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過去と現在は手を取り合って
月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ 95話
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ビオレ「っ! ゼニスはまだ戻らないの!?」
サルファー「成功してるんですよね…!?」
エルブ「というか、ゼルシェード様は!? 返事がさっきから…」
ソレイユ「今ゼファの意識の中にいるの! ゼニスに会いに行った!!」
何とか間を繋ごうと、戦い続けている。
が、ゼニスが戻れるのかという不安の中。うまく動けない。
ゼファ「戻れないよ…彼は…!
今のうちにケリをつけようか…! 我の体力を使って大罪を集わせろ…」
パリス「あ、あれは…!」
まずい。防ぐには防げるが、反応が遅れた!
ゼファ「グロリア・レレヴィウム!!」
目を開ける。誰も傷ついていない?
それどころか、振り下ろされる寸前で阻止されている?
ゼファ「……すごいタイミングで弾かれたな…君は…!」
ゼニス「……誰が戻れないって? …僕はここに居る!」
ソレイユ「……え………あ……」
目の前にいるのは間違いない。ゼニスだ。
あの時からずっと会いたかった。もう会えないかと思う時もあった。
ゼニス「ただいま、ソレイユ。みんなも」
ソレイユ「……ゼニス!!」
サルファー「…お帰りなさい」
ビオレ「まったく…遅いのよ…!」
パリス「信じていました…」
エルブ「じゃあ、ゼルシェード様も!」
返事はない。ゼニスも少し表情が陰る。
エルブ「ゼニス師匠?」
ゼニス「ゼルシェードは、僕を帰すためにその命を使い果たしたよ」
!? そんな…
ゼニス「でも、僕は立ち止まらない。ゼルシェードは今も見てくれている。
そして託されたんだ。ゼファ! お前の事を!
僕は未来を歩く、胸を張る。それがブライトさんとゼルシェードが望んだ事だからだ!」
ゼファ「……ゼルシェードは本当に…君を信じたんだね…」
ゼニスの言葉で戦うだけの元気を取り戻したみんなは体勢を立て直す。
ソレイユ「ゼニス!!」
流変剣をゼニスに投げ、それをゼニスが受け取った。
ゼニス「…ありがとう、ソレイユ。
さあ、ゼファ! 続けよう!」
………
ゼファ「良いだろう。一人増えたところで律刻剣の能力は防げたものじゃない!
グロリア・レレヴィウム!!」
パリス「光の道標!」
パリスの能力のおかげで、倒れるだけの一撃を喰らいながらも、すぐに立ち上がる。
ゼファ「! 今の一撃を耐えた…だと!?」
サルファー「耐えてませんよ。一度倒れています。でも、すぐに立ち直せるんです!」
ビオレ「その力、聞いてる感じじゃ体力使うみたいじゃない?
そんなに頻繁に使えないって事よね!」
そう、代償付きの能力ゆえ、多く使えばかえって不利になるのはゼファなのだ。
エルブ「氷刃・一刀!」
ゼファ「っ! ならば! 具現せよイージス!」
ゼファの周りを盾が覆って、エルブの攻撃が弾かれる。
ソレイユ「何これ!?」
ゼニス「ゼファは、律刻剣の能力で神話の道具や生き物を想像できる。
今のもそれだよ。あらゆるものを防ぐ盾…!」
だったら…
ビオレ「私に任せて! 貫く意志!」
バリンと物凄い音を立てて盾が壊れる。
ゼファ「なっ!?」
ビオレ「私が得た能力は、あらゆるものを貫くの。
絶対に貫けないものなんてないわ!」
ゼファ「今のも絶対に壊せないはずの盾なんだけどね…!
裂創真楼!」
ゼニス「連絶剣!」
ソレイユ「炎閃脚!」
ゼニスとソレイユが一気に斬り込む。
しばらく合わせていなかったのに、連携がズレることが無い。
ゼファ「くっ、喰らえ…ウロボロス!」
ゼニス「なっ! 龍!?」
ソレイユ「これも神話の怪物!?」
ウロボロスの攻撃をくらって、一度距離をおく。
ゼファはすぐに召喚を引っ込めて、次に移る。
ゼファ「燃やせ…レーヴァテイン!」
サルファー「水圧よ斬れ…アクアエッジ!」
パリス「弾けよ…バブルスプラッシュ!」
炎の剣。水魔法で対応。
ビオレ「殺空!」
ゼニス「閃実義!!」
ゼファ「っ! ぐっ!!」
ビオレのを受け流してゼニスの剣に向く。
ゼファ「見えているか…君には!! 奥の水晶が!!」
ゼニス「…は? あれが何…!?」
見れば、奥には水晶が見える。大きめの奴。
ゼファ「あれが世界を変える力の全て。
既に発動準備には入っている…! 我を倒してもあれを止めない限り世界は滅ぶぞ!」
ゼニス「なっ!?」
ソレイユ「そんな…!」
ゼファ「無論、我がいる限り壊させなどしない!
