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第3章
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あれからまた、しばらく時が過ぎた。厳しい寒さの冬が終わり、再び春になろうとしていた。私は17歳になり、あと少しでこの王立魔道学校を卒業する。思えば、この学校にはたくさんの思い出があった。
たくさんの人と出会い、さまざまな体験をした。嫌なこともあったけれど、それはそれで貴重な記憶だと今では思う。
この歴史ある学校は、魔法が何であるかを私に学ばせてくれた。最初は乗り気ではなかった授業も、気がつけば積極的に参加していた。
それももう、あと少し。私は卒業したら、この国の王妃となる。その覚悟はすでに出来ていた。
シーグルドと心を通わせてから、私はすぐにアナにそのことを報告した。彼女は私が決めたことを応援すると言ってくれた。エルにも手紙を出したけれど、返事はまだ返ってきていない。もしかしたら忙しいだけなのかもしれないが、少しだけ気がかりではあった。
パトリシアはあれから学校に一度も顔を見せることはなかった。お互い嫌い合っていたけれど、彼女は6年間授業を共にした学友でもある。彼女のことは今でも嫌いだが、何となく心配にはなった。
私は今日、シーグルドに宮殿へ来るように言われている。午後の授業が終わると、私はさっそく手配された馬車で宮殿へ向かった。
宮殿に着くと、階段を上がってシーグルドの部屋の前まで行く。扉をノックして中から返事が聞こえると、ドアノブを回して扉を開けた。
中ではシーグルドが忙しそうに公務をこなしていた。私は彼のそばに寄ると、彼の机の上を覗いた。
「随分たくさんあるのね。これは全部今日の分?」
私がそう尋ねると、彼は顔を上げて私を見つめた。
「ああ、全部今日中に片付けないといけない。一国の王も大変だ」
彼はそう苦笑いすると、机に肘を乗せてため息をつく。そして再び私の方を見ると言った。
「今日はお前に、どうしても話しておきたいことがある。俺たち王族しか知らない、この王国の重要な話だ」
私は彼の厳格なその言葉に息を呑む。私はもう、この国を背負う覚悟は出来ているつもりだ。私は彼に口を開いた。
「教えて。覚悟は出来ているわ」
彼をまっすぐ見つめてそう言い切る。彼は私の言葉に少しだけ微笑むと、近くに誰もいないことを確認してから、私に部屋の隅にある椅子に座るように促す。私がその椅子に座ると、彼はその対面にある椅子に腰掛けた。彼は私にあの話について話し始めた。
「狼神伝説についてだ」
狼神伝説、という言葉に私はより表情を真剣なものにする。ついにこの王国の建国神話、狼神伝説の真実を知るのだ。私は彼の言葉に耳を傾けた。
「結論から言うと、あの話は本当の出来事だ。だが、世間一般に知られるものは事実とは少し違う。今日は狼神伝説の真実をお前に話す。今から話すことは誰にも言うな」
「……分かったわ」
私が頷くと、彼は話を続けた。
「まずは、大衆に知られる狼神伝説について。世間一般では、狼神の森から来たエハルという男が、選ばれた人間たちに神聖魔法を授け、彼らとともに現在のイサーク王国を建国したという話と信じられている」
その話は私が知る狼神伝説そのものだった。エハルは狼神の森から来て、自分をこの地の守り神、狼神から生まれた子だと言った。彼は神聖魔法という、人には使えない特殊な魔法を使いこなし、人々に崇められた。
その後、彼は神聖魔法を数人の選ばれし人間に与え、彼らとともにこのイサーク王国を建国する。そしてその頃には、彼はエハル神と呼ばれるようになった。
その後、彼は自分の子孫をこの国の王族にし、死去したと伝えられる。これが現在に伝わる建国神話、狼神伝説だ。
私は頭の中で今一度整理をしてから彼に言った。
「そうね、私もよく知る話だわ。だからあなたや弟のシアン様は、エハル神の子孫ということになる」
「話としてはそうなる。……だが、この話にはもう一つ付け加えなければならないことがある」
「付け加える、こと……」
私が知る狼神伝説とは何が違うのだろう。私は静かに彼の言葉の続きを待つと、彼は口を開いた。
「狼神の子は、エハル神だけではない。もう1人いたんだ」
彼がそう言ったことに驚いて目を見開く。聞いたこともない話だ。しかし、狼神の子という存在がもう1人いたとして、一体どのような問題になるのだろうか。私は彼に尋ねた。
「驚きだわ。でも、狼神の子がもう1人いたとして、それが何か問題になるの?」
「問題、か。これに関しては、あまり影響はないかもしれない。だが、これはお前に関わる話だ」
「私に関わる……?」
私がそう疑問を投げかけると、彼は私を見つめて言った。
