‥赤ちゃんできたらどうすんの?私のパパは侯爵なのよ!パパに言いつけてやるわ。絶対後悔させてやるんだから」
「知ってるよ。ついでに妾の子だってことも知ってる。コネでギルドの受付になったのも知ってる。本妻家族に屋敷を追い出されたのも知ってるし。ついでにギルドの金を横領したのも知っている。」
「うっ‥。それは‥ママがあいつら嵌められたのよ。お金がどうしても必要だったの。後でちゃんと返すつもりだったし‥」
「おまえの給料じゃあ何年もかかるだろ。すぐにバレるさ。だから俺が金を貸してやったんだろ。元金・利息はお前の体で相殺してやるからありがたく思ってくれ」
こいつの出自とか金を横領しているとかは催眠状態にして聞き出したネタだ。つっぱってはいるが一皮むけば普通の女の子だ。
「‥そうだけど‥結局あんたは私をどうしたいわけ?私‥お金も持ってないし。パパはやさしいけど本家の連中は嫌いだし‥私のことバラすわけ?」
「いいや別に‥このままだな。ちゃんといい子にできたら金もチャラにしてらるつもりだし‥」
「はぁ?じゃあアンタは私の体が目当てだって言うの?それであのお金も出してくれたわけ?」
金貨50枚は俺にとってそこまで大金ではない。
「う~ん。そうだな。情状酌量の余地はあったしな。お前は口は悪いけど根っこは悪い女じゃないし‥やっぱり可愛いからな」
やはり貴族の家で育ったからからか、悪びれているがどこか品を感じさせるところはある。
「可愛いからですって?‥‥バッカじゃないの?‥‥もういいわ‥仕事の話にしましょうか。あんたが頼んでた美人がらみの依頼よ。それを持ってさっさと帰って」
「さんきゅう。どれどれ‥」
DランクからAランクまで内容は美人の護衛とか美人冒険者のダンジョン攻略サポート、美人依頼者の犬探しなんかもある。美人が関わればランクに関わらず何でも引き受ける。
ルーティア達のサポートなんかはもう期限は切れているけど延長させてズルズル体の関係を続けていたわけだ。でもそろそろ二人共孕んでいる節があるからな。そうなるとクエストは辞めて安静にする必要がある。
そこで新しい美人セフレを探していたわけなのだ。アヤメさんは地域枠だからここで出産してもらうがルーティア達は俺の未来の豪邸で囲いたい枠だな。レイラも流れ次第ではって感じか。
「‥‥何よ」
「いや‥まぁ困ったっことがあったら何でも俺に言えよ」
「‥ふん‥まぁどうしてもって言うのなら相談してやらないこともないけどね」
ツンデレタイプもいけるしな。なんかいい。
「う~ん‥悪いレイラ‥やっぱりもう1回ヤらせてくれ。やっぱりお前可愛いからしたくなっちまう‥すぐ終わらせるから」
「なっ!‥もう休憩終わっちゃうわよ!‥みんなにバレたらどうすんの‥あっ‥バカ!‥やめ‥‥あん!‥ダメなんだから‥んんっ!‥あんた‥子供が出来たら絶対責任取ってもらうんだから!‥やん!‥ばか」
こうしてレイラに延長で2発出しつつ美人さん案件の依頼情報を無事ゲットしたのだった。
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