それにたとえ壊せても、水晶に蓄積された大罪は体内に流れ込み、壊した奴は死ぬ!」
………
ビオレ「そんなの……」
サルファー「じゃあ、この中の誰かは絶対に…」
パリス「どうして…どうしてそんなもの…!」
エルブ「………陛下…」
皆が口々に困惑する中、ゼニスだけはいたって冷静だった。
ゼニス「だから何だ?」
ゼファ「!?」
ゼニス「その水晶を壊して、死んだ奴を実際に見たの?
……見てないなら、助かる可能性もある!」
ガキンと音を立てて離れる。
ゼニス「僕は、その可能性に懸けるよ。1%でも可能性があるなら、僕は逃げない。
無故の全能…インペリアレイ!」
ゼファ「全てに等しく制裁を…アエクアリスインペリウム!」
二人の魔法が衝突する。
その時流れ込んできたのは…
ゼファ『…っ、く…どうして、こんな事に…』
サラテリ『お父さんもお母さんも死んじゃった…』
プリムローズ『私の村も…全壊…』
セピア『ベレイザ…やってくれましたわね…』
フェズ『ゼルシェードまで喰いやがって…!』
エルブ『……ゼファ様?』
エピナール『…何か考え事ですか?』
フロスティ『………兄?』
ゼファ『……すまない、みんな、我の甘さが原因だ。
………そこで、一つ提案があるんだ。
かつての文献で読んだことがあってさ……。
魂と負を利用して造り出す律刻剣。
それは、大きな代償と引き換えに何かを蘇らせる物らしい。
そこで、君達に提案する。
……君達の魂を負が溜まる時期まで預からせてほしい。
そして我の魂は君達が復活後、記憶をなくし、魔力を変化させ、その時代に放ってほしい』
フロスティ『兄!?』
ゼファ『……このクレセディアを必ず取り戻すと誓おう。
この平和を取り戻すために…我は全てを懸けよう。
君達に…もう一度平穏を…民に…もう一度笑顔を…
代償は…我の命と、ベレイザに騙された三大陸の命だ』
ゼニス(今のは……)
ソレイユ「…私達は壊す、絶対に!」
過去を見た直後、ソレイユ達がゼニスに近付いてきた。
サルファー「大罪を独りで背負うから危険なんです。」
ビオレ「私達全員で壊せば、分散するんじゃない?」
パリス「誰か一人に壊させたりしません…!」
エルブ「僕らで、成し遂げるんです…!」
ゼニス「……みんな……」
ゼファ「君達は……あの水晶の中の大罪が、どれほどか分かっているのか!?
ここに居る全員に分けたとしても、到底押し込められる量じゃない!」
そんなのはわかっている。でも、それで引き返すほどの覚悟で…
ここに立ってなんかいない。
ゼファ「会心刻印斬!!」
サルファー「パリス!」
パリス「はい! いきます!」
サルファー・パリス「貫け! セイクリッドシルフィ!」
ビオレ「エルブ構えて!」
エルブ「了解です、合わせます!」
ビオレ・エルブ「アイスナイフスラッシュ!」
ゼファ「ぐっ!」
(太刀筋に迷いが無い……)
二組が連携技を仕掛けた間に、ゼニスとソレイユも駆ける。
ゼニス「ソレイユ、行くよ!」
ソレイユ「わかってる! 任せて!」
ゼニス・ソレイユ「時に迷え! 天翔刃・時空!!」
ゼニスとソレイユの連携でゼファが玉座に弾き飛ばされた。
ゼファ「ぐはっ…」
ソレイユ「はあ、はあ、どう? 舐めてかかって押されている気分は?」
ゼファ「………なかなか焦ってる…君達はもう少し迷っていると思っていたから…」
サルファー「そんな覚悟でここに来ませんよ」
即答する。
パリス「ゼニスも戻ってきました。」
ビオレ「私達、もう怖いものなんてないわ」
エルブ「世界も救って、陛下達も救って、みんなで生きて」
………
ゼファ「…ハハ…君達を見ていると…
仲間と共に在れば何でもできると思っていた頃の我らを思い出すよ…。
……一つ言っておこう。我はゼルシェードに世界を衰退から救う役目を託された。
つまり、世界に干渉する力を…世界の後ろ盾をいつでも得られる状態という事なんだ。
その意味が分かるかい…?」
ゼニス「………世界の後ろ盾を得られるのは、神の地位のみ」
………それは……
ゼファ「とはいえ、我は神じゃない。神の座に半分座っているようなものだ。
………けどね、それでも十分なんだよ。
……刮目するといい。これが、世界を変える意志だ…!」
そうゼファが告げた瞬間、黒い光に包まれた。
サルファー「成功してるんですよね…!?」
エルブ「というか、ゼルシェード様は!? 返事がさっきから…」
ソレイユ「今ゼファの意識の中にいるの! ゼニスに会いに行った!!」
何とか間を繋ごうと、戦い続けている。
が、ゼニスが戻れるのかという不安の中。うまく動けない。
ゼファ「戻れないよ…彼は…!
