95 / 183
25
2
しおりを挟む
結局その後、またベッドに入ったのは明け方と言っていい時間で、私は睦月さんに背中をトントンされていると、子どもみたいにあっという間に眠りについてしまっていた。
次に意識が浮上したのは、何か温かな感触を顔に感じたから。
「……睦月……さん?」
閉じようとする瞼をなんとか開けてみると、睦月さんが私のこめかみ辺りを撫でながら「おはよ。さっちゃん。ってもうお昼前だけどね?」と言って私の頰にキスを落とす。
「……おはよう……ございます」
また眠りへ誘うような心地の良い睦月さんの行動に、私はつい瞼を閉じてしまう。それを見ているからか、睦月さんから小さく笑い声が漏れて、今度はその瞼の上に唇が降って来た。
「……まだ、寝る?」
そう言いながら、睦月さんは私の顔にキスの雨を降らしている。でも何故か唇には触れてくれなくて、ちょっともどかしくなる。
「……もっと……してくれても……いいですよ……」
寝言のように私が呟くと、一瞬、睦月さんが止まる気配がした。
……?
なんだろうと目を開けようとした瞬間、唇が塞がれる。
「んっっ⁈」
そこからは、さっきまでとは違う、喰いつかれるようなキスをされ、結局……
キスだけで済むことなく最後までいたしてしまった。
「ごめんっ!本当にごめん!」
朝食どころか、とっくに昼食になったものを目の前にして、睦月さんは私に手を合わせて謝っている。
「……最後までしていいなんて言ってません!」
ちょっとむくれたように私が言うと、睦月さんはシュンとしたように「さっちゃんがしていいって言ったから……」とバツの悪そうな顔で答えた。
「私のせい⁈」
思わず真琴を相手にしている時のようにそう声を上げると、睦月さんは私を見て嬉しそうな顔を見せた。
「敬語さっちゃんも可愛いけど、素のさっちゃんも可愛いなぁ。これからはもっと砕けて話して欲しいな?」
私、ちょっと怒ってたはずなんだけど……
睦月さんは、尻尾を振って凄く期待しているかんちゃんのような顔をしている。その顔を見ていると、睦月さんのほうこそ可愛いよ……なんて思ってしまう。
「じゃあ……ちょっとずつ……頑張る……」
「うん。よろしくね!」
私が照れながら辿々しく答えると、睦月さんはそれに満面の笑みを返してくれた。
「じゃ、食べよっか」
目の前には、睦月さんの作ってくれたサンドイッチにストレートティーが添えられている。
手を合わした睦月さんに倣い私も手を合わせる。2人で「いただきます」を言って、私たちはランチのひとときを楽しんだ。
睦月さんが言ってたように、私がプレゼントしたティーカップと同じものを買いに行ってから、今度はかんちゃんを迎えに行くことにした。
「ずっとさっちゃんを独占しっぱなしじゃ、かんちゃんに怒られそう」
なんて言いながら、睦月さんはかんちゃんを預けたペットサロンに着いて来てくれた。
「じゃあ、外で待ってるね」
車を近くのパーキングに停めてここまで歩いてくると、サロンの前で睦月さんはそう言う。
「えっ!睦月さんも一緒に行きませんか?かんちゃんの妹がいて……」
私がそう言うと、途端に睦月さんはワクワクしたような顔になった。
「かんちゃんの妹?うわぁ、見たいかも。でも、吠えられない?」
「はなちゃんは……大丈夫な気がするんだけど……」
いつもサロンでいろんなお客さんを見ているはなちゃんが、誰かに吠え立ててるところなんて見たことはない。
「じゃあ……行ってみようかな……」
恐る恐るそう言う睦月さんを見ながら、かんちゃんに吠えられるのがよっぽどトラウマだったんだな、なんて思う。はなちゃんでちょっとでも癒されたらいいけど……
そんなことを思いながら、私から睦月さんの腕を引く。
「きっと大丈夫!」
私がそう言うと、睦月さんは笑顔になり「そうだね」と答えた。
サロンの扉を入ると、今日は娘さんのほうが出迎えてくれた。
「あ、お帰りなさい。かんちゃんはとっても元気にしてましたよ?」
柔らかな雰囲気で言うその人の向こう側で、今日もはなちゃんと走り回るかんちゃんが見えた。
「お世話になりました。……かんちゃん!帰ろう?」
私がそう奥に声を掛けると、かんちゃんは頭を上げて私の方を振り向いた。
私の姿を見つけたかんちゃんは、全速力で走ってきてくれ、そしてはなちゃんもそれに続いた。
私の足元まで来ると、かんちゃんは匂いを確認するようにグルグルと回り、それからようやく尻尾を振りながら私の足に登ってキュンキュン鳴いた。
「楽しかった?遅くなってごめんね」
そう言いながらかんちゃんを撫でてから、私はふと睦月さんが気になり振り返える。
そこには、ブンブンと尻尾を振って睦月さんの足によじ登るはなちゃんの姿があった。
「抱っこしてもらっても大丈夫ですよ」
娘さんに微笑みながらそう言われて、睦月さんは「いいんですか?」と言いながら、はなちゃんを抱き上げた。
はなちゃんは、私が嫉妬しちゃうくらい睦月さんの顔を舐めていて、睦月さんも嬉しそうにされるがままになっていた。
「かんちゃん?」
楽しそうな雰囲気を察したのか、かんちゃんはゆっくりと睦月さんの元へ歩み寄っていた。
次に意識が浮上したのは、何か温かな感触を顔に感じたから。
「……睦月……さん?」
閉じようとする瞼をなんとか開けてみると、睦月さんが私のこめかみ辺りを撫でながら「おはよ。さっちゃん。ってもうお昼前だけどね?」と言って私の頰にキスを落とす。
「……おはよう……ございます」
また眠りへ誘うような心地の良い睦月さんの行動に、私はつい瞼を閉じてしまう。それを見ているからか、睦月さんから小さく笑い声が漏れて、今度はその瞼の上に唇が降って来た。
「……まだ、寝る?」
そう言いながら、睦月さんは私の顔にキスの雨を降らしている。でも何故か唇には触れてくれなくて、ちょっともどかしくなる。
「……もっと……してくれても……いいですよ……」
寝言のように私が呟くと、一瞬、睦月さんが止まる気配がした。
……?
なんだろうと目を開けようとした瞬間、唇が塞がれる。
「んっっ⁈」
そこからは、さっきまでとは違う、喰いつかれるようなキスをされ、結局……
キスだけで済むことなく最後までいたしてしまった。
「ごめんっ!本当にごめん!」
朝食どころか、とっくに昼食になったものを目の前にして、睦月さんは私に手を合わせて謝っている。
「……最後までしていいなんて言ってません!」
ちょっとむくれたように私が言うと、睦月さんはシュンとしたように「さっちゃんがしていいって言ったから……」とバツの悪そうな顔で答えた。
「私のせい⁈」
思わず真琴を相手にしている時のようにそう声を上げると、睦月さんは私を見て嬉しそうな顔を見せた。
「敬語さっちゃんも可愛いけど、素のさっちゃんも可愛いなぁ。これからはもっと砕けて話して欲しいな?」
私、ちょっと怒ってたはずなんだけど……
睦月さんは、尻尾を振って凄く期待しているかんちゃんのような顔をしている。その顔を見ていると、睦月さんのほうこそ可愛いよ……なんて思ってしまう。
「じゃあ……ちょっとずつ……頑張る……」
「うん。よろしくね!」
私が照れながら辿々しく答えると、睦月さんはそれに満面の笑みを返してくれた。
「じゃ、食べよっか」
目の前には、睦月さんの作ってくれたサンドイッチにストレートティーが添えられている。
手を合わした睦月さんに倣い私も手を合わせる。2人で「いただきます」を言って、私たちはランチのひとときを楽しんだ。
睦月さんが言ってたように、私がプレゼントしたティーカップと同じものを買いに行ってから、今度はかんちゃんを迎えに行くことにした。
「ずっとさっちゃんを独占しっぱなしじゃ、かんちゃんに怒られそう」
なんて言いながら、睦月さんはかんちゃんを預けたペットサロンに着いて来てくれた。
「じゃあ、外で待ってるね」
車を近くのパーキングに停めてここまで歩いてくると、サロンの前で睦月さんはそう言う。
「えっ!睦月さんも一緒に行きませんか?かんちゃんの妹がいて……」
私がそう言うと、途端に睦月さんはワクワクしたような顔になった。
「かんちゃんの妹?うわぁ、見たいかも。でも、吠えられない?」
「はなちゃんは……大丈夫な気がするんだけど……」
いつもサロンでいろんなお客さんを見ているはなちゃんが、誰かに吠え立ててるところなんて見たことはない。
「じゃあ……行ってみようかな……」
恐る恐るそう言う睦月さんを見ながら、かんちゃんに吠えられるのがよっぽどトラウマだったんだな、なんて思う。はなちゃんでちょっとでも癒されたらいいけど……
そんなことを思いながら、私から睦月さんの腕を引く。
「きっと大丈夫!」
私がそう言うと、睦月さんは笑顔になり「そうだね」と答えた。
サロンの扉を入ると、今日は娘さんのほうが出迎えてくれた。
「あ、お帰りなさい。かんちゃんはとっても元気にしてましたよ?」
柔らかな雰囲気で言うその人の向こう側で、今日もはなちゃんと走り回るかんちゃんが見えた。
「お世話になりました。……かんちゃん!帰ろう?」
私がそう奥に声を掛けると、かんちゃんは頭を上げて私の方を振り向いた。
私の姿を見つけたかんちゃんは、全速力で走ってきてくれ、そしてはなちゃんもそれに続いた。
私の足元まで来ると、かんちゃんは匂いを確認するようにグルグルと回り、それからようやく尻尾を振りながら私の足に登ってキュンキュン鳴いた。
「楽しかった?遅くなってごめんね」
そう言いながらかんちゃんを撫でてから、私はふと睦月さんが気になり振り返える。
そこには、ブンブンと尻尾を振って睦月さんの足によじ登るはなちゃんの姿があった。
「抱っこしてもらっても大丈夫ですよ」
娘さんに微笑みながらそう言われて、睦月さんは「いいんですか?」と言いながら、はなちゃんを抱き上げた。
はなちゃんは、私が嫉妬しちゃうくらい睦月さんの顔を舐めていて、睦月さんも嬉しそうにされるがままになっていた。
「かんちゃん?」
楽しそうな雰囲気を察したのか、かんちゃんはゆっくりと睦月さんの元へ歩み寄っていた。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。

練習なのに、とろけてしまいました
あさぎ
恋愛
ちょっとオタクな吉住瞳子(よしずみとうこ)は漫画やゲームが大好き。ある日、漫画動画を創作している友人から意外なお願いをされ引き受けると、なぜか会社のイケメン上司・小野田主任が現れびっくり。友人のお願いにうまく応えることができない瞳子を主任が手ずから教えこんでいく。
「だんだんいやらしくなってきたな」「お前の声、すごくそそられる……」主任の手が止まらない。まさかこんな練習になるなんて。瞳子はどこまでも甘く淫らにとかされていく
※※※〈本編12話+番外編1話〉※※※
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる