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少年との出会い
月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ 24話
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しばらくして気が付く。
どうやら気を失っていたらしい。
目を覚ましていたみんなはとっくに起き上がれていた。
ゼニス「……あ……」
ソレイユ「ゼニス! 良かった、気が付いた!!」
パリス「大丈夫…ですか? 回復はしたのですけど…」
そう言えば、傷が癒えているし、体も軽くなっていた。
ゼニス「あ、ああ、平気。ずっと待ってたのか?」
ビオレ「そうよ。私達も疲れてて、男性一人抱えて帰れなかったし」
……あれ、時間は…
コバルト「今は夕方ですよ。もうすぐ陽が沈みます。」
ああ…そんなに眠ってしまっていたのか。
ソレイユ「そこに古代文字があったんだけど、私達じゃ読めないし、
どの道ゼニスを抱えてもいけないから、待ってたの」
ゼニス「そうだ、古代文字、読まないと」
剣が突き立てられていた奥の壁。そこに古代文字は描かれていた。
………
『呪殺以外の魂が揃いし時、
全てを零にし律する剣が現れる。
それは願いを叶える剣。
一振りすれば、死者さえ蘇る。』
ビオレ「どういうこと?」
ゼニス「……零にし、律する……」
プラタナス『世界は、一度零にして、律されるべきなんだ。』
プラタナスが確かそんな事を言っていた。
サルファー「…よく分かりませんが、良い代物ではないでしょう。
全てを零にする。想像した限りだと、恐ろしいものに感じます」
その意見には誰も反対がいなかった。
みんな手に入れさせてはいけないもの、という印象はあったようだ。
ゼニス「僕達が集めた宝玉は、ギルドに渡してある。
エーリカさんが触れられないようにしているらしいから、大丈夫だとは思うけど…」
………
ビオレ「とりあえず、もう戻りましょう?
疲れてるだろうし…」
コバルト「そうですね…帰りましょうか」
レウニオンの町まで戻ってきた一行は、宿にすぐに戻って
部屋に入った。
とてもじゃないけど、剣の事を話す元気も聞く元気もなかったので、
明日の朝、話す事にした。
横になりながら、ゼニスは頭の中に響く声に答えていた。
???「ゼニス、お前はまだ寝るな」
ゼニス「……わかってる。君が誰なのか知らないうちは落ち着いて寝れないから。
……君は誰? 剣を手に入れた時から声が聞こえ始めたけど」
???「俺はあの剣の中に宿っている。まあ、実体のない精神体みたいなものだ。」
宿っている……?
???「一万年ほど前から、この剣の中だ。
あそこに置かれてから、所有者を探していた。」
ゼニス「……僕でいいのか?」
???「四零士と敵対し、それをしのぐ力を求めた奴を探していた。
それがお前だった。お前がお前でいる限り、俺は力を貸す」
なるほど…要は道を外さない限りは力を貸す、と。
ゼニス「で、君の名前は?」
ゼルシェード「……俺はゼルシェード。他に何か聞きたい事はあるか?」
在りすぎるけど、多分突き詰めすぎても応えないだろう。
ゼニス「この能力は何だ? フェズの能力が止まったけど…」
ゼルシェード「フェズに言ったとおりだが?」
ゼニス「あの時は頭に入ってきた情報をそのまま伝えただけだ。
理解はできてても、納得がいってない」
はあ…とため息をつかれた気がするが、仕方ない。
ゼルシェード「…取りあえず目をつぶれ。お前の夢の中で話をする。
そこでなら、俺の姿も認知できるだろう。振り方について教えてやる。」
ゼニス「え? わ、分かった…」
言われるままに目を閉じる。
ゼニス「……ここは? 空?」
夕焼けの空の上のような空間に立っている。
ゼルシェード「ここが俺とお前が話せる夢の空間だ。
俺がお前に用がある時、お前が俺に用がある時は、寝るとここに来る事になる」
なるほど……
ゼルシェード「さて、能力についてだが、
お前が先ほど使ったのは能力を停止する、この剣の持つ能力だ。」
ゼニス「歪みの阻止……」
ゼルシェード「それがあれば、あいつらの能力…能力の発動を止められるだろう」
発動を「止める」……
ゼニス「つまり、発動される前でないと意味が無いんだ?」
ゼルシェード「そうなる。そうだな…セピアとエピナールは厄介な類でな。
能力を使った後、舞台のような空間になっただろう?」
そういえばそうだった…
ゼルシェード「あの舞台は消す事ができないからどうしようもないんだが…
