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運命は自分で…
堕天使の黙示録-アポカリプス- 98話
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門番がいい人達でよかった。本当に天使の翼が付いてるんだな…
エデンはとても綺麗だった。綺麗すぎて怖いぐらい…ある意味で落ち着かない。
周りも天使の翼を持った者ばかりだった。
創造神のいる宮殿まではまっすぐ直線らしいので、黙って歩いていると…
「これはこれは、消えたはずの管理神殿がこんな所へ」
ゼルシェード「…!」
リティア(この人達……)
レイド(ゼルシェードや門番が言ってた…多分ゼフィル側の奴ら…)
アイギス(こいつらの方が階級は上だろうに、ゼフィルに良いように使われて情けない)
ゼルシェードに言われているので、黙っているしかできない。
「そちらの方々は、セラフさん達ですかね?」
こっちの名を…!?
ゼルシェード「ああ、そうだ。どうした、エデンを正しに来たんだ、
お前達にとっても願ったり叶ったりだろう」
「ははは、こんな得体の知れない人間を入れられては困りますね。
力を無くした神の貴方に、そんな権利は無いんですから」
「即刻処罰にしましょう。人間がここに来るなどルール違反です」
それよりも大きなタブー…運命操作をしているのはどっちだよ。
ゼルシェード「いいからどけ。お前達に用はない。
俺が用があるのは創造神だ」
「会わせるとお思いですか、なんならこの場で…」
そこまで言われた所で、目の前を眩しい光が走った。
魔法…? いや、違う、何か、金属が一閃した光。剣?
一瞬の閃光に目が眩んだから目を開けるとぼやけていたが…
誰かいる?
目の前には長髪の銀髪を一つに結んだ、誰かがいた。
????「騒ぎを起こすな。創造神、セレスティアの怒りを買うぞ」
クレイド「…!」
ラヴィア「だ、誰……」
ゼルシェード「お前……何で……」
ゼルシェードの知り合い…?
「あ…ちっ」
「いったん退きますよ、まったく……」
さっき絡んできた二人は立ち去っていった。
????「まったく……」
ゼルシェード「ゲンレイ……神社にいたはずじゃ」
ゲンレイって言うのか…
ゲンレイ「…エデンがおかしいのは俺も気づいた。とは言っても最近だがな。
これでも俺のいたところだ。無関係は貫けない」
セラフ「……お前も、神…?」
ゲンレイ「管理神の座を断ってゼルシェードに明け渡した、な。
全く、また無茶ばかり…魔力が尽きたら、今度こそ消滅するぞ」
ゼルシェード「尽きないように気を付けているから気にするな。
それより俺の友、ゼニスの憂いを解消するのが最優先だ」
ゲンレイが頭を抱えてしまっているが、良いのか?
フィル「えっと……この人は……」
ゲンレイ「ここではまずい、後で話す。とりあえず、邪魔は居なくなった。
セレスティアの所へ行くんだろう、今のうちに通り抜けるぞ」
アイギス「あ、ああ……助かる」
クレイド「…案内頼むよ;;;」
・・・・・・
ゼルシェード「ゲンレイ、翼はどうした」
ゲンレイ「今は引っ込めてるだけだ。変に目立ちたくも無かったからな」
こうして何だかんだでゼルシェードとゲンレイに連れてられて、宮殿内まで何とか入れた。
ゼルシェード「……今宮殿内には誰がいる」
ゲンレイ「…最悪な事に、エディレスの管理神がいる。
もはや名ばかりの管理神だがな…」
セラフ達の世界の名前だ。そこの管理神が宮殿内に…
セラフ「…寄り道せずに抜けた方が?」
ゼルシェード「そのようだ」
と、言ったが時すでに遅かった。
????「おやおや、よくぞいらっしゃいました。
先ほどは私の部下が追い返すは愚か殺そうとしたようで申し訳ない」
………こいつが、管理神。
ゲンレイ「…貴様が言える立場か。ダゼイン。
創造神の名を上げられて逃げ腰になっただけだろう。
改心してるなら、今すぐ運命操作を止めろ」
ダゼイン「……さて、何のことでしょう。
そもそもゲンレイもゼルシェードもなぜここへ」
「何のこと」だ……!?
セラフ「神竜やセフィオやゼフィルから話は割れている!
今さらくだらない嘘をつくな!」
リティア「せ、セラフ…」
クレイド「ああ、俺も聞き捨てならない。
してないとしても、運命操作がされているのは世界を見ている管理神なら分かるだろう」
レイド「止めてない時点で、な…信用ならない」
ダゼイン「ちっ……」
今小さい音だったが舌打ちしたの聞こえたぞ……
フィル「ち、ちょっとみんな落ち着いて…」
ラヴィア「だ、黙ってるように言われたじゃないですかぁ…っ」
しまった…つい。
アイギス「…まあ、さっきの奴ら含め、こいつ含め、
そのせいでフィルが堕天使の力を得たと思うと…」
レイド「…まったくだ…ダークエルフの迫害だって…」
エレシー「悪魔の印象も……」
ここに居る全員、何らかの恨みがあると察するなり、顔色が悪くなった。
ダゼイン「好き勝手言って…私がずっと傍観してるだけだとお思いで…?」
そう言った瞬間、魔力の圧が辺りを占めた。
ゼルシェード「なっ…!?」
ゲンレイ「こいつ…ただ自堕落にいたわけじゃなかったか…!」
ここで戦いになるのは不味くないか…!?