今のうちにケリをつけようか…! 我の体力を使って大罪を集わせろ…」
パリス「あ、あれは…!」
まずい。防ぐには防げるが、反応が遅れた!
ゼファ「グロリア・レレヴィウム!!」
目を開ける。誰も傷ついていない?
それどころか、振り下ろされる寸前で阻止されている?
ゼファ「……すごいタイミングで弾かれたな…君は…!」
ゼニス「……誰が戻れないって? …僕はここに居る!」
ソレイユ「……え………あ……」
目の前にいるのは間違いない。ゼニスだ。
あの時からずっと会いたかった。もう会えないかと思う時もあった。
ゼニス「ただいま、ソレイユ。みんなも」
ソレイユ「……ゼニス!!」
サルファー「…お帰りなさい」
ビオレ「まったく…遅いのよ…!」
パリス「信じていました…」
エルブ「じゃあ、ゼルシェード様も!」
返事はない。ゼニスも少し表情が陰る。
エルブ「ゼニス師匠?」
ゼニス「ゼルシェードは、僕を帰すためにその命を使い果たしたよ」
!? そんな…
ゼニス「でも、僕は立ち止まらない。ゼルシェードは今も見てくれている。
そして託されたんだ。ゼファ! お前の事を!
僕は未来を歩く、胸を張る。それがブライトさんとゼルシェードが望んだ事だからだ!」
ゼファ「……ゼルシェードは本当に…君を信じたんだね…」
ゼニスの言葉で戦うだけの元気を取り戻したみんなは体勢を立て直す。
ソレイユ「ゼニス!!」
流変剣をゼニスに投げ、それをゼニスが受け取った。
ゼニス「…ありがとう、ソレイユ。
さあ、ゼファ! 続けよう!」
………
ゼファ「良いだろう。一人増えたところで律刻剣の能力は防げたものじゃない!
グロリア・レレヴィウム!!」
パリス「光の道標!」
パリスの能力のおかげで、倒れるだけの一撃を喰らいながらも、すぐに立ち上がる。
ゼファ「! 今の一撃を耐えた…だと!?」
サルファー「耐えてませんよ。一度倒れています。でも、すぐに立ち直せるんです!」
ビオレ「その力、聞いてる感じじゃ体力使うみたいじゃない?
そんなに頻繁に使えないって事よね!」
そう、代償付きの能力ゆえ、多く使えばかえって不利になるのはゼファなのだ。
エルブ「氷刃・一刀!」
ゼファ「っ! ならば! 具現せよイージス!」
ゼファの周りを盾が覆って、エルブの攻撃が弾かれる。
ソレイユ「何これ!?」
ゼニス「ゼファは、律刻剣の能力で神話の道具や生き物を想像できる。
今のもそれだよ。あらゆるものを防ぐ盾…!」
だったら…
ビオレ「私に任せて! 貫く意志!」
バリンと物凄い音を立てて盾が壊れる。
ゼファ「なっ!?」
ビオレ「私が得た能力は、あらゆるものを貫くの。
絶対に貫けないものなんてないわ!」
ゼファ「今のも絶対に壊せないはずの盾なんだけどね…!
裂創真楼!」
ゼニス「連絶剣!」
ソレイユ「炎閃脚!」
ゼニスとソレイユが一気に斬り込む。
しばらく合わせていなかったのに、連携がズレることが無い。
ゼファ「くっ、喰らえ…ウロボロス!」
ゼニス「なっ! 龍!?」
ソレイユ「これも神話の怪物!?」
ウロボロスの攻撃をくらって、一度距離をおく。
ゼファはすぐに召喚を引っ込めて、次に移る。
ゼファ「燃やせ…レーヴァテイン!」
サルファー「水圧よ斬れ…アクアエッジ!」
パリス「弾けよ…バブルスプラッシュ!」
炎の剣。水魔法で対応。
ビオレ「殺空!」
ゼニス「閃実義!!」
ゼファ「っ! ぐっ!!」
ビオレのを受け流してゼニスの剣に向く。
ゼファ「見えているか…君には!! 奥の水晶が!!」
ゼニス「…は? あれが何…!?」
見れば、奥には水晶が見える。大きめの奴。
ゼファ「あれが世界を変える力の全て。
既に発動準備には入っている…! 我を倒してもあれを止めない限り世界は滅ぶぞ!」
ゼニス「なっ!?」
ソレイユ「そんな…!」
ゼファ「無論、我がいる限り壊させなどしない!