「そのもう1人いた狼神の子は、名をバルバラという。彼女はエハル神に神聖魔法を与えられ、英雄の1人となったと世間一般ではされている。……だが、実際には違う。彼女は元から自分で神聖魔法を使えたんだ」
「バル、バラ……」
驚きのあまり、心臓が激しく動悸する。その名前は、聞いたことのある名前だ。
バルバラ。彼女は私たちヤーフィス家の先祖だといわれている方だ。彼の言葉が正しければ、私も……。
「つまり、私たちヤーフィス家の一族も、狼神の子の子孫だということ?」
「……そうだ」
そうなれば、ヤーフィス家の血を引く私も、バルバラという狼神の子の血を引いているということになる。俄には信じがたい。しかし、彼がわざわざこんな場で嘘をつくとは決して思えない。私は混乱する頭の中で彼に告げた。
「まさか、ヤーフィス家のご先祖様が狼神の子だったなんて……そうすると、ヤーフィス家が旧王家と呼ばれた理由は? 彼女が影響しているの?」
私は彼にそう疑問を投げかけると、彼は首を横に振った。
「違う。バルバラは当時、この地の王だったヤーフィスという男と結婚したんだ。だからヤーフィス家は英雄の一族でもあり、旧王家でもある」
その言葉になお混乱する。つまり、私は昔のこの地の王家と、狼神の子の血を継いでいることになる。自分の出自がよく分からなくなった。
そんな私を見て彼は言った。
「まあ簡単にいうと、お前には人間の昔の王家と狼神の子の血が流れているということだ」
「全然、簡単じゃないわ……」
私は頭の中で必死に考える。そして、一つの疑問が私の中に浮かんだ。私は彼にその疑問を尋ねた。
「私のご先祖、バルバラ様は狼神の子だと言ったけれど、あなたたち王族のご先祖、エハル神とは兄弟ということ?」
もしそうだとしたら、私とシーグルドはものすごく遠縁だが、親戚ということになる。しかし、彼は私の疑問をすぐに否定した。
「いや、それは違う。俺たち王族の先祖、エハル神は黒き狼神の子。対してお前たちヤーフィス家の先祖、バルバラは白き狼神の子。狼神は複数いるんだ」
彼の言葉に納得する。ならば、私たちは親戚ではないということだ。しかし、未だ自分が狼神の子の血を引いていることが信じられない。
私はいつか、狼神の森に行った時のことを思い出す。私は以前あの森で、大きな白い狼に助けられた。ということは、あの狼は……。私はそれもシーグルドに尋ねた。
「じゃあ、私が少し前にあの森で出会った白い狼は、バルバラを生み出した白き狼神ということ?」
彼は私の疑問に答えた。
「恐らく、その通りだ」
たくさんの人と出会い、さまざまな体験をした。嫌なこともあったけれど、それはそれで貴重な記憶だと今では思う。
この歴史ある学校は、魔法が何であるかを私に学ばせてくれた。最初は乗り気ではなかった授業も、気がつけば積極的に参加していた。
それももう、あと少し。私は卒業したら、この国の王妃となる。その覚悟はすでに出来ていた。
シーグルドと心を通わせてから、私はすぐにアナにそのことを報告した。彼女は私が決めたことを応援すると言ってくれた。エルにも手紙を出したけれど、返事はまだ返ってきていない。もしかしたら忙しいだけなのかもしれないが、少しだけ気がかりではあった。
パトリシアはあれから学校に一度も顔を見せることはなかった。お互い嫌い合っていたけれど、彼女は6年間授業を共にした学友でもある。彼女のことは今でも嫌いだが、何となく心配にはなった。
私は今日、シーグルドに宮殿へ来るように言われている。午後の授業が終わると、私はさっそく手配された馬車で宮殿へ向かった。
宮殿に着くと、階段を上がってシーグルドの部屋の前まで行く。扉をノックして中から返事が聞こえると、ドアノブを回して扉を開けた。
中ではシーグルドが忙しそうに公務をこなしていた。私は彼のそばに寄ると、彼の机の上を覗いた。
「随分たくさんあるのね。これは全部今日の分?」
私がそう尋ねると、彼は顔を上げて私を見つめた。
「ああ、全部今日中に片付けないといけない。一国の王も大変だ」
彼はそう苦笑いすると、机に肘を乗せてため息をつく。そして再び私の方を見ると言った。
「今日はお前に、どうしても話しておきたいことがある。俺たち王族しか知らない、この王国の重要な話だ」
私は彼の厳格なその言葉に息を呑む。私はもう、この国を背負う覚悟は出来ているつもりだ。私は彼に口を開いた。
「教えて。覚悟は出来ているわ」
彼をまっすぐ見つめてそう言い切る。彼は私の言葉に少しだけ微笑むと、近くに誰もいないことを確認してから、私に部屋の隅にある椅子に座るように促す。私がその椅子に座ると、彼はその対面にある椅子に腰掛けた。彼は私にあの話について話し始めた。
「狼神伝説についてだ」
