精霊王達は人間達を翻弄する

りん

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いつもの日常

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「あー、なんか面白いことないのかなー。」

この言葉は私こと、アイリの口癖だ。

「アイリ様、そういうことを言わないでください。これでも、あなたは精霊たちを統括する精霊王の1人なのですよ?さあ、早く執務を終わらせましょう。」

「でも、いつも机の前に鎮座して執務するのは飽きたんだけど?なんか面白いことないの?たまには、息抜きさせてよー。」

「アイリ!それでも、あなたは水の精霊王ですか!こんな私でも執務をこなしているのですからね!アイリもやって下さい。私だって、退屈で飽き飽きしてるのですよ?」

「ジューも?じゃあさ、2人でこっそりと抜けない?」

「そんなことしたら、幹部に怒られるよ。あとで・・・。マジで怖いんだから!仕事の量、倍にされるし・・・。私は、遠慮しとく。」

「因みにさ、何で勝手に私の部屋に入ってくるわけ?私、入っていいよとか返事してないけど?」

「そんな些細なこと、気にしなくてもいいじゃん。ところでさ、人間が精霊達を勝手に連れていくんだけど、どうする?連れてかれた精霊達は音信不通になって帰ってこないんだよ。どうしよっか?」

「へえー、舐めた真似してくれてんじゃん。人間の王に私たち精霊を勝手に連れていかないことって言い聞かせたよね?しっかりと。早速破ったんだ。やっぱり!精霊魔法を使わせて、楽しようとしてたんだんだよね。魂胆丸見えだよねー。でもさ、約束したじゃん。私たちを使役することなく自分たちの力だけで生活するって。ちょっと、痛い目見せようか。」

「アイリ様、人間達に痛い目を合わすのはいいんですけど、仕事してからにしてくださいね?やるならば。これはこれは、ジュー様お久しぶりです。そちらは仕事終わったのですか?此方は、まだまだあるので、遊びに来たのならば、他の方とお遊びくださいませ!」

そう言うと、私の仕事を手伝ってくれている幹部は、ジューを外に連れていった。
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