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何もありませんように!
しおりを挟むリーフフィアが迷い込んだ部屋は、本棚だけでなくベッドや机、椅子などの生活に必要な家具が置いてある場所だった。
「……わぁお、初めて来た」
色々と気になって、くるくると部屋の中の物を物色しながら探る。
「ま、1番怪しいのはあそこなんだけど」
部屋の真ん中には、丸い魔法陣が光り輝いていたのだ。
「行きたくないな~」
見るからに罠です感があり、近づきたくない。
リーフフィアは、周りを探索しながら、偶にチラッと目を向ける。
「……行くか」
部屋の中には何も収穫物がない。
きちんと片付けは行き届いていて荒れている様子もないし、何ならもみじの部屋よりも片付いている。
となると、何か怪しいものを探すとするならば、あの魔法陣が繋がっている先に行くしかないようだ。
「私、冷静になりたくて来たのにな」
全く冷静になれてないし、冷静とは程遠い場所にいる気がするのは気のせいではないと信じたかった。
リーフフィアが大きなため息をついて、仕方なさそう光っている魔法陣に乗り込む。
「いきなり戦闘に、なりませんように!」
何に祈っているのかも分からないまま、リーフフィアは叫んで、リーフフィアの姿は消えた。
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