精霊王は人間に恋をした

りん

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序章 ー出会い編ー

様子見①

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我は、人間に見えないようにして恭子の様子を見ていた。

「恭子様、もうそろそろお休み下さい。民達を癒す巫女様といえど働きすぎです。これ以上は、体に触ります。」
恭子   「そう言っても、わたしが癒さなければ皆がもっと辛くなるのよ。巫女の癒しが使えるのは私一人。こんな所で休んでなんか居られない。」

「そうは言いましても、恭子様が倒れられたり、なんかあったりしたら遅いんです。どうか、お休み下さい。休めれる時に・・・。」
恭子    「分かりました。2時間後起こして下さい、急患が来ても・・・。お願いしますね。」

「水の精霊王様を今は呼ばないでくださいね。恭子様の今の体では負担にしかなりませんので・・・。」
恭子   「・・・ッ!!今は、呼びません。自分の体は分かっているつもりです。」

・・・・・・・・・・・・・・・

「水の精霊王様、今日こそ契約を結んでください!」



「お前、休めと言われてなかったか?どうして、我を読んだのだ?」

恭子   「見てたんだ。いつから?・・・私は、病気になった人、怪我した人々を癒す巫女です。もっと、私に力があればと思い水の精霊王様と契約を結びたいと思いました。今は、まだ無理かもしれないけどいつか・・・結んでください!」

「気が向いたらな・・・。俺は気まぐれだから、気持ちが変わるやもしれん。まあ、まずはお前を見ていよう。そして、いつかお前を信じれたら・・・契約を」
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