それ以前に、能力を唱えなくても、あいつらは自らに力を付与できている。
エピナールの素早さもそれが原因だ。」
あの、動かずに相手を斬ったり、攻撃を避けたあれは…能力のうちだった…。
ゼニス「セピアは?」
ゼルシェード「セピアも同様。能力を唱える前に厄介な力を自らに付与している。
麻痺毒が効かないのと、血属性の威力の上昇だ」
麻痺毒も効かなかったのか…それにあの魔法の威力はそういう…。
ゼニス「セピアとエピナールの舞台は解除できない。
つまり、セピアの舞台、「徐々に体力・魔力を削られる」と、
エピナールの舞台、「必ず相手が先手を取るからこちらは後手に回される」は、
実力で乗り切るしかないわけだ。」
ゼルシェード「そうなる。そして、歪みの阻止では、
セピアとエピナールにあらかじめ付与されている能力は停止できない。
あくまで発動を止めるだけだからな。」
発動されてからでも解除できる方法が必要なわけか…
ゼルシェード「……流れを向ける。
これを使えるようになれば、エピナールのありえない素早さも、
セピアの血の盾や麻痺毒が効かないということも解除できるだろう。」
ゼニス「で、それはどうやってやるんだ!?」
少し…いやかなり黙り込んでいる。
ゼルシェード「いや、俺が力を貸せばできない事はないと思うが…
……いや、今度にしよう」
ゼニス「なんで!?」
ゼルシェード「一気に話したらこんがらがるだろうお前は」
と、止められてしまった。それは、その通りなのだが…
ゼルシェード「安心しろ。セピアとエピナールに関しては側近格だ。
めったに前線には出ない。今は四零士だけ凌げればいい。
近々教えるから待て」
ゼニス「…分かった…あ、じゃあ最後に一つだけ。
……なんで、そこまであいつらに詳しいんだ?」
…………
ゼルシェード「………いつか話してやる」
………翌日。
ゼニス「は!? あ、朝……?」
ゼルシェード「起きたか。昨日の事はあいつらに話しておけ。」
……
ゼニス「君の声って、みんなには聞こえないのか?」
ゼルシェード「…流れを向けるを使えるようになったら、
もしかしたら聞こえるかもしれん」
教えてくれなかったのはゼルシェードじゃん。というのは言わないでおこう。
ゼニス「わかった、君のことも説明しておくからね」
ゼルシェード「勝手にしろ。というか、しないと納得できないだろう。
…ところで…あの塔では「お前」呼びだった気がするが…」
ゼニス「あの時は切羽詰まってたからだよ…;;;」
その後、宿屋のロビーで皆に事情を説明した。
この日は、コバルトもまだいてくれた。
ゼルシェードのことは、最初は納得いってなかったものの、
ゼニスがそれだけ能力の事を知っている事から、納得してくれた。
ソレイユ「その剣って、ゼニスにしか使えないの?」
ゼニス「……どうなんだ?」
……
ゼルシェード「お前だけだな。というか、話しかけるなら声に出すな。
周りから見たら変な奴になるぞ」
ゼニス「あ、そっか」
……
ゼニス「僕にしか使えないみたいだ。四零士との戦いでは、
僕は戦闘不能になるわけにはいかなくなったな;;;」
パリス「な、何だか…不思議ですね…剣と話してるん、ですよね?」
サルファー「で、その流れを向けるはまだ教えてもらってないんですよね?」
ゼニス「ああ、一度に説明すると混乱するだろうからって。
近いうちに説明してもらう予定だよ」
……
コバルト「なんか、師匠がどんどん遠い存在に見えます…」
ゼニス「あはは…でも、まだ使いこなせてないから…
…コバルト、もし動く元気があったら、また特訓するか?」
コバルト「いいんですか!?」
どうせ遠出するほどみんな体調は万全じゃないだろうし、
この剣も手に馴染ませないといけない。
コバルトの魔法剣も後は高レベル。氷絶・魔法剣だけだから、やってしまおうという考えだ。
ソレイユ「じゃあ、今日も自由かな。
ねえ、パリス、ビオレ! 買い物行かない!? 服とか見に!」
パリス「服……見に行きたいです…!」
ビオレ「ちょっと、私は…!」
抗議しようとしたビオレをパリスとソレイユが連れて行く。
サルファー「では、今日は私がお二人に付き合いましょうか」
ゼニス「いいのか?」
ええ、と特訓に付いて来てくれることになった。
コバルト「ありがとうございます。サルファー師匠」
サルファー「あれ、私も師匠なんですか?」
コバルト「ゼニス師匠の仲間の皆さんは全員僕より強いので…
見ているだけで勉強になるので、皆さん師匠です」
ソレイユたちも聞いたら喜ぶだろうか。
ゼルシェード「ゼニス」
ゼニス「ん? どうした?」
ゼルシェード「…………似すぎてないか??」
ゼニス「何がだ?」
ゼルシェード「………なんでもない。」
どうやら気を失っていたらしい。
目を覚ましていたみんなはとっくに起き上がれていた。
ゼニス「……あ……」
ソレイユ「ゼニス! 良かった、気が付いた!!」
パリス「大丈夫…ですか? 回復はしたのですけど…」
そう言えば、傷が癒えているし、体も軽くなっていた。
ゼニス「あ、ああ、平気。ずっと待ってたのか?」
ビオレ「そうよ。私達も疲れてて、男性一人抱えて帰れなかったし」
……あれ、時間は…
コバルト「今は夕方ですよ。もうすぐ陽が沈みます。」
ああ…そんなに眠ってしまっていたのか。
ソレイユ「そこに古代文字があったんだけど、私達じゃ読めないし、
どの道ゼニスを抱えてもいけないから、待ってたの」
ゼニス「そうだ、古代文字、読まないと」
剣が突き立てられていた奥の壁。そこに古代文字は描かれていた。
………
『呪殺以外の魂が揃いし時、
全てを零にし律する剣が現れる。
それは願いを叶える剣。
一振りすれば、死者さえ蘇る。』
ビオレ「どういうこと?」
ゼニス「……零にし、律する……」
プラタナス『世界は、一度零にして、律されるべきなんだ。』
プラタナスが確かそんな事を言っていた。
サルファー「…よく分かりませんが、良い代物ではないでしょう。
全てを零にする。想像した限りだと、恐ろしいものに感じます」
その意見には誰も反対がいなかった。
みんな手に入れさせてはいけないもの、という印象はあったようだ。
ゼニス「僕達が集めた宝玉は、ギルドに渡してある。
エーリカさんが触れられないようにしているらしいから、大丈夫だとは思うけど…」
………
ビオレ「とりあえず、もう戻りましょう?
疲れてるだろうし…」
コバルト「そうですね…帰りましょうか」
レウニオンの町まで戻ってきた一行は、宿にすぐに戻って
部屋に入った。
とてもじゃないけど、剣の事を話す元気も聞く元気もなかったので、
明日の朝、話す事にした。
横になりながら、ゼニスは頭の中に響く声に答えていた。
???「ゼニス、お前はまだ寝るな」
ゼニス「……わかってる。君が誰なのか知らないうちは落ち着いて寝れないから。
……君は誰? 剣を手に入れた時から声が聞こえ始めたけど」
???「俺はあの剣の中に宿っている。まあ、実体のない精神体みたいなものだ。」
宿っている……?
???「一万年ほど前から、この剣の中だ。
あそこに置かれてから、所有者を探していた。」
ゼニス「……僕でいいのか?」
???「四零士と敵対し、それをしのぐ力を求めた奴を探していた。
それがお前だった。お前がお前でいる限り、俺は力を貸す」
なるほど…要は道を外さない限りは力を貸す、と。
ゼニス「で、君の名前は?」
ゼルシェード「……俺はゼルシェード。他に何か聞きたい事はあるか?」
在りすぎるけど、多分突き詰めすぎても応えないだろう。
ゼニス「この能力は何だ? フェズの能力が止まったけど…」
ゼルシェード「フェズに言ったとおりだが?」
ゼニス「あの時は頭に入ってきた情報をそのまま伝えただけだ。
理解はできてても、納得がいってない」
はあ…とため息をつかれた気がするが、仕方ない。
ゼルシェード「…取りあえず目をつぶれ。お前の夢の中で話をする。
そこでなら、俺の姿も認知できるだろう。振り方について教えてやる。」
ゼニス「え? わ、分かった…」
言われるままに目を閉じる。
ゼニス「……ここは? 空?」
夕焼けの空の上のような空間に立っている。
ゼルシェード「ここが俺とお前が話せる夢の空間だ。
俺がお前に用がある時、お前が俺に用がある時は、寝るとここに来る事になる」
なるほど……
ゼルシェード「さて、能力についてだが、
お前が先ほど使ったのは能力を停止する、この剣の持つ能力だ。」
ゼニス「歪みの阻止……」
ゼルシェード「それがあれば、あいつらの能力…能力の発動を止められるだろう」
発動を「止める」……
ゼニス「つまり、発動される前でないと意味が無いんだ?」
ゼルシェード「そうなる。そうだな…セピアとエピナールは厄介な類でな。
能力を使った後、舞台のような空間になっただろう?」
そういえばそうだった…
ゼルシェード「あの舞台は消す事ができないからどうしようもないんだが…
それ以前に、能力を唱えなくても、あいつらは自らに力を付与できている。
エピナールの素早さもそれが原因だ。」
あの、動かずに相手を斬ったり、攻撃を避けたあれは…能力のうちだった…。
ゼニス「セピアは?」
