月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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再び迫る影

月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ 19話

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エルフの村。

遺跡で疲労したゼニス達は

レオノティスの親切で村に入れてもらう事になった。

「レオノティス様、お帰りなさいませ。そちらの方達は?」

レオノティス「前に話した四零士の仲間にやられたらしい。

かなり疲れているから、休ませる」

前にレオノティスに話した事が、この村にも伝わっていたようだ。


ゼニス「ごめん、わざわざ…」

レオノティス「四零士なんて者がいたら、俺達だって例外じゃない。

いつ危険に晒されるかは分からないからな」

レオノティスの家に来るまでにもエルフは見かけたが、

みんな気遣ってくれて、優しかった。

ソレイユ「少し前まではエルフと人間って仲悪かったのにね。」

サルファー「ハーフエルフの差別も酷かったですし…」

……

レオノティス「みんなはこの後、どこに行く予定なんだ?

もしも用が無いなら、たまにはゆっくりしてもいいと思うが…」

確かにもう宝玉はないだろう。呪殺に関してはソレイユの持っている指輪だし。

ビオレ「やる事ないんだったら休んでてもいいんじゃない?

せめて、一日でも…」

ゼニス「そう、だな…レオノティス、一日泊まって行っていいか?」

レオノティス「もちろんだ。気にするな」

快く了承してくれた。

疲れていたパリスはその日、起きる事はなくずっと眠っていた。


ソレイユ「……あれ…私…」

眠っていたはずのソレイユが気が付いたら、空の上にいた。

ソレイユ「寝て、私どうしたんだっけ??」

そこに、一人の女性が現れた。年齢はソレイユと大差ないだろうか。

ソレイユ「誰?」

???「名乗っても意味はない。ここでの記憶は覚えてないからの」

ソレイユ「……」

???「ここはそなたの夢の世界。我はそなたの名は知っている。ソレイユ」

何で知っているのか気になったが、聞いても応えてくれないだろう。

???「ソレイユ。そなたはいずれ重い事実と直面するじゃろう。

けれど、それから逃げるな。何があろうと向き合い、乗り越えるのじゃ」

ソレイユ「何、を……」


その頃、深夜。イテールナ城。

「ぐあっ…」

「こいつら、何が目的で…!」

フェズ「騎士団と言えどもこの程度か」

サラテリ「あたしとフェズの能力の前じゃこうなるに決まってるじゃん」

エピナール「向こうは何人か見せしめに殺して来ましたよ」

それを聞いて兵士が指さされた方を見る。

「なっ…目に入る範囲だったはずだぞ!」

「いつ殺した…!?」

エピナール「この場から動かず、一瞬で仕留めました」

「ば、化け物…」

セピア「貴方方には人質になってもらいますわ。ある人達を呼びだすための」

プリムローズ「もう満身創痍、動けない」

グラファイト「これ以上は殺さないから、大人しくしてて」

ラージャ(…ゼニス…が目的か…!? …来るなゼニス…!)


翌日。

ソレイユ(……あれ? 何か夢見てた気がするけど、忘れちゃった。)

パリス「皆さん…何か外が騒がしいですよ?」

早く寝ていたからか、一番最初に起きていたパリスが全員起こす。

サルファー「外が? 何かあったのでしょうか?」

ゼニス「出てみよう」

レオノティスの家から出ると、エルフ兵とレオノティスが何やら話し込んでいた。

ビオレ「どうしたの?」

レオノティス「こんな紙が落ちていた。」

ソレイユ「見せて。……

『イテールナ城を襲撃した。

救いたければ、すぐに来い。

四零士・フェズ』

ゼニス「あいつ…!?」

並の奴なら問題ない。けれど、四零士が相手なら、たとえ一人だったとしても勝ち目は無い。

サルファー「急ぎましょう!」

ゼニス「もちろんだ!」

慌てて村を出ようとすると、レオノティスに止められた。

レオノティス「今から船で向かうと遅くなる。

この村に転移石がある。それを使え。あと、俺も行こう。」

ビオレ「いいの? 村の事は」

レオノティス「戦力は多い方がいいだろう」

来てくれるというなら、心強い。

サルファー「では、お願いいたします…」


転移石を使用して、飛んだ先はイテールナ城の目の前。

ソレイユ「城が静かすぎる…それに…」

あちこち破壊の後がある。

ゼニス「…ラージャは!?」

パリス「地下牢…かもしれません…急ぎましょう…!」

魔物もいない。敵の兵らしきものもいない。

そのまま一直線で地下へと駆け下りて行く。

レオノティス「この先か?」

ゼニス「ああ、行こう」

地下牢へ続く扉を開けると、牢の中には兵士はもちろん、

各騎士隊長、当然ラージャもいた。王も。

ラージャ「ゼニス!? お前、来たのかよ!?」

ゼニス「当然だ! 状況は!?」

ラージャが首を横に振る。

ラージャ「何人かは見せしめで殺されて、残りは全員戦闘不能で捕えられた。

奥には王もいる。後ここには…」

そこまで言うと…

フェズ「クククゲヒャヒャヒャアアアア! まんまとひっかかったな!」

奥から歩いてきたのはフェズだ。

ソレイユ「あんた!」

サルファー「戦うつもりですか?」

それを聞いて不機嫌そうにした後、

フェズ「俺はその方が良かったんだけどよ、

セピアの奴がこいつらを人質にして、お前らを捕らえるってよ」

ビオレ「私達を? 待って、人質って…」

セピア「大人しく捕まらないと、皆殺しにしますわよ?」

後ろからセピアが歩いてきた。挟み撃ちだ。

レオノティス「はめられたな…だが、来なかったらこの国の人達は全滅だった」

……

フェズ「ところでよぉ、そこの紫の髪の。お前、忍びだろ?」

ビオレ「なっ……!?」

忍び、忍び…もう一度反復する。確かに聞いた、でも…

フェズ「エピナールから和装の奴がいるって聞いてな。

忍びだとすぐに分かった。だから、ここの王に「忍びがゼニス君と一緒にいる」って言ったんだ」

セピア「そしたら、可哀相ですわね。

「忍びと我が国の隊長格が共に行動するとは…

捕えて構わん、最悪忍びだけでも殺せ」ですって」

ビオレ「っ…!」

自分の所の王が…? そんな事を……?


ブライト『忍び。里に隠れ住んでいる素性不明な奴らだ。

それゆえ、悪い奴らという確信も無いが、

行動が読めないということが、こちら側への脅威になりかねん。

出会ったら気を付けろ』


ゼニス(そうだ…ブライトさんに言われたんだ…でも…)

ビオレはいい人だ。悪い奴では絶対にない。

こんなの、差別だ。

セピア「まあ、取りあえず大人しくしていただきますわ」

ソレイユ「この…!」

サルファー「皆さん、駄目です。ここに居る方達が犠牲になります…!」

フェズ「賢明な判断だ。さすがだぜ」

フェズの能力スキルに全員その場に伏す。

気を失う直前、姿の見えない位置にいる王に、レオノティスが声を上げる。

レオノティス「ハーフエルフも、忍びも、生きている者に変わりはない。

このような差別問題。セイクレイ城のガイラルディア王に伝われば、

どうなるか分かりませんよ……!」

「………」

そのまま気を失ってしまった一行。

ラージャ「ゼニス!! ゼニスーーー!!!」


目が覚めた時、いたのはどこかの牢だった。

ゼニス「う……あっ! みんないるか!?」

幸い、みんな同じ牢にいるようだった。

ソレイユ「何とか…」

サルファー「どうやら、奴ら…私達を殺す気は無いようですね…」

パリス「何か、用が…?」

ビオレ「………」

ビオレが静かだ。

ゼニス「ビオレ……」

カイ「ビオレ、ゼニスさん達にはお話しておいたらどうですか?

苦しい想いをしているのに、誰にも話せず辛かったのでは?」

カイがそう言うと、ゆっくり口を開いた。

ビオレ「私は確かに忍び。外界からは得体が知れないと疎まれているわ。

でも、私達は外界に危害を加えるつもりはない。

ただ、隠れ住むのは昔から風習だっただけ。

…私は、長から危険な研究をしている奴がいるから突きとめて始末しろと命を受けた。

兄の役に立ちたくて、外界に出て来た。でも、この格好。

一人じゃ宿にも泊まれない。……みんなが宿に運んでくれたあの時が、初めて泊まった日だった。

…怖いでしょ。一族の目的は分からない。いつ牙を向くか分からない。

信用できない存在…でも、私達は悪がゆるせないだけ!

