71 / 100
二魂の心は相違して
月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ 71話
しおりを挟む
魔法陣に乗った二人が辿り着いたのは、
どこかの大陸の端。
だだっ広い丘だ。
ゼニス「……いる。」
短くそう告げ、歩いて行く。
いた。フェズだ。
フェズ「久しぶりだなぁ。待ってたぜゼニス君」
ゼニス「……来てあげたよ。フェズ。」
ラージャ「ゼニス!!」
え、ラージャの声…どこから?
辺りを見渡す。左だ。左の方に砦のような建物がある。
その上に、ラージャとカテドラル王がいる。
ソレイユ「何、あの四隅にある結晶は!?」
フェズ「律刻剣の力をちょーっと応用してな。
どう頑張ったって壊れない目に見えない檻って奴だ。」
……
ソレイユ「人質のつもり?」
ゼニス「フェズはそんな事しないよ。…いや、四零士は本来、そんな事はしない。」
フェズ「わかってくれてんだなぁ」
心なしか嬉しそうな声に聞こえる。
ゼニス「ラージャ達は、戦利品?」
フェズ「まーそういうことだ」
…負けても何もしないし、人質にとったから、傷つけたくなければ攻撃するなってわけでもない。
……あくまで戦いに支障は出さないつもりだ。
そして、ゼニスを本気にさせるためでもあるのだろう。
ゼニス「……お前は、僕をゼファとは呼ばないの?」
フェズ「少なくとも今はゼニス君だろ」
……ゼニスとして、見ている…。
ゼルシェード「…あいつらは、ギルドにいる。
……一つ、聞きたい。お前は、ゼファが犠牲になる事を分かっているんだな?」
フェズ「ゼルシェード……ああ、俺だけじゃねえよ。全員知ってる。
…本音を言うなら俺だって、あいつを犠牲にしたくはない。
けど、あいつは友だ。あいつがそれを望むなら…俺はそれを手伝う」
ソレイユ「どうして……そこまで……」
少し沈黙した後、静かに答えた。
フェズ「俺はあいつに救われた。こんな化け物に…
泣けない化け物に涙があると教えてくれた。
俺の戦う理由は至極単純だ。友の悲願を果たさせる。それだけだ」
いつも騒々しいイメージのフェズが、この時ばかりは…
ゼファの事になり、あまりにも落ち着き、でも確かな覚悟を持っている口調なのが分かる。
ゼニス「僕の戦う理由も至極単純だよ。
仲間の生きる未来を守る! それだけだ!」
まずはこっちの手だ。先に能力を封じる!
ゼニス「歪みの阻止!」
カーン…と音が鳴り、能力封じを告げる。
フェズ「やっぱりそれにビビってるよなぁ!? ダークアロー!!」
ソレイユ「っ! 空天翔!!」
回避して攻撃を叩きこむ。
ゼニス「閃実義!!」
ゼニスもそのまま踏み込む。
フェズ「ははっ! 懐かしいじゃねぇか! あの頃は二人して雑魚だったのによぉ!
今日こそ、全て貪り尽くしてやるよ!!」
ソレイユ「あの時とは違う! 私だって戦える!」
ゼニス「ずっと戦ってきた…ひたすら、お前達に勝つために!」
これは、本音だ。
あの時、殺されかけて…守りたいと思った。こいつらから…
でも、いつも見逃されているのはこちらな気がしてた。
記憶を取り戻すための旅。いつしか命を狙われて、
今は、王の復活のため、自身を奪いに来られている。
当初の目的から大きく離れた。戻った記憶は、こんな物だった。
ゼニス「無故の全能…インペリアレイ!」
フェズ「なら、勝ってみろよ! ゼニス君!! 暗黒連義!!」
無属性の魔法さえ切り裂く力。さすが、四零士最強…!
ゼニス「っ…まだ…っ!?」
ドクン。ドロッとした血が心臓から流れたような感覚。
ゼニス「ぐ…かはっ…」
吐血…!!
ソレイユ「ゼニス!!?」
突如、その場にゼニスが倒れた。
ソレイユ「ゼニス、ゼニス! ねえ、ゼルシェード、ゼニスどうしたの!?」
ゼルシェード「これは……遺跡から帰った後、こいつが倒れただろう。
それの延長だ。…ゼファの意識がゼニスに勝ちそうになっている…!?」
それは、非常にまずい…
フェズ「………よくも、ここまでもったもんだぜ。
……よこせよ。もう無理だろ」
ソレイユ「……嫌」
???「まあ、嫌じゃろうな。ならどうする?
