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「さっちゃんの家ってどのあたり?」
進行方向の左側に広がる松林の隙間から海を臨む幹線道路を走っていると、不意に睦月さんに尋ねられる。
凄いタイミングで聞かれちゃったな、と思いながら私はそれに答える。
「実はもう少し先を右に入ったところなの」
実家は海の近くの住宅街。この幹線道路を挟んですぐのところで、本当に海の近くで育ったのだ。同じ市内でも、明日香ちゃんの家はどちらかと言えば山が近くて、うちに遊びに来ると海の近さを珍しがっていた。
「そっか……。……凄い偶然」
また窓の外に目をやっていた私の耳に、睦月さんが何か呟いたのが聞こえたが、よく聞き取れなかった。
もしかしたら、さっきからの続きかなぁと、私はあえて何も聞かずそのまま外を眺めた。
だいたい予定通りに病院に着いた。日曜日で外来はやってないから、お見舞いに来る人用の通用口から中に向かう。着く直前に真琴に連絡を入れるとすぐに『もう下にいる』と返事が帰って来ていた。
本当に……なんだろう?嫌な話じゃなきゃいいんだけど……
急に不安になってきて睦月さんの顔を見上げると、何も言わなくても察してくれて、ギュッと私の手を握ってくれた。
「咲月!」
待合コーナーに着くと、ソファに座っていた真琴が立ち上がり手を振る。隣にはお母さんの姿もあった。
「真琴!お父さんは?大丈夫なの?」
なんとなく疲れた顔をしている真琴に駆け寄ると真っ先にそう尋ねた。
「大丈夫だよ。ピンピンしてるから安心して」
そう言われて、私は本当に肺の空気がなくなるんじゃないかっていうくらい息を吐いて安堵した。
「良かった……。けど、話したいことって?」
私がそう言うと、真琴は決まりの悪そうな顔をして黙ってしまう。
「さっちゃん、こんなところで立ち話するのも……。向こうでお話ししましょう?」
私達の様子を見守っていたお母さんが、穏やかに私にそう言ってからまた続ける。
「それに……早くさっちゃんの彼氏さんを紹介して欲しいわ?」
もの凄く期待したようにニコニコしながら言うお母さんに、ハッとして後ろを振り返る。
睦月さんも、お母さんと同じくらい穏やかに笑みを浮かべていた。
「初めまして。岡田睦月といいます。咲月さんとお付き合いさせていただいているにもかかわらず、ご挨拶が遅くなり申し訳ありません」
休憩スペースになっている、自動販売機とテーブルが並ぶと一角に私達は座っていた。
睦月さんはまず、私の前に座るお母さんに丁寧にそう言うと頭を下げていた。
「母の美紀子です。咲月がいつもお世話になってるみたいで……。真琴からも、竜二君からも色々と話は聞いてます」
お母さんは穏やかに笑みを浮かべて睦月さんにそう言った。
おじさん……。お父さんには黙っててって言ったぶん、お母さんに色々話してそうだなぁ……。それに、真琴も一体何を喋ったのやら……と私はその顔を見て思う。
「とんでもない。それに、竜二さんにも良くしていただいてます」
あまり見ない、睦月さんのかしこまった姿。やっぱり大人だなぁ……と、私は隣にいる睦月さんを見上げた。
「噂通りの素敵なかたで良かったわ。これからも咲月のこと、よろしくお願いします」
「こちらこそ……。また改めて、正式にご挨拶には伺わせていただきます。それより……お父さんは大丈夫なんですか?」
正式に挨拶、と言う言葉に急に実感が湧いて顔が熱くなりそうな私を置いてけぼりにして、2人の間には穏やかな空気が流れている。この2人はちょっと雰囲気が似てるかも知れない。
「えぇ。ちょっと右足を骨折した以外はかすり傷ですみました」
そこでお母さんはニッコリ笑ってみせた。
と言うか……お母さん、もしかして……
「何か怒ってる?」
私はお母さんについそう言ってしまう。
この感じ。子どもの頃、真琴と奈々美ちゃんと3人で黙って海に遊びに行って、ずぶ濡れになって帰った時を思い出す。しかも、奈々美ちゃんの帽子が海に落ちて、通りすがりの人に拾って貰ったことも白状させられ、それはそれは穏やかに、かつ、こってりと絞られたのだ。
お母さんが声を荒げるようなことはない。けれど本気で怒っているときは、静かな怒りのオーラが背中から見えるような気がする。
「あらまぁ、さすがさっちゃん。そうね、お父さんには本当に怒ってるわよ?」