ゼルシェード「セピアも同様。能力を唱える前に厄介な力を自らに付与している。
麻痺毒が効かないのと、血属性の威力の上昇だ」
麻痺毒も効かなかったのか…それにあの魔法の威力はそういう…。
ゼニス「セピアとエピナールの舞台は解除できない。
つまり、セピアの舞台、「徐々に体力・魔力を削られる」と、
エピナールの舞台、「必ず相手が先手を取るからこちらは後手に回される」は、
実力で乗り切るしかないわけだ。」
ゼルシェード「そうなる。そして、歪みの阻止では、
セピアとエピナールにあらかじめ付与されている能力は停止できない。
あくまで発動を止めるだけだからな。」
発動されてからでも解除できる方法が必要なわけか…
ゼルシェード「……流れを向ける。
これを使えるようになれば、エピナールのありえない素早さも、
セピアの血の盾や麻痺毒が効かないということも解除できるだろう。」
ゼニス「で、それはどうやってやるんだ!?」
少し…いやかなり黙り込んでいる。
ゼルシェード「いや、俺が力を貸せばできない事はないと思うが…
……いや、今度にしよう」
ゼニス「なんで!?」
ゼルシェード「一気に話したらこんがらがるだろうお前は」
と、止められてしまった。それは、その通りなのだが…
ゼルシェード「安心しろ。セピアとエピナールに関しては側近格だ。
めったに前線には出ない。今は四零士だけ凌げればいい。
近々教えるから待て」
ゼニス「…分かった…あ、じゃあ最後に一つだけ。
……なんで、そこまであいつらに詳しいんだ?」
…………
ゼルシェード「………いつか話してやる」
………翌日。
ゼニス「は!? あ、朝……?」
ゼルシェード「起きたか。昨日の事はあいつらに話しておけ。」
……
ゼニス「君の声って、みんなには聞こえないのか?」
ゼルシェード「…流れを向けるを使えるようになったら、
もしかしたら聞こえるかもしれん」
教えてくれなかったのはゼルシェードじゃん。というのは言わないでおこう。
ゼニス「わかった、君のことも説明しておくからね」
ゼルシェード「勝手にしろ。というか、しないと納得できないだろう。
…ところで…あの塔では「お前」呼びだった気がするが…」
ゼニス「あの時は切羽詰まってたからだよ…;;;」
その後、宿屋のロビーで皆に事情を説明した。
この日は、コバルトもまだいてくれた。
ゼルシェードのことは、最初は納得いってなかったものの、
ゼニスがそれだけ能力の事を知っている事から、納得してくれた。
ソレイユ「その剣って、ゼニスにしか使えないの?」
ゼニス「……どうなんだ?」
……
ゼルシェード「お前だけだな。というか、話しかけるなら声に出すな。
周りから見たら変な奴になるぞ」
ゼニス「あ、そっか」
……
ゼニス「僕にしか使えないみたいだ。四零士との戦いでは、
僕は戦闘不能になるわけにはいかなくなったな;;;」
パリス「な、何だか…不思議ですね…剣と話してるん、ですよね?」
サルファー「で、その流れを向けるはまだ教えてもらってないんですよね?」
ゼニス「ああ、一度に説明すると混乱するだろうからって。
近いうちに説明してもらう予定だよ」
……
コバルト「なんか、師匠がどんどん遠い存在に見えます…」
ゼニス「あはは…でも、まだ使いこなせてないから…
…コバルト、もし動く元気があったら、また特訓するか?」
コバルト「いいんですか!?」
どうせ遠出するほどみんな体調は万全じゃないだろうし、
この剣も手に馴染ませないといけない。
コバルトの魔法剣も後は高レベル。氷絶・魔法剣だけだから、やってしまおうという考えだ。
ソレイユ「じゃあ、今日も自由かな。
ねえ、パリス、ビオレ! 買い物行かない!? 服とか見に!」
パリス「服……見に行きたいです…!」
ビオレ「ちょっと、私は…!」
抗議しようとしたビオレをパリスとソレイユが連れて行く。
サルファー「では、今日は私がお二人に付き合いましょうか」
ゼニス「いいのか?」
ええ、と特訓に付いて来てくれることになった。
コバルト「ありがとうございます。サルファー師匠」
サルファー「あれ、私も師匠なんですか?」
コバルト「ゼニス師匠の仲間の皆さんは全員僕より強いので…
見ているだけで勉強になるので、皆さん師匠です」
ソレイユたちも聞いたら喜ぶだろうか。
ゼルシェード「ゼニス」
ゼニス「ん? どうした?」
ゼルシェード「…………似すぎてないか??」
ゼニス「何がだ?」
ゼルシェード「………なんでもない。」
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