相手はフェズ。勝ち目は無いぞ?」
ソレイユ「……やるよ。無理でも…今、渡す事は嫌…!
それよりも、ゼニスを助ける方法は!?」
……
???「あるにはある。我の歌をそなたに送る。
歌い続けろ…ただし、フェズは待ってくれんぞ。」
ソレイユ「………」
立ち上がってゼニスの前に移動する。
そして…
ソレイユ「~~♪」
その場にソレイユの歌が響く。
ゼルシェード「これは……あいつの歌…!?
いや、それにしては、癒しの力が……」
フェズ「それで、ゼニス君を助けようと…。
…俺が何もしないとでも思ってるのか?」
分かっている。フェズが何もしないわけはない。
でも、歌っている間は……。
ゼニス「……」
(ソレイユ……)
フェズ「悪命絶!!」
ソレイユ「っ! ~~♪」
フェズ「死黒乱!!」
ソレイユ「~~♪」
……まだ……
フェズ「こいつ、まだ歌い続けるのかよ!」
ゼルシェード「! いかん! 歪みの阻止が切れる!!」
フェズ「…っ…飢えの痛み!」
ソレイユ「っ!」
その場に崩れるも、それでもまだ歌い続ける。
ゼルシェード「……ソレイユ…お前は、そこまで…」
ラージャ「っ、壊れろ! 壊れろよ!
くそっ、俺はゼニスの先輩だ……女の子まで頑張ってるのに、俺は…!」
カン、キン、ガン!! 見えない檻を斬りつける音が響く。
壊れない…。
カテドラル「ラージャ……」
ラージャ(なんでだよ…あいつばっかり…
海に流されて、目覚めたら記憶が無くて、迷ってばかりで、
後悔して、苦しんで、傷付いて、その果てがこの始末か…!?
……俺は……)
ゼニス『僕はここに居るべきじゃない! 迷って、遅れて、危うく全滅させかけてしまった。
隊長の資格なんて無いさ!』
『僕は、こんな事を繰り返したくない。
もしもこの迷いが、最善手を取れなかったらどうしようなんて不安が…
過去の記憶によるものならば! 天馬に入って、世界中を見て来て、記憶を取り戻したい!』
『必ず戻ると約束する。それまで、僕の隊を君に預ける。』
ラージャ「……カテドラル王…俺は、あいつらの盾になりに行きます。」
カテドラル「だが…この檻は…」
ラージャ「盾じゃあ、攻撃はできない、なんて、あるものか!」
その意志は、ラージャに反応した。
ラージャ「絶対守護陣!」
パリーン…と、物凄い音を立てて、四隅の結晶が壊れる。
カテドラル「ラージャ…お前……」
ラージャ「ここで待っていてください!」
そう言って飛び降りてソレイユの前まで駆けて来る。
ソレイユ「!!」
フェズ「!? あの檻を飛び出した!? どうやって…!」
ラージャ「俺の能力、絶対守護陣は、
破られない盾だ。でも、盾だって、殴れば痛いんだぜ!」
つまり、応用だ。
使えるようになったばかりの能力を応用して、檻を破壊した。
ラージャ「ソレイユ、お前は歌え! 俺が盾で凌いでおく!」
ソレイユ「っ! ~~♪」
歌っているから、頷くだけ、返した。
フェズ「この…!」
フェズが攻撃を仕掛けるが弾かれた。
フェズ「なっ!」
ラージャ「だから言っただろ。破られない盾だってな!」
ゼファ「……この歌を我は覚えているよ」
ゼニス「ゼファ…?」
また暗い中、声だけが聞こえる。
ゼファ「力を貸すとはね……我はちょっと複雑だけど…
うん、いいよ。この戦いは頑張っておいで。
我が戦った事が無い、未知の強さのフェズに勝てるか、見させてもらうよ」
ゼニス「何で……」
ゼファ「何でだろうね…甘さを捨てて…この道を選んだはずなのに…
非情になり切れていないのかもしれないね…参ったな。」
ゼニス「……ゼファ……」
ゼファ「それにこの歌に込められた力の前じゃ…我は出て来れないみたいだよ。
だから、後は任せるよ」
そう言われ、ゼニスの意識は、どんどん浮上していく。
戦いの音が、近くなる。
どこかの大陸の端。
だだっ広い丘だ。
ゼニス「……いる。」
短くそう告げ、歩いて行く。
いた。フェズだ。
フェズ「久しぶりだなぁ。待ってたぜゼニス君」
ゼニス「……来てあげたよ。フェズ。」
ラージャ「ゼニス!!」
え、ラージャの声…どこから?