ゼルシェード「セラフ達は先へ走れ、真っすぐ行けば創造神のところだ!」
セラフ「だ、だが…!」
………ん? なにか、背後から魔力が……
ゼルシェード「これは……」
?????「美女の気配が僕を呼んでいる!」
は?
?????「助けてくれと叫んでいる!」
は??
ゼルシェード「この声は…!」
ゲンレイ「相変わらず阿保な事を…」
と、後ろから誰かが飛び出してきた。
?????「美女はどこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ダゼイン「貴様!」
ドーン! と物凄い音を立ててダゼインが天井に吹き飛ばされ、
めり込んだ後に落下してきた。
クレイド「な、なんだ!?」
?????「これはこれはルール違反上等のダザイ(堕罪)さんではありませんかぁ!」
ダゼイン「だ、ダゼイン、だ!」
?????「まあまあ細かい事はいいとして…で、やるのか?」
そう凄まれるとすごすご逃げていった。
・・・・・・・・・
?????「それにしても……立ち方から姫感漂う女性(フィルのこと)!
輝く金髪が魅力的な女性(リティアのこと)! 大人しそうで保護欲を誘う女性(ラヴィアのこと)!
活発で明るそうな女性(エレシーのこと)! ここは美女の宝庫か! なあ、ゼルシェード!」
うるさく登場したのは男性だった。翼をもった。
ゼルシェード「相変わらずだな…フェイルス。神の翼を持っていたのは驚いたが…」
リティア「えっと…知り合い…?」
なんだか、ビレスに似た空気を感じるな、こいつ…
ゲンレイ「…俺達と同時期に上級天使になった奴、フェイルスだ。
神の座に着くには実力不足だったんだが…どうした、あの魔力は」
フェイルス「あの時と同じにするなよな。二人が管理神レベルになって、どれだけ頑張ったと…
おかげで管理神レベルまで駆け上がった神だからな。
今は空席の世界がないから、ここに居るけど;;;」
……努力家、って事だよな。っていうかこの人も神か…
ゼルシェード「…と、取りあえずお前も来い。
ダゼインが戻ってくる前に創造神の下へ行ってしまおう」
フェイルス「ん、そうさせてもらうよ」
やっと真っ直ぐ進めた…邪魔だらけだ…
それはともかく…周りに神が三人もいるというのは、結構圧巻だな…;;;
エデンはとても綺麗だった。綺麗すぎて怖いぐらい…ある意味で落ち着かない。
周りも天使の翼を持った者ばかりだった。
創造神のいる宮殿まではまっすぐ直線らしいので、黙って歩いていると…
「これはこれは、消えたはずの管理神殿がこんな所へ」
ゼルシェード「…!」
リティア(この人達……)
レイド(ゼルシェードや門番が言ってた…多分ゼフィル側の奴ら…)
アイギス(こいつらの方が階級は上だろうに、ゼフィルに良いように使われて情けない)
ゼルシェードに言われているので、黙っているしかできない。
「そちらの方々は、セラフさん達ですかね?」
こっちの名を…!?
ゼルシェード「ああ、そうだ。どうした、エデンを正しに来たんだ、
お前達にとっても願ったり叶ったりだろう」
「ははは、こんな得体の知れない人間を入れられては困りますね。
力を無くした神の貴方に、そんな権利は無いんですから」
「即刻処罰にしましょう。人間がここに来るなどルール違反です」
それよりも大きなタブー…運命操作をしているのはどっちだよ。
ゼルシェード「いいからどけ。お前達に用はない。
俺が用があるのは創造神だ」
「会わせるとお思いですか、なんならこの場で…」
そこまで言われた所で、目の前を眩しい光が走った。
魔法…? いや、違う、何か、金属が一閃した光。剣?
一瞬の閃光に目が眩んだから目を開けるとぼやけていたが…
誰かいる?
目の前には長髪の銀髪を一つに結んだ、誰かがいた。
????「騒ぎを起こすな。創造神、セレスティアの怒りを買うぞ」
クレイド「…!」
ラヴィア「だ、誰……」
ゼルシェード「お前……何で……」
ゼルシェードの知り合い…?
「あ…ちっ」
「いったん退きますよ、まったく……」
さっき絡んできた二人は立ち去っていった。
????「まったく……」
ゼルシェード「ゲンレイ……神社にいたはずじゃ」
ゲンレイって言うのか…
ゲンレイ「…エデンがおかしいのは俺も気づいた。とは言っても最近だがな。
これでも俺のいたところだ。無関係は貫けない」
セラフ「……お前も、神…?」
ゲンレイ「管理神の座を断ってゼルシェードに明け渡した、な。
全く、また無茶ばかり…魔力が尽きたら、今度こそ消滅するぞ」
ゼルシェード「尽きないように気を付けているから気にするな。
それより俺の友、ゼニスの憂いを解消するのが最優先だ」
ゲンレイが頭を抱えてしまっているが、良いのか?
