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面倒ごと?

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「よく聞いてくれました!」

とそこで女神様が胸を張った。
実花は、説明してくれるのを待っていたのだが・・・
話し出そうとしない

「説明をお願いします」
「ごめんね。実は貴方で、11人目なのです。頼んだのが・・・。それまでずっと断られ続けたのでなんにも説明しずに話を進めてしまいました。
まずは、そこを謝らせてください。」

うん?なんか聞こえたような・・・?
11人目?じゃあ前の人までは断ってたんだ!
嫌な感じしかないじゃん!!はぁー。行きます!
なんて、言わなければ良かったー。
と後悔する。

「説明をさせていただきます。
世界が出来た経緯は、話しましたね?」
「はい。」
「そこで、人間を送ることになったのです。
流石に魔物しか住んでいないとなると面倒くさいにこしたことないので・・・」
「どゆこと?面倒くさい?どうしてですか?」
「いやー。色々問題が起こったりして対応が面倒くさいんです。申し訳ない・・・。」
「それで、私に何をして欲しいんですか?」
「何もしなくていいよー。」
「えっ!そうなんですか?」
「そうそう。向こうに行ってくれたらそれでいいのん。ちなみに、家とかはもう作ってあるよー。
あとは自分で改築とかしてねー。自由だから!」
「分かりました。じゃあ、なんでみんな断わったのですか?」
「うん。それはね、魔物がいるからだよ。しかも大量発生中。だってね?倒す人がいないから、湧くにわいちゃってさー。
それを言ったら断られたのー。」
「私、倒せないよ?どうすればいいの?」

もう敬語じゃなくなってる。自分で思ってて引くわー。

「それは、精霊がいるんだよ。自分が認めた人しか、力を貸さないけどね?」
「そうなんだー。家とかには、魔物入って来ないんですよね?」
「うん。そうしたよー。村にする予定の所に壁があるから、入ってこないよ。まあ、確証は、ないけどね。」
「分かりました。頑張ってみます。私以外は?」
「うん。送るよ?1ヶ月に1人かな。でも最初は、1週間に1人を5人繰り返すね。
そんじゃ、よろしく。」
「はーい・・・。」

その瞬間、実花は眩い光に目を閉じた。
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