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番外編 酸いも甘いも
side健二5*
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胸を上下させ、全力疾走したあとのように浅い呼吸を繰り返しながら、久美は両手で顔を覆っている。
その手を解きながら「どした?」と尋ねながら覗き込むと、「うっ」と声を漏らして顔を背けられた。
「すっげー可愛かったけど、何? やっぱ恥ずかしい? こんなになっといて」
俺の唾液と久美から溢れた蜜でぐちょぐちょになった場所を指で確認するように動かす。
「ヤダっっ、んんっぅ!」
眉を顰めながらコクコクと頷き俺にしがみつく。その顔に唇を寄せながら指を奥へと進めた。
「結構狭いな。痛くないか?」
さすがに10年ぶりだといきなり無茶はさせられない。徐々に飲み込まれる指には、這入った途端ぎゅっと圧力がかかっていた。
「だい、じょ、ぶ……」
口ではそう言っても、体は緊張しているようにも思える。しばらく中を解していると、息も絶え絶えの久美は薄目を開け俺を見た。
「ね、え。い……れる、前って、これが、普通……?」
「普通って言うか……いきなり挿入たら痛いだろ?」
チュッと音を立て頰にキスをすると、擽ったそうに肩をすくめている。
「男の人って、すぐ挿入たいのかなって……思ってた……」
「そりゃ挿入たいけど。好きな女には気持ち良くなって欲しいからな。自分だけいいなんて、一人でやるのと一緒だろ」
「そんなもの?」
「そんなもんだ。お前は余計なこと思い出さずに、俺のことだけ考えとけ」
脚の間を割り体に覆い被さると唇を重ねる。ずっと勃ちっぱなしで痛いくらいの自分のものをゆるゆるとあわいに押し付けた。
「もう、いいか?」
這入りたくて脈打つそれを、蜜口に当てがうと尋ねる。
「ぁ、んぅッ。う、ん。きて……」
顔を歪ませながら言う久美の唇をまた塞ぐ。艶かしく舌を絡め合いながら、ゆっくりと自分を沈めていった。
「あっ! んんんっ!」
火傷しそうなほど熱いその体の奥に進んでいくたび久美から官能的な吐息が漏れる。
「すげっ。よすぎ……」
思わずボソリと呟くと、「本当?」と不安気に尋ねられる。
「嘘なわけ、あるか。すぐ達ったら悪い」
こんなにも好きだと思える女とするのは初めてで、そろそろ冷静じゃいられない。
奥に当たったのが伝わるとハァっと一呼吸置く。その間でさえ、畝りながら俺を包み込み、どんどん快楽へ導いていっている。
「あっ、ぅんんっ! 健、二……。どうしよ……。凄く……気持ち、いいの」
久美は震えながら俺にしがみつく。それに応えるように久美の体を抱きしめる。
何もかもが一つになったような感覚。とてつもなく幸せで、ずっとこうしていたいと願ってしまう。
「俺も。やっぱお前じゃなきゃダメだ。もう離れられねぇ」
「うん。もう、離さない」
紆余曲折を経て、ようやくこの日、お互いの気持ちを確かめ合った。
その手を解きながら「どした?」と尋ねながら覗き込むと、「うっ」と声を漏らして顔を背けられた。
「すっげー可愛かったけど、何? やっぱ恥ずかしい? こんなになっといて」
俺の唾液と久美から溢れた蜜でぐちょぐちょになった場所を指で確認するように動かす。
「ヤダっっ、んんっぅ!」
眉を顰めながらコクコクと頷き俺にしがみつく。その顔に唇を寄せながら指を奥へと進めた。
「結構狭いな。痛くないか?」
さすがに10年ぶりだといきなり無茶はさせられない。徐々に飲み込まれる指には、這入った途端ぎゅっと圧力がかかっていた。
「だい、じょ、ぶ……」
口ではそう言っても、体は緊張しているようにも思える。しばらく中を解していると、息も絶え絶えの久美は薄目を開け俺を見た。
「ね、え。い……れる、前って、これが、普通……?」
「普通って言うか……いきなり挿入たら痛いだろ?」
チュッと音を立て頰にキスをすると、擽ったそうに肩をすくめている。
「男の人って、すぐ挿入たいのかなって……思ってた……」
「そりゃ挿入たいけど。好きな女には気持ち良くなって欲しいからな。自分だけいいなんて、一人でやるのと一緒だろ」
「そんなもの?」
「そんなもんだ。お前は余計なこと思い出さずに、俺のことだけ考えとけ」
脚の間を割り体に覆い被さると唇を重ねる。ずっと勃ちっぱなしで痛いくらいの自分のものをゆるゆるとあわいに押し付けた。
「もう、いいか?」
這入りたくて脈打つそれを、蜜口に当てがうと尋ねる。
「ぁ、んぅッ。う、ん。きて……」
顔を歪ませながら言う久美の唇をまた塞ぐ。艶かしく舌を絡め合いながら、ゆっくりと自分を沈めていった。
「あっ! んんんっ!」
火傷しそうなほど熱いその体の奥に進んでいくたび久美から官能的な吐息が漏れる。
「すげっ。よすぎ……」
思わずボソリと呟くと、「本当?」と不安気に尋ねられる。
「嘘なわけ、あるか。すぐ達ったら悪い」
こんなにも好きだと思える女とするのは初めてで、そろそろ冷静じゃいられない。
奥に当たったのが伝わるとハァっと一呼吸置く。その間でさえ、畝りながら俺を包み込み、どんどん快楽へ導いていっている。
「あっ、ぅんんっ! 健、二……。どうしよ……。凄く……気持ち、いいの」
久美は震えながら俺にしがみつく。それに応えるように久美の体を抱きしめる。
何もかもが一つになったような感覚。とてつもなく幸せで、ずっとこうしていたいと願ってしまう。
「俺も。やっぱお前じゃなきゃダメだ。もう離れられねぇ」
「うん。もう、離さない」
紆余曲折を経て、ようやくこの日、お互いの気持ちを確かめ合った。
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