狼神伝説、という言葉に私はより表情を真剣なものにする。ついにこの王国の建国神話、狼神伝説の真実を知るのだ。私は彼の言葉に耳を傾けた。
「結論から言うと、あの話は本当の出来事だ。だが、世間一般に知られるものは事実とは少し違う。今日は狼神伝説の真実をお前に話す。今から話すことは誰にも言うな」
「……分かったわ」
私が頷くと、彼は話を続けた。
「まずは、大衆に知られる狼神伝説について。世間一般では、狼神の森から来たエハルという男が、選ばれた人間たちに神聖魔法を授け、彼らとともに現在のイサーク王国を建国したという話と信じられている」
その話は私が知る狼神伝説そのものだった。エハルは狼神の森から来て、自分をこの地の守り神、狼神から生まれた子だと言った。彼は神聖魔法という、人には使えない特殊な魔法を使いこなし、人々に崇められた。
その後、彼は神聖魔法を数人の選ばれし人間に与え、彼らとともにこのイサーク王国を建国する。そしてその頃には、彼はエハル神と呼ばれるようになった。
その後、彼は自分の子孫をこの国の王族にし、死去したと伝えられる。これが現在に伝わる建国神話、狼神伝説だ。
私は頭の中で今一度整理をしてから彼に言った。
「そうね、私もよく知る話だわ。だからあなたや弟のシアン様は、エハル神の子孫ということになる」
「話としてはそうなる。……だが、この話にはもう一つ付け加えなければならないことがある」
「付け加える、こと……」
私が知る狼神伝説とは何が違うのだろう。私は静かに彼の言葉の続きを待つと、彼は口を開いた。
「狼神の子は、エハル神だけではない。もう1人いたんだ」
彼がそう言ったことに驚いて目を見開く。聞いたこともない話だ。しかし、狼神の子という存在がもう1人いたとして、一体どのような問題になるのだろうか。私は彼に尋ねた。
「驚きだわ。でも、狼神の子がもう1人いたとして、それが何か問題になるの?」
「問題、か。これに関しては、あまり影響はないかもしれない。だが、これはお前に関わる話だ」
「私に関わる……?」
私がそう疑問を投げかけると、彼は私を見つめて言った。
「そのもう1人いた狼神の子は、名をバルバラという。彼女はエハル神に神聖魔法を与えられ、英雄の1人となったと世間一般ではされている。……だが、実際には違う。彼女は元から自分で神聖魔法を使えたんだ」
「バル、バラ……」
驚きのあまり、心臓が激しく動悸する。その名前は、聞いたことのある名前だ。
バルバラ。彼女は私たちヤーフィス家の先祖だといわれている方だ。彼の言葉が正しければ、私も……。
「つまり、私たちヤーフィス家の一族も、狼神の子の子孫だということ?」
「……そうだ」
そうなれば、ヤーフィス家の血を引く私も、バルバラという狼神の子の血を引いているということになる。俄には信じがたい。しかし、彼がわざわざこんな場で嘘をつくとは決して思えない。私は混乱する頭の中で彼に告げた。
「まさか、ヤーフィス家のご先祖様が狼神の子だったなんて……そうすると、ヤーフィス家が旧王家と呼ばれた理由は? 彼女が影響しているの?」
私は彼にそう疑問を投げかけると、彼は首を横に振った。
「違う。バルバラは当時、この地の王だったヤーフィスという男と結婚したんだ。だからヤーフィス家は英雄の一族でもあり、旧王家でもある」
その言葉になお混乱する。つまり、私は昔のこの地の王家と、狼神の子の血を継いでいることになる。自分の出自がよく分からなくなった。
そんな私を見て彼は言った。
「まあ簡単にいうと、お前には人間の昔の王家と狼神の子の血が流れているということだ」
「全然、簡単じゃないわ……」
私は頭の中で必死に考える。そして、一つの疑問が私の中に浮かんだ。私は彼にその疑問を尋ねた。
「私のご先祖、バルバラ様は狼神の子だと言ったけれど、あなたたち王族のご先祖、エハル神とは兄弟ということ?」
もしそうだとしたら、私とシーグルドはものすごく遠縁だが、親戚ということになる。しかし、彼は私の疑問をすぐに否定した。
「いや、それは違う。俺たち王族の先祖、エハル神は黒き狼神の子。対してお前たちヤーフィス家の先祖、バルバラは白き狼神の子。狼神は複数いるんだ」
彼の言葉に納得する。ならば、私たちは親戚ではないということだ。しかし、未だ自分が狼神の子の血を引いていることが信じられない。
私はいつか、狼神の森に行った時のことを思い出す。私は以前あの森で、大きな白い狼に助けられた。ということは、あの狼は……。私はそれもシーグルドに尋ねた。
「じゃあ、私が少し前にあの森で出会った白い狼は、バルバラを生み出した白き狼神ということ?」
彼は私の疑問に答えた。
「恐らく、その通りだ」
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