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運命は自分で…
堕天使の黙示録-アポカリプス- 102話
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一方…
レイド「俺達のチームは三人…俺とフィルとアイギスか」
フィル「ばらんすはよさそうだね…回復は私ができるし、
闇以外なら属性持ってるし…」
アイギス「闇はレイドが担当すればいけるな」
人数は微妙だが、まあ、戦闘面ではどうにかなる…か?
フィーナ「あー…聞こえるかしら~?
ここは幻想の回廊。今回の貴方達のステージは、海底みたいね~。
もう分かってると思うけど息はできるから安心してね。
ルールは一つ、最奥にいる私に勝つこと。待ってるわ~」
・・・・・・・・
フィル「なんていうか…」
レイド「本当に緩い感じの人だな」
アイギス「戦闘になっても大した事はないかもな」
そうなのかな……
創造神の側近やってるぐらいだし、油断はしない方が;;;
フィル「…海の底のステージだけど、ちゃんと歩けるんだね。
不思議な感じ……」
火の魔法が使えなくなってるわけじゃないのは救いだ。
アイギス「出て来る魔物は、見覚えある奴ばかりだしな…!」
レイド「たまに見覚えがない奴いるが、アイギスが一人で行動してた間のか?」
アイギス「多分な」
回廊っていうぐらいだし、見た目がこう見えるだけで
本当はただの回廊を歩いているだけなのだろうと思う。
フィル「……セラフはどうしてるかなぁ。みんなも」
レイド「こっちが三人って事は、ラヴィア達は四人チームだろうし、大丈夫と思うが…」
アイギス「セラフは一人だからな。…ま、あいつなら…」
フィル「大丈夫、セラフなら!」
……! すごい笑顔で言いきったな。
アイギス(小さい頃の笑顔と同じ…俺はこの笑顔が好きだったんだよな…)
「……負けだよ。俺の」
フィル「? 何が?」
レイド「…にしても、ラヴィアは大丈夫か? クレイドが変な気起こしてないよな??」
お兄様;;;
なんだかんだと、最奥まで辿り着くと、ファーナが待っていた。
ファーナ「いらっしゃ~い。ここまで三人でお疲れ様~」
アイギス「やっと最奥か…」
ファーナ「最後の訓練は言ったとおり、私と戦ってもらうわぁ~。
手加減はするから安心してね? 負けても一つ前のエリアに戻るだけだし~」
勝つまでここから出られないんだったな。
手加減してくれるなら…
フィル「えっと…貴方の武器は…」
ファーナ「これよ~」
そう言って構えたのは鎌だった。
レイド「鎌!? 物騒な武器を持ってるもんだな;;;」
ファーナ「これでも戦神って呼ばれるぐらいなのよ~油断しないでね~」
アイギス「ゼフィルとやり合う前のいい予行練習になる」
…にしても、ファーナ…戦神って呼ばれてるのか…
人は見かけによらない…
ファーナ「ライトニングエッジ!」
先手!?
アイギス「っ! ぐ…っ」
前に出てアイギスが剣で受け止めたが、属性の相性が悪い。
レイド「だったら…! フロストブラスター!」
ファーナ「甘いわよ~? フリーズレイジ!」
相殺された。
ファーナ「私の属性はこれ。雷と氷。二人はどう戦うかなぁ~?
ちなみに狙ったわけじゃないわよ~? 戦う相手、チーム分けは偶然」
偶然でこれかよ…運がない。
アイギス「っ、俺は悪属性があるし、レイドだって闇属性持ちだ!」
フィル「疾風の漂命…ウィンドフェイン!」
ファーナ「っ! あらあらあら~、分かっていたけど、大した魔法の腕ね~」
フィル「火よ、荒れろ…フレアラッシュ!」
連続で魔法を放つ。少しフィルの素早さが上がったか?
あの日、堕天使の力が暴走した以降から。
レイド「フィル……」
フィル「私なら何でも対応できるから、二人は闇属性と悪属性でお願い…!」
……向こうの方が早い。だったら隙ついて大技を撃つしかない。
ファーナ「ふぅん、ならこっちも…轟け…シャウトブラスト!」
アイギス「っ! 避ける方が至難だな…」
レイド「まったくだ…!」
素早い上に命中精度がえぐい。だから当たるのは覚悟の上で、反撃に転じた。
フィルが詠唱するまでの時間を稼ぐ。
アイギス「黒世滅!」
レイド「シャドウライザー!」
ファーナ「っ、しまっ…」
二人の攻撃でバランスを崩した。
フィル「無限の光源…二人とも離れて! フォトンスコール!」
フィルの声に合わせてファーナの傍から離れた。
そこへ魔法を命中させた。
ファーナ「油断したつもりはなかったんだけどね~。ヘマしちゃったわ~」
フィル「はあ…さすが、ですね…」
レイド「三人で勝てたんだ、上出来な方だろ;;;」
アイギス「…っ、は、はは…セラフならもう少しうまく立ち回れるんだろうな…」
アイギス…まだ劣等感あるんだろうか。
ファーナ「貴方もいい動きしてるわよ~。あなたが思っているより、全然大丈夫よ」
ファーナがそう言ってくれた。
アイギス「……そうか…」
ファーナ「それに、彼ならフェイルスと戦闘ですもの。大変な目に合ってるんじゃないかしら~
さてさて、私達はここから出ましょうか~」
え;;;
フィル「セラフ、帰れるよね?」
レイド「…だ、大丈夫、だろう;;;」
レイド「俺達のチームは三人…俺とフィルとアイギスか」
フィル「ばらんすはよさそうだね…回復は私ができるし、
闇以外なら属性持ってるし…」
アイギス「闇はレイドが担当すればいけるな」
人数は微妙だが、まあ、戦闘面ではどうにかなる…か?
フィーナ「あー…聞こえるかしら~?
ここは幻想の回廊。今回の貴方達のステージは、海底みたいね~。
もう分かってると思うけど息はできるから安心してね。
ルールは一つ、最奥にいる私に勝つこと。待ってるわ~」
・・・・・・・・
フィル「なんていうか…」
レイド「本当に緩い感じの人だな」
アイギス「戦闘になっても大した事はないかもな」
そうなのかな……
創造神の側近やってるぐらいだし、油断はしない方が;;;
フィル「…海の底のステージだけど、ちゃんと歩けるんだね。
不思議な感じ……」
火の魔法が使えなくなってるわけじゃないのは救いだ。
アイギス「出て来る魔物は、見覚えある奴ばかりだしな…!」
レイド「たまに見覚えがない奴いるが、アイギスが一人で行動してた間のか?」
アイギス「多分な」
回廊っていうぐらいだし、見た目がこう見えるだけで
本当はただの回廊を歩いているだけなのだろうと思う。
フィル「……セラフはどうしてるかなぁ。みんなも」
レイド「こっちが三人って事は、ラヴィア達は四人チームだろうし、大丈夫と思うが…」
アイギス「セラフは一人だからな。…ま、あいつなら…」
フィル「大丈夫、セラフなら!」
……! すごい笑顔で言いきったな。
アイギス(小さい頃の笑顔と同じ…俺はこの笑顔が好きだったんだよな…)
「……負けだよ。俺の」
フィル「? 何が?」
レイド「…にしても、ラヴィアは大丈夫か? クレイドが変な気起こしてないよな??」
お兄様;;;
なんだかんだと、最奥まで辿り着くと、ファーナが待っていた。
ファーナ「いらっしゃ~い。ここまで三人でお疲れ様~」
アイギス「やっと最奥か…」
ファーナ「最後の訓練は言ったとおり、私と戦ってもらうわぁ~。
手加減はするから安心してね? 負けても一つ前のエリアに戻るだけだし~」
勝つまでここから出られないんだったな。
手加減してくれるなら…
フィル「えっと…貴方の武器は…」
ファーナ「これよ~」
そう言って構えたのは鎌だった。
レイド「鎌!? 物騒な武器を持ってるもんだな;;;」
ファーナ「これでも戦神って呼ばれるぐらいなのよ~油断しないでね~」
アイギス「ゼフィルとやり合う前のいい予行練習になる」
…にしても、ファーナ…戦神って呼ばれてるのか…
人は見かけによらない…
ファーナ「ライトニングエッジ!」
先手!?
アイギス「っ! ぐ…っ」
前に出てアイギスが剣で受け止めたが、属性の相性が悪い。
レイド「だったら…! フロストブラスター!」
ファーナ「甘いわよ~? フリーズレイジ!」
相殺された。
ファーナ「私の属性はこれ。雷と氷。二人はどう戦うかなぁ~?
ちなみに狙ったわけじゃないわよ~? 戦う相手、チーム分けは偶然」
偶然でこれかよ…運がない。
アイギス「っ、俺は悪属性があるし、レイドだって闇属性持ちだ!」
フィル「疾風の漂命…ウィンドフェイン!」
ファーナ「っ! あらあらあら~、分かっていたけど、大した魔法の腕ね~」
フィル「火よ、荒れろ…フレアラッシュ!」
連続で魔法を放つ。少しフィルの素早さが上がったか?
あの日、堕天使の力が暴走した以降から。
レイド「フィル……」
フィル「私なら何でも対応できるから、二人は闇属性と悪属性でお願い…!」
……向こうの方が早い。だったら隙ついて大技を撃つしかない。
ファーナ「ふぅん、ならこっちも…轟け…シャウトブラスト!」
アイギス「っ! 避ける方が至難だな…」
レイド「まったくだ…!」
素早い上に命中精度がえぐい。だから当たるのは覚悟の上で、反撃に転じた。
フィルが詠唱するまでの時間を稼ぐ。
アイギス「黒世滅!」
レイド「シャドウライザー!」
ファーナ「っ、しまっ…」
二人の攻撃でバランスを崩した。
フィル「無限の光源…二人とも離れて! フォトンスコール!」
フィルの声に合わせてファーナの傍から離れた。
そこへ魔法を命中させた。
ファーナ「油断したつもりはなかったんだけどね~。ヘマしちゃったわ~」
フィル「はあ…さすが、ですね…」
レイド「三人で勝てたんだ、上出来な方だろ;;;」
アイギス「…っ、は、はは…セラフならもう少しうまく立ち回れるんだろうな…」
アイギス…まだ劣等感あるんだろうか。
ファーナ「貴方もいい動きしてるわよ~。あなたが思っているより、全然大丈夫よ」
ファーナがそう言ってくれた。
アイギス「……そうか…」
ファーナ「それに、彼ならフェイルスと戦闘ですもの。大変な目に合ってるんじゃないかしら~
さてさて、私達はここから出ましょうか~」
え;;;
フィル「セラフ、帰れるよね?」
レイド「…だ、大丈夫、だろう;;;」
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