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案内されて・・・

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雪に着いていくと壁の外に何やら蠢くものがいた。はっきり言って「何あれ。気持ち悪い!」
そう叫んでしまうような姿のものが多く居た。

「ああ。見るのは初めてですね。あれが、魔物だよ。女神様から言われてたでしょう?」
「言われてたけど、あれが・・・。初めて見た。」

あれが魔物?でも女神様は、大量発生中だって言ってたような・・・。でも倒さなくていいって言ってたんだし、ほっといても・・・。

「そう言えばどこに向かってるの?」
「私達が住んでいるところです」

そこへ、山の麓にひとつの集落が見えてきた。緑豊かな自然に囲まれているところだった。その集合の近くには魔物がいない。

「ああ、集落の周りには結界がはってあるんですよ。なので魔物は入ってこれないんですよー。実花の家の周りにある壁みたいなものです。役割は同じですー。」
「そうなんだ。じゃあ、安心だね。」
「はい。」

中に入って進んだところに、精霊達がいた。人間みたいなので区別つかない。

『こんにちはー。』
「こんにちは。実花です。よろしくお願いします。」
「敬語はいいですわ。私達は、生まれたばかりなので・・・。そこを含めて説明させてくださいまし。」
「はい。お願いします。」
「礼儀正しいのですね。この人なら・・・。私の名前は雨と言います。名前の通り(水)を司っておりますわ。女神様が言うには夏の精霊らしいです。よろしくお願いしますわ。では、こちらへ。」
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