辺りを見渡す。左だ。左の方に砦のような建物がある。
その上に、ラージャとカテドラル王がいる。
ソレイユ「何、あの四隅にある結晶は!?」
フェズ「律刻剣の力をちょーっと応用してな。
どう頑張ったって壊れない目に見えない檻って奴だ。」
……
ソレイユ「人質のつもり?」
ゼニス「フェズはそんな事しないよ。…いや、四零士は本来、そんな事はしない。」
フェズ「わかってくれてんだなぁ」
心なしか嬉しそうな声に聞こえる。
ゼニス「ラージャ達は、戦利品?」
フェズ「まーそういうことだ」
…負けても何もしないし、人質にとったから、傷つけたくなければ攻撃するなってわけでもない。
……あくまで戦いに支障は出さないつもりだ。
そして、ゼニスを本気にさせるためでもあるのだろう。
ゼニス「……お前は、僕をゼファとは呼ばないの?」
フェズ「少なくとも今はゼニス君だろ」
……ゼニスとして、見ている…。
ゼルシェード「…あいつらは、ギルドにいる。
……一つ、聞きたい。お前は、ゼファが犠牲になる事を分かっているんだな?」
フェズ「ゼルシェード……ああ、俺だけじゃねえよ。全員知ってる。
…本音を言うなら俺だって、あいつを犠牲にしたくはない。
けど、あいつは友だ。あいつがそれを望むなら…俺はそれを手伝う」
ソレイユ「どうして……そこまで……」
少し沈黙した後、静かに答えた。
フェズ「俺はあいつに救われた。こんな化け物に…
泣けない化け物に涙があると教えてくれた。
俺の戦う理由は至極単純だ。友の悲願を果たさせる。それだけだ」
いつも騒々しいイメージのフェズが、この時ばかりは…
ゼファの事になり、あまりにも落ち着き、でも確かな覚悟を持っている口調なのが分かる。
ゼニス「僕の戦う理由も至極単純だよ。
仲間の生きる未来を守る! それだけだ!」
まずはこっちの手だ。先に能力を封じる!
ゼニス「歪みの阻止!」
カーン…と音が鳴り、能力封じを告げる。
フェズ「やっぱりそれにビビってるよなぁ!? ダークアロー!!」
ソレイユ「っ! 空天翔!!」
回避して攻撃を叩きこむ。
ゼニス「閃実義!!」
ゼニスもそのまま踏み込む。
フェズ「ははっ! 懐かしいじゃねぇか! あの頃は二人して雑魚だったのによぉ!
今日こそ、全て貪り尽くしてやるよ!!」
ソレイユ「あの時とは違う! 私だって戦える!」
ゼニス「ずっと戦ってきた…ひたすら、お前達に勝つために!」
これは、本音だ。
あの時、殺されかけて…守りたいと思った。こいつらから…
でも、いつも見逃されているのはこちらな気がしてた。
記憶を取り戻すための旅。いつしか命を狙われて、
今は、王の復活のため、自身を奪いに来られている。
当初の目的から大きく離れた。戻った記憶は、こんな物だった。
ゼニス「無故の全能…インペリアレイ!」
フェズ「なら、勝ってみろよ! ゼニス君!! 暗黒連義!!」
無属性の魔法さえ切り裂く力。さすが、四零士最強…!
ゼニス「っ…まだ…っ!?」
ドクン。ドロッとした血が心臓から流れたような感覚。
ゼニス「ぐ…かはっ…」
吐血…!!
ソレイユ「ゼニス!!?」
突如、その場にゼニスが倒れた。
ソレイユ「ゼニス、ゼニス! ねえ、ゼルシェード、ゼニスどうしたの!?」
ゼルシェード「これは……遺跡から帰った後、こいつが倒れただろう。
それの延長だ。…ゼファの意識がゼニスに勝ちそうになっている…!?」
それは、非常にまずい…
フェズ「………よくも、ここまでもったもんだぜ。
……よこせよ。もう無理だろ」
ソレイユ「……嫌」
???「まあ、嫌じゃろうな。ならどうする?