フィル「えっと……この人は……」
ゲンレイ「ここではまずい、後で話す。とりあえず、邪魔は居なくなった。
セレスティアの所へ行くんだろう、今のうちに通り抜けるぞ」
アイギス「あ、ああ……助かる」
クレイド「…案内頼むよ;;;」
・・・・・・
ゼルシェード「ゲンレイ、翼はどうした」
ゲンレイ「今は引っ込めてるだけだ。変に目立ちたくも無かったからな」
こうして何だかんだでゼルシェードとゲンレイに連れてられて、宮殿内まで何とか入れた。
ゼルシェード「……今宮殿内には誰がいる」
ゲンレイ「…最悪な事に、エディレスの管理神がいる。
もはや名ばかりの管理神だがな…」
セラフ達の世界の名前だ。そこの管理神が宮殿内に…
セラフ「…寄り道せずに抜けた方が?」
ゼルシェード「そのようだ」
と、言ったが時すでに遅かった。
????「おやおや、よくぞいらっしゃいました。
先ほどは私の部下が追い返すは愚か殺そうとしたようで申し訳ない」
………こいつが、管理神。
ゲンレイ「…貴様が言える立場か。ダゼイン。
創造神の名を上げられて逃げ腰になっただけだろう。
改心してるなら、今すぐ運命操作を止めろ」
ダゼイン「……さて、何のことでしょう。
そもそもゲンレイもゼルシェードもなぜここへ」
「何のこと」だ……!?
セラフ「神竜やセフィオやゼフィルから話は割れている!
今さらくだらない嘘をつくな!」
リティア「せ、セラフ…」
クレイド「ああ、俺も聞き捨てならない。
してないとしても、運命操作がされているのは世界を見ている管理神なら分かるだろう」
レイド「止めてない時点で、な…信用ならない」
ダゼイン「ちっ……」
今小さい音だったが舌打ちしたの聞こえたぞ……
フィル「ち、ちょっとみんな落ち着いて…」
ラヴィア「だ、黙ってるように言われたじゃないですかぁ…っ」
しまった…つい。
アイギス「…まあ、さっきの奴ら含め、こいつ含め、
そのせいでフィルが堕天使の力を得たと思うと…」
レイド「…まったくだ…ダークエルフの迫害だって…」
エレシー「悪魔の印象も……」
ここに居る全員、何らかの恨みがあると察するなり、顔色が悪くなった。
ダゼイン「好き勝手言って…私がずっと傍観してるだけだとお思いで…?」
そう言った瞬間、魔力の圧が辺りを占めた。
ゼルシェード「なっ…!?」
ゲンレイ「こいつ…ただ自堕落にいたわけじゃなかったか…!」
ここで戦いになるのは不味くないか…!?
ゼルシェード「セラフ達は先へ走れ、真っすぐ行けば創造神のところだ!」
セラフ「だ、だが…!」
………ん? なにか、背後から魔力が……
ゼルシェード「これは……」
?????「美女の気配が僕を呼んでいる!」
は?
?????「助けてくれと叫んでいる!」
は??
ゼルシェード「この声は…!」
ゲンレイ「相変わらず阿保な事を…」
と、後ろから誰かが飛び出してきた。
?????「美女はどこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ダゼイン「貴様!」
ドーン! と物凄い音を立ててダゼインが天井に吹き飛ばされ、
めり込んだ後に落下してきた。
クレイド「な、なんだ!?」
?????「これはこれはルール違反上等のダザイ(堕罪)さんではありませんかぁ!」
ダゼイン「だ、ダゼイン、だ!」
?????「まあまあ細かい事はいいとして…で、やるのか?」
そう凄まれるとすごすご逃げていった。
・・・・・・・・・
?????「それにしても……立ち方から姫感漂う女性(フィルのこと)!
輝く金髪が魅力的な女性(リティアのこと)! 大人しそうで保護欲を誘う女性(ラヴィアのこと)!
活発で明るそうな女性(エレシーのこと)! ここは美女の宝庫か! なあ、ゼルシェード!」
うるさく登場したのは男性だった。翼をもった。
ゼルシェード「相変わらずだな…フェイルス。神の翼を持っていたのは驚いたが…」
リティア「えっと…知り合い…?」
なんだか、ビレスに似た空気を感じるな、こいつ…
ゲンレイ「…俺達と同時期に上級天使になった奴、フェイルスだ。
神の座に着くには実力不足だったんだが…どうした、あの魔力は」
フェイルス「あの時と同じにするなよな。二人が管理神レベルになって、どれだけ頑張ったと…
おかげで管理神レベルまで駆け上がった神だからな。
今は空席の世界がないから、ここに居るけど;;;」
……努力家、って事だよな。っていうかこの人も神か…
ゼルシェード「…と、取りあえずお前も来い。
ダゼインが戻ってくる前に創造神の下へ行ってしまおう」
フェイルス「ん、そうさせてもらうよ」
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それはともかく…周りに神が三人もいるというのは、結構圧巻だな…;;;
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