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子供 奏ver.
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「ママぁー!」
娘がハルに叫びながら抱きついていた
「ゆい、”お母さん”でしょ?」
ハルは娘に”ママ”ではなく、”お母さん”と呼ぶように言っている
中学生や高校生になった時も”ママ”と呼ばれるのが嫌だからだそうだ
実際ハル自身も親にそう言う教育を受けている
だから俺も、”パパ”ではなく”お父さん”と呼ばれている
「あ、ごめんなさい
お母さん!!動画見たい!」
これは少し前の出来事…
最近の子供はテレビではなく、ネットで動画を見るらしい
それを聞いた娘は早速、俺に動画を見たいと言い始めたがそう言うことは俺ではなく、ハルの管轄なので…
「お母さんに聞いてごらん?」
娘は一瞬顔が曇った…
俺もわかっている、ハルは許さないだろう…と
「わかった…」
悲しそうな顔をした…
早速、近くにいたハルに…
「お、お母さん?
幼稚園のね、友達がみんなスマホでね動画?見てるんだって
だから、私も見たい!」
おどおどしながら、必死にハルに伝える
((頑張れ!ゆい!))
俺は祈ることしかできない…
「うーん…
もうちょっと大きくなったらね
今はダメ」
「だよね…。
わかった、我慢する!」
「ほら、2人とも支度しないと遅刻するよ!」
2人の気まずい雰囲気を断ち切る
その日の夜…
ゆいが寝静まった頃
「ゆいのワガママを聞いてあげるべきなのかな…?
周りの子がそう言う話をしているのについていけないの、可哀想なのかな…」
ゆいがハルに動画を見せて欲しいと頼んだのは今朝が初めてではないのだ
以前1回、ハルがゆいのお迎えに行った帰りにゆいが頼んだそうだ
でも、ハルが許すわけもなく
今回が2回目だった
ハルもそういう業界にいるから、分からなくもないそうだ
俺もこんなに早くから見せて、教育に悪いんじゃないかと思う
「珍しいね、悩むなんて」
そういうことに関して、ハルは考えを変えない
そういうところはお父さん似なんだろう
「うん…
ダメだってわかってるんだけど、ゆいの気持ちも分からなくはないからさ」
「ハルがいいなら、俺は反論する気はないよ」
「奏、協力してくれない?
私の仕事用だったipadがあるでしょ?
私が家で使うように置いてあるやつね
1日30分だけ、私たちが隣にいるって言う約束でワガママを聞いてあげようと思うの」
「うん、構わないよ
明日、ゆいに伝えようか?」
「そうだね」
そうして俺たちは眠りについた
娘がハルに叫びながら抱きついていた
「ゆい、”お母さん”でしょ?」
ハルは娘に”ママ”ではなく、”お母さん”と呼ぶように言っている
中学生や高校生になった時も”ママ”と呼ばれるのが嫌だからだそうだ
実際ハル自身も親にそう言う教育を受けている
だから俺も、”パパ”ではなく”お父さん”と呼ばれている
「あ、ごめんなさい
お母さん!!動画見たい!」
これは少し前の出来事…
最近の子供はテレビではなく、ネットで動画を見るらしい
それを聞いた娘は早速、俺に動画を見たいと言い始めたがそう言うことは俺ではなく、ハルの管轄なので…
「お母さんに聞いてごらん?」
娘は一瞬顔が曇った…
俺もわかっている、ハルは許さないだろう…と
「わかった…」
悲しそうな顔をした…
早速、近くにいたハルに…
「お、お母さん?
幼稚園のね、友達がみんなスマホでね動画?見てるんだって
だから、私も見たい!」
おどおどしながら、必死にハルに伝える
((頑張れ!ゆい!))
俺は祈ることしかできない…
「うーん…
もうちょっと大きくなったらね
今はダメ」
「だよね…。
わかった、我慢する!」
「ほら、2人とも支度しないと遅刻するよ!」
2人の気まずい雰囲気を断ち切る
その日の夜…
ゆいが寝静まった頃
「ゆいのワガママを聞いてあげるべきなのかな…?
周りの子がそう言う話をしているのについていけないの、可哀想なのかな…」
ゆいがハルに動画を見せて欲しいと頼んだのは今朝が初めてではないのだ
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でも、ハルが許すわけもなく
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「珍しいね、悩むなんて」
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そういうところはお父さん似なんだろう
「うん…
ダメだってわかってるんだけど、ゆいの気持ちも分からなくはないからさ」
「ハルがいいなら、俺は反論する気はないよ」
「奏、協力してくれない?
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1日30分だけ、私たちが隣にいるって言う約束でワガママを聞いてあげようと思うの」
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