相手はフェズ。勝ち目は無いぞ?」
ソレイユ「……やるよ。無理でも…今、渡す事は嫌…!
それよりも、ゼニスを助ける方法は!?」
……
???「あるにはある。我の歌をそなたに送る。
歌い続けろ…ただし、フェズは待ってくれんぞ。」
ソレイユ「………」
立ち上がってゼニスの前に移動する。
そして…
ソレイユ「~~♪」
その場にソレイユの歌が響く。
ゼルシェード「これは……あいつの歌…!?
いや、それにしては、癒しの力が……」
フェズ「それで、ゼニス君を助けようと…。
…俺が何もしないとでも思ってるのか?」
分かっている。フェズが何もしないわけはない。
でも、歌っている間は……。
ゼニス「……」
(ソレイユ……)
フェズ「悪命絶!!」
ソレイユ「っ! ~~♪」
フェズ「死黒乱!!」
ソレイユ「~~♪」
……まだ……
フェズ「こいつ、まだ歌い続けるのかよ!」
ゼルシェード「! いかん! 歪みの阻止が切れる!!」
フェズ「…っ…飢えの痛み!」
ソレイユ「っ!」
その場に崩れるも、それでもまだ歌い続ける。
ゼルシェード「……ソレイユ…お前は、そこまで…」
ラージャ「っ、壊れろ! 壊れろよ!
くそっ、俺はゼニスの先輩だ……女の子まで頑張ってるのに、俺は…!」
カン、キン、ガン!! 見えない檻を斬りつける音が響く。
壊れない…。
カテドラル「ラージャ……」
ラージャ(なんでだよ…あいつばっかり…
海に流されて、目覚めたら記憶が無くて、迷ってばかりで、
後悔して、苦しんで、傷付いて、その果てがこの始末か…!?
……俺は……)
ゼニス『僕はここに居るべきじゃない! 迷って、遅れて、危うく全滅させかけてしまった。
隊長の資格なんて無いさ!』
『僕は、こんな事を繰り返したくない。
もしもこの迷いが、最善手を取れなかったらどうしようなんて不安が…
過去の記憶によるものならば! 天馬に入って、世界中を見て来て、記憶を取り戻したい!』
『必ず戻ると約束する。それまで、僕の隊を君に預ける。』
ラージャ「……カテドラル王…俺は、あいつらの盾になりに行きます。」
カテドラル「だが…この檻は…」
ラージャ「盾じゃあ、攻撃はできない、なんて、あるものか!」
その意志は、ラージャに反応した。
ラージャ「絶対守護陣!」
パリーン…と、物凄い音を立てて、四隅の結晶が壊れる。
カテドラル「ラージャ…お前……」
ラージャ「ここで待っていてください!」
そう言って飛び降りてソレイユの前まで駆けて来る。
ソレイユ「!!」
フェズ「!? あの檻を飛び出した!? どうやって…!」
ラージャ「俺の能力、絶対守護陣は、
破られない盾だ。でも、盾だって、殴れば痛いんだぜ!」
つまり、応用だ。
使えるようになったばかりの能力を応用して、檻を破壊した。
ラージャ「ソレイユ、お前は歌え! 俺が盾で凌いでおく!」
ソレイユ「っ! ~~♪」
歌っているから、頷くだけ、返した。
フェズ「この…!」
フェズが攻撃を仕掛けるが弾かれた。
フェズ「なっ!」
ラージャ「だから言っただろ。破られない盾だってな!」
ゼファ「……この歌を我は覚えているよ」
ゼニス「ゼファ…?」
また暗い中、声だけが聞こえる。
ゼファ「力を貸すとはね……我はちょっと複雑だけど…
うん、いいよ。この戦いは頑張っておいで。
我が戦った事が無い、未知の強さのフェズに勝てるか、見させてもらうよ」
ゼニス「何で……」
ゼファ「何でだろうね…甘さを捨てて…この道を選んだはずなのに…
非情になり切れていないのかもしれないね…参ったな。」
ゼニス「……ゼファ……」
ゼファ「それにこの歌に込められた力の前じゃ…我は出て来れないみたいだよ。
だから、後は任せるよ」
そう言われ、ゼニスの意識は、どんどん浮上していく。
戦いの音が、近くなる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・


ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる