堕天使の黙示録-アポカリプス-

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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運命は自分で…

堕天使の黙示録-アポカリプス- 102話

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一方…

レイド「俺達のチームは三人…俺とフィルとアイギスか」

フィル「ばらんすはよさそうだね…回復は私ができるし、

闇以外なら属性持ってるし…」

アイギス「闇はレイドが担当すればいけるな」

人数は微妙だが、まあ、戦闘面ではどうにかなる…か?

フィーナ「あー…聞こえるかしら~?

ここは幻想の回廊。今回の貴方達のステージは、海底みたいね~。

もう分かってると思うけど息はできるから安心してね。

ルールは一つ、最奥にいる私に勝つこと。待ってるわ~」

・・・・・・・・

フィル「なんていうか…」

レイド「本当に緩い感じの人だな」

アイギス「戦闘になっても大した事はないかもな」

そうなのかな……

創造神の側近やってるぐらいだし、油断はしない方が;;;


フィル「…海の底のステージだけど、ちゃんと歩けるんだね。

不思議な感じ……」

火の魔法が使えなくなってるわけじゃないのは救いだ。

アイギス「出て来る魔物は、見覚えある奴ばかりだしな…!」

レイド「たまに見覚えがない奴いるが、アイギスが一人で行動してた間のか?」

アイギス「多分な」

回廊っていうぐらいだし、見た目がこう見えるだけで

本当はただの回廊を歩いているだけなのだろうと思う。

フィル「……セラフはどうしてるかなぁ。みんなも」

レイド「こっちが三人って事は、ラヴィア達は四人チームだろうし、大丈夫と思うが…」

アイギス「セラフは一人だからな。…ま、あいつなら…」

フィル「大丈夫、セラフなら!」

……! すごい笑顔で言いきったな。

アイギス(小さい頃の笑顔と同じ…俺はこの笑顔が好きだったんだよな…)

「……負けだよ。俺の」

フィル「? 何が?」

レイド「…にしても、ラヴィアは大丈夫か? クレイドが変な気起こしてないよな??」

お兄様;;;


なんだかんだと、最奥まで辿り着くと、ファーナが待っていた。

ファーナ「いらっしゃ~い。ここまで三人でお疲れ様~」

アイギス「やっと最奥か…」

ファーナ「最後の訓練は言ったとおり、私と戦ってもらうわぁ~。

手加減はするから安心してね? 負けても一つ前のエリアに戻るだけだし~」

勝つまでここから出られないんだったな。

手加減してくれるなら…

フィル「えっと…貴方の武器は…」

ファーナ「これよ~」

そう言って構えたのは鎌だった。

レイド「鎌!? 物騒な武器を持ってるもんだな;;;」

ファーナ「これでも戦神って呼ばれるぐらいなのよ~油断しないでね~」

アイギス「ゼフィルとやり合う前のいい予行練習になる」

…にしても、ファーナ…戦神って呼ばれてるのか…

人は見かけによらない…


ファーナ「ライトニングエッジ!」

先手!?

アイギス「っ! ぐ…っ」

前に出てアイギスが剣で受け止めたが、属性の相性が悪い。

レイド「だったら…! フロストブラスター!」

ファーナ「甘いわよ~? フリーズレイジ!」

相殺された。

ファーナ「私の属性はこれ。雷と氷。二人はどう戦うかなぁ~?

ちなみに狙ったわけじゃないわよ~? 戦う相手、チーム分けは偶然」

偶然でこれかよ…運がない。

アイギス「っ、俺は悪属性があるし、レイドだって闇属性持ちだ!」

フィル「疾風の漂命…ウィンドフェイン!」

ファーナ「っ! あらあらあら~、分かっていたけど、大した魔法の腕ね~」

フィル「火よ、荒れろ…フレアラッシュ!」

連続で魔法を放つ。少しフィルの素早さが上がったか?

あの日、堕天使の力が暴走した以降から。

レイド「フィル……」

フィル「私なら何でも対応できるから、二人は闇属性と悪属性でお願い…!」

……向こうの方が早い。だったら隙ついて大技を撃つしかない。

ファーナ「ふぅん、ならこっちも…轟け…シャウトブラスト!」

アイギス「っ! 避ける方が至難だな…」

レイド「まったくだ…!」

素早い上に命中精度がえぐい。だから当たるのは覚悟の上で、反撃に転じた。

フィルが詠唱するまでの時間を稼ぐ。

アイギス「黒世滅!」

レイド「シャドウライザー!」

ファーナ「っ、しまっ…」

二人の攻撃でバランスを崩した。

フィル「無限の光源…二人とも離れて! フォトンスコール!」

フィルの声に合わせてファーナの傍から離れた。

そこへ魔法を命中させた。


ファーナ「油断したつもりはなかったんだけどね~。ヘマしちゃったわ~」

フィル「はあ…さすが、ですね…」

レイド「三人で勝てたんだ、上出来な方だろ;;;」

アイギス「…っ、は、はは…セラフならもう少しうまく立ち回れるんだろうな…」

アイギス…まだ劣等感あるんだろうか。

ファーナ「貴方もいい動きしてるわよ~。あなたが思っているより、全然大丈夫よ」

ファーナがそう言ってくれた。

アイギス「……そうか…」

ファーナ「それに、彼ならフェイルスと戦闘ですもの。大変な目に合ってるんじゃないかしら~

さてさて、私達はここから出ましょうか~」

え;;;

フィル「セラフ、帰れるよね?」

レイド「…だ、大丈夫、だろう;;;」
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