まったりとそう言うお母さんの横で、真琴は顔を引き攣らせていた。
「あのさ、それを先に話しとこうと思ってさ……」
真琴が言いづらそうに話を切り出す。
「母ちゃん、俺から話していい?」
「えぇ」
お母さんは微笑みを浮かべたまま真琴に向いて頷いた。
「えーと、父ちゃん、すでに母ちゃんにむちゃくちゃ説教されて凹んでるから、咲月はあんま怒るなよ?」
そう前置きされて真琴が話し出したのは、お父さんの事故が起こった原因だった。
──そして。
真琴を先頭にお父さんの入院している部屋に向かう。真琴が立ち止まった扉の上を見上げると、4人分の名前が入るプレートのうち3人は埋まっている。そしてそのうちの1つが『綿貫学』となっていた。
大きな持ち手のついた広い引き戸を真琴は開け、私は中に入る。手前2つのベッドは使っている様子だが誰もいない。そしてその奥の左側の窓際にお父さんの姿はあった。
布団から見える右足は聞いていた通りにギプスで固定されていて、お父さんはベッドを斜めにしてそこに凭れていた。
「おぉ!咲月!」
軽い調子でそう言って手を挙げるお父さんに、私はツカツカと歩み寄った。
「お父さんっ!!一体どう言うことなの⁈徹夜で麻雀してから仕事行って、挙げ句の果てに居眠り運転なんて!!」
怒るなと言われても私はお母さんほど穏やかじゃないし、人間も出来てないと自覚してる。さすがに聞かされた内容に怒りが湧いて、自業自得じゃないの!って思ってしまう自分がいて、つい声を荒げてしまった。
「いや……ほんと……。すまん」
見たこともないくらい落ち込んでいるその顔の額には傷があるのかガーゼが貼られている。
「いろんな人に迷惑かけて、心配させたんだよ?わかってるの?私だってっ……」
そこまで言うと言葉が詰まる。目の奥があっという間に熱くなってきて、ボロボロと涙が溢れた。
「私だって、凄く……心配したんだよ?お父さんに……もしものことがあったらって」
涙声でそう言って俯くと、私の頭をお父さんのゴツゴツした手が撫でていた。
「悪かったな、咲月。心配かけて」
「……本当だよ」
鼻を啜りながら私が答えると、何故かピタリと私の頭を撫でていた手が止まった。
「咲月……」
「何?」
私が顔を上げお父さんを見ると、お父さんは私じゃなく、その向こう側を見ていた。
進行方向の左側に広がる松林の隙間から海を臨む幹線道路を走っていると、不意に睦月さんに尋ねられる。
凄いタイミングで聞かれちゃったな、と思いながら私はそれに答える。
「実はもう少し先を右に入ったところなの」
実家は海の近くの住宅街。この幹線道路を挟んですぐのところで、本当に海の近くで育ったのだ。同じ市内でも、明日香ちゃんの家はどちらかと言えば山が近くて、うちに遊びに来ると海の近さを珍しがっていた。
「そっか……。……凄い偶然」
また窓の外に目をやっていた私の耳に、睦月さんが何か呟いたのが聞こえたが、よく聞き取れなかった。
もしかしたら、さっきからの続きかなぁと、私はあえて何も聞かずそのまま外を眺めた。
だいたい予定通りに病院に着いた。日曜日で外来はやってないから、お見舞いに来る人用の通用口から中に向かう。着く直前に真琴に連絡を入れるとすぐに『もう下にいる』と返事が帰って来ていた。
本当に……なんだろう?嫌な話じゃなきゃいいんだけど……
急に不安になってきて睦月さんの顔を見上げると、何も言わなくても察してくれて、ギュッと私の手を握ってくれた。
「咲月!」
待合コーナーに着くと、ソファに座っていた真琴が立ち上がり手を振る。隣にはお母さんの姿もあった。
「真琴!お父さんは?大丈夫なの?」
なんとなく疲れた顔をしている真琴に駆け寄ると真っ先にそう尋ねた。
「大丈夫だよ。ピンピンしてるから安心して」
そう言われて、私は本当に肺の空気がなくなるんじゃないかっていうくらい息を吐いて安堵した。
「良かった……。けど、話したいことって?」
私がそう言うと、真琴は決まりの悪そうな顔をして黙ってしまう。
「さっちゃん、こんなところで立ち話するのも……。向こうでお話ししましょう?」
私達の様子を見守っていたお母さんが、穏やかに私にそう言ってからまた続ける。
「それに……早くさっちゃんの彼氏さんを紹介して欲しいわ?」
もの凄く期待したようにニコニコしながら言うお母さんに、ハッとして後ろを振り返る。
睦月さんも、お母さんと同じくらい穏やかに笑みを浮かべていた。
「初めまして。岡田睦月といいます。咲月さんとお付き合いさせていただいているにもかかわらず、ご挨拶が遅くなり申し訳ありません」
休憩スペースになっている、自動販売機とテーブルが並ぶと一角に私達は座っていた。
睦月さんはまず、私の前に座るお母さんに丁寧にそう言うと頭を下げていた。
「母の美紀子です。咲月がいつもお世話になってるみたいで……。真琴からも、竜二君からも色々と話は聞いてます」
お母さんは穏やかに笑みを浮かべて睦月さんにそう言った。
おじさん……。お父さんには黙っててって言ったぶん、お母さんに色々話してそうだなぁ……。それに、真琴も一体何を喋ったのやら……と私はその顔を見て思う。
「とんでもない。それに、竜二さんにも良くしていただいてます」
あまり見ない、睦月さんのかしこまった姿。やっぱり大人だなぁ……と、私は隣にいる睦月さんを見上げた。
「噂通りの素敵なかたで良かったわ。これからも咲月のこと、よろしくお願いします」
「こちらこそ……。また改めて、正式にご挨拶には伺わせていただきます。それより……お父さんは大丈夫なんですか?」
正式に挨拶、と言う言葉に急に実感が湧いて顔が熱くなりそうな私を置いてけぼりにして、2人の間には穏やかな空気が流れている。この2人はちょっと雰囲気が似てるかも知れない。
「えぇ。ちょっと右足を骨折した以外はかすり傷ですみました」
そこでお母さんはニッコリ笑ってみせた。
と言うか……お母さん、もしかして……
「何か怒ってる?」
私はお母さんについそう言ってしまう。
この感じ。子どもの頃、真琴と奈々美ちゃんと3人で黙って海に遊びに行って、ずぶ濡れになって帰った時を思い出す。しかも、奈々美ちゃんの帽子が海に落ちて、通りすがりの人に拾って貰ったことも白状させられ、それはそれは穏やかに、かつ、こってりと絞られたのだ。
お母さんが声を荒げるようなことはない。けれど本気で怒っているときは、静かな怒りのオーラが背中から見えるような気がする。
「あらまぁ、さすがさっちゃん。そうね、お父さんには本当に怒ってるわよ?」
まったりとそう言うお母さんの横で、真琴は顔を引き攣らせていた。
「あのさ、それを先に話しとこうと思ってさ……」
真琴が言いづらそうに話を切り出す。
「母ちゃん、俺から話していい?」
「えぇ」
お母さんは微笑みを浮かべたまま真琴に向いて頷いた。
「えーと、父ちゃん、すでに母ちゃんにむちゃくちゃ説教されて凹んでるから、咲月はあんま怒るなよ?」
そう前置きされて真琴が話し出したのは、お父さんの事故が起こった原因だった。
──そして。
真琴を先頭にお父さんの入院している部屋に向かう。真琴が立ち止まった扉の上を見上げると、4人分の名前が入るプレートのうち3人は埋まっている。そしてそのうちの1つが『綿貫学』となっていた。
大きな持ち手のついた広い引き戸を真琴は開け、私は中に入る。手前2つのベッドは使っている様子だが誰もいない。そしてその奥の左側の窓際にお父さんの姿はあった。
布団から見える右足は聞いていた通りにギプスで固定されていて、お父さんはベッドを斜めにしてそこに凭れていた。
「おぉ!咲月!」
軽い調子でそう言って手を挙げるお父さんに、私はツカツカと歩み寄った。
「お父さんっ!!一体どう言うことなの⁈徹夜で麻雀してから仕事行って、挙げ句の果てに居眠り運転なんて!!」
怒るなと言われても私はお母さんほど穏やかじゃないし、人間も出来てないと自覚してる。さすがに聞かされた内容に怒りが湧いて、自業自得じゃないの!って思ってしまう自分がいて、つい声を荒げてしまった。
「いや……ほんと……。すまん」
見たこともないくらい落ち込んでいるその顔の額には傷があるのかガーゼが貼られている。
「いろんな人に迷惑かけて、心配させたんだよ?わかってるの?私だってっ……」
そこまで言うと言葉が詰まる。目の奥があっという間に熱くなってきて、ボロボロと涙が溢れた。
「私だって、凄く……心配したんだよ?お父さんに……もしものことがあったらって」
涙声でそう言って俯くと、私の頭をお父さんのゴツゴツした手が撫でていた。
「悪かったな、咲月。心配かけて」
「……本当だよ」
鼻を啜りながら私が答えると、何故かピタリと私の頭を撫でていた手が止まった。
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