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いやだ
しおりを挟む巨大Gを倒す前に、双剣使いの男性引き揚げ作戦を行わなければならないのだが、どうしても方法がない。
いや、あるのはある。
ただ、どちらもやりたくないがために口にしていないだけなのだ。
「いや、ですよね」
「いや、だよね」
リーフフィアも弓使いの男性もあの巨大Gがいる地面に降り立ちたくないがために、他の方法を考えていたのだ。
「小さかったらまだ、ね」
「小さくても無理です」
取り敢えず、小さくても視界に入れたくない生き物なのだ。
部屋にいたら絶対に絶叫するような生き物である。
そんな生き物の超巨大版の前に降り立つのは、絶対に嫌だった。
「階段、はアレが上がってきますし」
「レイブンを燃やしてもいい案に1票」
2人とも自分たちが犠牲にならなくても済む案を出そうと、攻撃の手を止めることなくずっと考えていた。
「あ、1つだけ案が」
「うん、それで行こう」
リーフフィアが良い案を思いつき、その内容を弓使いの男性に話す前に、男性は笑顔でGOサインを出す。
「聞かなくていいんですか?」
「君は僕を犠牲にしそうにしないし、問題なし。もし、レイブンが犠牲になったとしても、レイブンの犠牲を生かして僕らは勝利を重ねていけばいい」
本当にこの作戦を決行して大丈夫なのか分からないが、一応、彼のバディでありそうな弓使いの男性から作戦を容認し、一任し、決行するためのGOサインが出たため、作戦を開始することとした。
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