堕天使の黙示録-アポカリプス-

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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未来を紡ぐため

堕天使の黙示録-アポカリプス- 135話

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ルーリエ撃破後…

メフィリアと戦った辺りへローブを着て歩いてきた人物がいた。

?????「……勝ったのか」

倒れているメフィリアの傍に一度しゃがむとそう呟く。

?????「……けど、復活したか…

……セラフが土壇場で迷わなければ良いけどな……」

そう言って、奥へ歩き始めた。


セラフ「………あ……」

フィル「いた……」

以前も見たが、神とは一体…



クレイド「この色で、見た目で、神なんて思えるか!?」

リティア「機械竜…みたいだよね…」

エレシー「神とは名ばかり…とはよく言ったものだわ」

アイギス「胸元の光は何だ?」

…装飾…なのか? わからない。

???????「キ…タ」

ラヴィア「え?」

レイド「今誰が……まさか」

セラフ「殺神…が、話したのか?」

・・・・・・・・・・

ラズルシャーチ「…朕、ラズルシャーチ。殺神ト呼バレルモノ。

朕、復活サセタノハ、オ前達カ?」

思ったより声がきれいな事にびっくりした。

フィル「喋った……」

エレシー「違うわよ!」

レイド「俺達はお前を破壊しに来ただけだ」

アイギス「ついでにお前の復活に手を出した奴らは全員倒した」

少しだ乗り込んだ後、問いかけて来た。

ラズルシャーチ「ソウカ……

オ前達は、ナゼ朕を止メヨウトスル?」

クレイド「世界を壊されたくないからだ」

ラヴィア「今、この世界には生きてる人たちがいます」

リティア「その人達の生を、未来を、いたずらに奪われたくないから」

ラズルシャーチ「ドウシテ? 人類ノ望ミは、破滅ノハズ」

……は?

ラズルシャーチ「昔…人ハ破滅ヲ望ンダ。

ソノ願イノ集マリデ朕ハエデンニ顕現デキタ」

フィル「ど、どういうこと?」

エディレスの運命操作された時期の事を言ってるのか?

いや、その時には殺神は封じられていたはず。

ラズルシャーチ「人ヲ人トモ思ワナイ奴ラノ多イ時代。

資源ヲ求メテ争ッテ、実ノ子スラ捨ダス親ガイテ。

人類ハ滅ビヲ願イハジメタ」

実の子…捨てた…

エレシー「ゼフィルと、セフィオがそうよね」

レイド「ああ…」

ラズルシャーチ「ソンナ世界ニ価値ハアルノカ? 

ダカラ、全テ破壊スル」

そう言った瞬間、魔力の圧が来た。

アイギス「ちっ! 話し合いは不可能だな!」

リティア「殺神、極論すぎるよ…!」

クレイド「確かに旧世界は糞だったかもな」

ラヴィア「今も、悪い人はゼロになってません。それは認めます」

フィル「だけど、それは一面にすぎない。優しい人はたくさんいる!」

セラフ「全て諦めて世界を破壊させる事だけはできない。

今を生きたいと思っている人の願いだけは無視をする。

そんな奴が、神を名乗るな!」

少なくとも、生きたい願いをアシュレイ王女は無下にしない。

だから、許せない…!


ラズルシャーチ「滅ビロ…」

開幕、魔力の槍を降らせてきた。

クレイド「えげつなっ!?」

エレシー「溶かせ…ラーヴァリバー!」

リティア「ショットパンタシア!」

エレシーとリティアが遠距離から攻撃を仕掛ける。

ラズルシャーチ「オ前達ノ、望ミダ」

今度は不規則に闇の球体が飛んできた。

セラフ「くっ…消し去れ…ヴァシア・ネラ!」

レイド「技に規則性が見えない…ラピッドアンダンテ!」

アイギス「剣迅!」

今のところ戦えている。命中もする。ただ、気味が悪い。

神々が戦って、封印がやっとだった相手。

これだけとは思えない。

ラヴィア「星落の夜…スターゲイザー!」

フィル「インバーテッドクロス!」

この間にクレイドが詠唱を終えた。

クレイド「ルベルの力、燃やせ…イグニスボルケイノ!」

神属性の技だ。その隙に、四人が一気に畳みかけた。

ラヴィア「飛翼技・夢現栄命鏡!」

アイギス「飛翼技・光盾聖骸架!」

エレシー「飛翼技・翔舞烈炎旋!」

レイド「飛翼技・柴淵散渦穿!」

四人が放ったのは飛翼技。そして、今まで攻撃したので気付いた事がある。

中央の光…あれは……
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