精霊王は人間に恋をした

りん

文字の大きさ
上 下
5 / 12
序章 ー出会い編ー

風の精霊王

しおりを挟む
あの日、我が精霊界に帰ったあと、直ぐに風の精霊王を呼び出し契約したらしい。あいつは、考えるよりは行動で示すんだなと今更ながらに痛感させられた。
あれから、音沙汰はない。我にしてみては本当に嬉しい。溜まっていた仕事がようやく片付きそうだ。

・・・・・・・・・・・・トントントン

・・・・・・・・・トントン

・・・ドンドンドン

「おい、返事くらいしろよ!水。」

入ってきたのは、風の精霊王だ。何のようなのかは知らんが・・・

「別にいいだろう。その気になれば、執務室に入るくらいどうってことないだろう。下位、中位精霊ならいざ知らず、お前のような精霊王ならば入ることは容易い。ドアを使わずに入れば良いではないか。」
風   「はぁー!?人がせっかくノックしたのに・・・
なんだよ、その態度。別に力を使わずに素直に扉から入れるんだ。無駄な力は使いたくないだろ?
ところで、何で恭子と契約しない?いい子じゃないか。」
水   「それは・・お前には関係ない話だろ。それに俺は、人間は好かん。誰と契約をしようがしなかろうが勝手だろう!」
 
風   「それはそうだが・・・。でもな、俺は恭子と契約したんだ。気になるのはいけないことなのか?契約した者の事を気にするのが俺たちの仕事だ。守るのも入る・・・と思う。なあ、もう一度人間達を信用したらどうだ?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

精霊王達は人間達を翻弄する

りん
ファンタジー
この世界は、人間、精霊、エルフなどなどいろんな種族が住んでいる。ところが、人間が契約を破り、精霊たちを使役することによって、精霊王を怒らせた。怒った精霊たちによる、半分遊びながら、人間達を翻弄させていく!それは他種族をも巻き込んで!?

あの丘でもう一度。

うたは
恋愛
真っ赤に染まった夕焼け空、どうしようもないぐらい綺麗で、そんな日は必ずあいつを思い出してしまうんだ。 「大きくなったら、結婚しようね!」小さな丘で誓った大きな夢。その直後二度とその夢は叶うことがなくなってしまう。少女が事故により帰らぬ人となったのだ。 親の転勤で街を離れることになった少年は、亡くなった少女との約束を果たすため再びこの街に戻ってくる。しかしそこで亡くなった少女そっくりの女の子に出会う__ 。

異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない

紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。 完結済み。全19話。 毎日00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。

松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。 そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。 しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

処理中です...