無実の人を傷つけたりは決してしない…!」

震えた声で話してくれたビオレを責めるなんてできないし、

信用できないわけがない。

ソレイユ「私達は信じるよ?」

ビオレ「え……」

呆気にとられたような声を上げる。

ゼニス「ビオレ、優しい奴だと思う。少なくとも僕とソレイユは二度も助けられてる。」

サルファー「私とパリスもです。あの洞窟では助かりました。」

パリス「私…ビオレさんともっと…お話したい…です…」

ビオレ「……みんな……」

ビオレが全員を見渡す。

レオノティス「この差別問題は由々しき事態だ。

ここから出たら、ガイラルディア王にも話しておこう。

どうやら、愛国心が強すぎる故、イテールナ城の王は危険かもしれない者は

徹底排除、勝ち目が無いなら無関係を貫こうとしているのだろう」

レオノティスがあとで話をつけてくれるなら、まだ安心だ。

ゼニス「僕も…あの城で隊長をやっていた身だ。

…全部終わったら、説得してみる」

ビオレ「…私、みんなとまだ一緒にいて良いの?」

ソレイユ「当然でしょ!」

ビオレ「……ありが、とう…ありがとう…っ」

カイ「ぐえっ!?」

糸が切れたのか、カイが苦しそうにするほど強く抱きしめている。


サルファー「さて、ビオレさんが安心したところで、

これからどうしますか?」

プリムローズ「質問がある」

そこにプリムローズが転移してきた。

ゼニス「プリムローズ!! ここはどこだ!?」

プリムローズ「コンフィージェの塔。誰も使っていないから誰も来ない。」

使用放棄された塔に連れて来られているのか。

サルファー「それで、質問とは何ですか?」

プリムローズ「遺跡の古代文字。どこまで読んだ? どこまで知ってるの?」

……

ゼニス「……言わないなら?」

プリムローズ「殺す」

それは不味い。今死ぬのは不味い。

ゼニス「……『五に、血塗の魂。それは友を想う狂気の淑女。

六に、消去の魂。それは友の剣となる邪悪な紳士。

七に、呪殺の魂。それは民のために呪いを詠う姫君。

各魂は、各遺跡にあり。

散り散りにされたり。

呪殺の魂、指輪に封じ、永く受け継がれたり。』

……ここまでだ。その前のも呼んだけど、メモをしていないから忘れた。」

………

プリムローズ「それだけ?」

ソレイユ「そうよ! 指輪って、これの事でしょ!

絶対に渡さないからね!」

プリムローズ「……そう」

それだけ言って転移して行ってしまった。

ビオレ「あっ! まだ聞きたい事あるのに!」


それと入れ替わりで転移して来たのはエルブだった。

ゼニス「エルブ!!! この前は驚いたぞ! お前、兄がいたのか!?」

エルブ「ええ。この前は兄がお世話になりました。

兄と対峙して生きているとは驚きましたよ」

どうやら本当らしい。やたら似ているな。

ソレイユ「というか、城の人達は無事なの!? あと、ここから出してよ!」

エルブ「城の方達は貴方方を捕らえた後解放しました。

後、ここから出せ、とはなぜですか?」

そりゃそうだよな……

パリス「私、達は…貴方達を、止め…ます!!」

エルブ「わざわざ?

ここで死んだほうがマシですよ。フェズさん達と戦えばいたぶられて死ぬ事になります。」

ビオレ「何で死ぬ前提なのよ!」

やれやれとでもいうように身振り手振りする。

エルブ「打開策、無いでしょう? 危機に瀕して押し返すのが限界。

それも、その一撃、二撃が限界。無理だとは思いませんか?」

ゼニス「それでも、僕達はいつか必ず勝ってやる!」

……

エルブ「無駄ですよ。……どのみち、貴方達はここから出られない!」

そう言って、右手を横に凪いだ。かっこつけ? と思ったのはツッコまないでおこう。

………ん?

カランとゼニスの足元で音が鳴る。

エルブ「あ……」

サルファー「おや」

……落ちているのは鍵だ。この牢屋のか??? どうやら鍵を持っている手を凪いだせいで投げ入れてしまったらしい。

パリス「えっと…運が良い、んでしょうか?」

エルブ「え、あ……な、中々やりますね。この私から鍵を奪うとは…」

なにもしてないぞ!!!

うろたえているうちにビオレが素早く鍵を開ける。

ビオレ「開いた!」

エルブ「なっ、待ちなさい!!」

エルブが追いかけようとしてきたので

レオノティス「ウィンドリッパー!」

風魔法をお見舞いしておく。牢の中だと魔法封印がかかっていたが、

出てしまえば問題なかった。

エルブ「うわっ!?」

動揺しているうちなら当てるのは造作もない。

その隙に逃げだした。

道中箱に入っていた自分達の武器も回収して塔から脱出する。


ソレイユ「はあ、はあ…出れた…!」

レオノティス「追手が来るかもしれん。取りあえずどこか町まで逃げよう」

ゼニス「はあっ…ああっ!」

急いでその塔を離れる。

向かった町は、ここディレオン大陸のレウニオンの町。


イテールナ城。

解放された彼らは城の修繕、亡くなった兵の弔いに大忙し。

その頃、ラージャは…

カテドラル「忍びなど生きていてはいかん。いつ脅威をもたらすか分からん。」



ラージャ「お言葉ですが! ゼニスを含む彼ら、忍びの彼女もです!

私達を助けるために捕まってくれたんです!

牙を向くなら、自分達が助かるためにあいつらに斬りかかっていたはず!

忍びの持つスピードなら可能です!」

カテドラル「……ラージャ……」

ラージャ「愛国心は大したものです! ですが、それで無害の方まで追い詰めるのは違います!

あのエルフの男性も言っていたでしょう!? これは立派な差別です。

……俺、私はゼニスを信じます。ゼニスの仲間を信じます。

……失礼致します。城の修繕、隊の統率があるのでこれで。」

ラージャが玉座の間を立ち去る。

カテドラル「……国の未来のために…どうするのが正解なのか……」
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