それにたとえ壊せても、水晶に蓄積された大罪は体内に流れ込み、壊した奴は死ぬ!」
………
ビオレ「そんなの……」
サルファー「じゃあ、この中の誰かは絶対に…」
パリス「どうして…どうしてそんなもの…!」
エルブ「………陛下…」
皆が口々に困惑する中、ゼニスだけはいたって冷静だった。
ゼニス「だから何だ?」
ゼファ「!?」
ゼニス「その水晶を壊して、死んだ奴を実際に見たの?
……見てないなら、助かる可能性もある!」
ガキンと音を立てて離れる。
ゼニス「僕は、その可能性に懸けるよ。1%でも可能性があるなら、僕は逃げない。
無故の全能…インペリアレイ!」
ゼファ「全てに等しく制裁を…アエクアリスインペリウム!」
二人の魔法が衝突する。
その時流れ込んできたのは…
ゼファ『…っ、く…どうして、こんな事に…』
サラテリ『お父さんもお母さんも死んじゃった…』
プリムローズ『私の村も…全壊…』
セピア『ベレイザ…やってくれましたわね…』
フェズ『ゼルシェードまで喰いやがって…!』
エルブ『……ゼファ様?』
エピナール『…何か考え事ですか?』
フロスティ『………兄?』
ゼファ『……すまない、みんな、我の甘さが原因だ。
………そこで、一つ提案があるんだ。
かつての文献で読んだことがあってさ……。
魂と負を利用して造り出す律刻剣。
それは、大きな代償と引き換えに何かを蘇らせる物らしい。
そこで、君達に提案する。
……君達の魂を負が溜まる時期まで預からせてほしい。
そして我の魂は君達が復活後、記憶をなくし、魔力を変化させ、その時代に放ってほしい』
フロスティ『兄!?』
ゼファ『……このクレセディアを必ず取り戻すと誓おう。
この平和を取り戻すために…我は全てを懸けよう。
君達に…もう一度平穏を…民に…もう一度笑顔を…
代償は…我の命と、ベレイザに騙された三大陸の命だ』
ゼニス(今のは……)
ソレイユ「…私達は壊す、絶対に!」
過去を見た直後、ソレイユ達がゼニスに近付いてきた。
サルファー「大罪を独りで背負うから危険なんです。」
ビオレ「私達全員で壊せば、分散するんじゃない?」
パリス「誰か一人に壊させたりしません…!」
エルブ「僕らで、成し遂げるんです…!」
ゼニス「……みんな……」
ゼファ「君達は……あの水晶の中の大罪が、どれほどか分かっているのか!?
ここに居る全員に分けたとしても、到底押し込められる量じゃない!」
そんなのはわかっている。でも、それで引き返すほどの覚悟で…
ここに立ってなんかいない。
ゼファ「会心刻印斬!!」
サルファー「パリス!」
パリス「はい! いきます!」
サルファー・パリス「貫け! セイクリッドシルフィ!」
ビオレ「エルブ構えて!」
エルブ「了解です、合わせます!」
ビオレ・エルブ「アイスナイフスラッシュ!」
ゼファ「ぐっ!」
(太刀筋に迷いが無い……)
二組が連携技を仕掛けた間に、ゼニスとソレイユも駆ける。
ゼニス「ソレイユ、行くよ!」
ソレイユ「わかってる! 任せて!」
ゼニス・ソレイユ「時に迷え! 天翔刃・時空!!」
ゼニスとソレイユの連携でゼファが玉座に弾き飛ばされた。
ゼファ「ぐはっ…」
ソレイユ「はあ、はあ、どう? 舐めてかかって押されている気分は?」
ゼファ「………なかなか焦ってる…君達はもう少し迷っていると思っていたから…」
サルファー「そんな覚悟でここに来ませんよ」
即答する。
パリス「ゼニスも戻ってきました。」
ビオレ「私達、もう怖いものなんてないわ」
エルブ「世界も救って、陛下達も救って、みんなで生きて」
………
ゼファ「…ハハ…君達を見ていると…
仲間と共に在れば何でもできると思っていた頃の我らを思い出すよ…。
……一つ言っておこう。我はゼルシェードに世界を衰退から救う役目を託された。
つまり、世界に干渉する力を…世界の後ろ盾をいつでも得られる状態という事なんだ。
その意味が分かるかい…?」
ゼニス「………世界の後ろ盾を得られるのは、神の地位のみ」
………それは……
ゼファ「とはいえ、我は神じゃない。神の座に半分座っているようなものだ。
………けどね、それでも十分なんだよ。
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