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次にある香緒の撮影はまだまだ先だ。
12月は2回分を一気に撮るとかで、1日仕事になるが、その分少し予定は遅い。
さっちゃんが実家に帰っていたと言う飛び石の連休も終わり、またいつもの毎日。
一応食っていけるだけの仕事は貰っているわけで、香緒以外の人との撮影や、データと睨めっこしているうちにあっという間に週末がやって来た。
土日は仕事入れてないし、ゆっくり宅飲みでもしようかといつものスーパーに寄り、数日分の食料にお酒を買い込んで家に帰る。
11月も終わりに近いと、さすがに何かあったかいもの食べたくなるよなぁと思いながらも、意外と1人分何か作るのは不経済な気がして、ちょっとした惣菜に頼り気味になってくる。
家に帰り着くと、買ってきたものを放置してまず暖房を入れに行く。今日は特に冷え込んでて、部屋の中はひんやりした空気が漂っている。まだコートも脱がないまま灯りを付けて、冷蔵庫に向かおうとすると、インターフォンが鳴った。
エントランスから?誰だろ。
何か荷物来る予定あったっけ?と思いながらモニターを見ると、意外だけど意外じゃない人物が立っているのが見えた。
「はーい。どうした~?」
受話器を持ち上げそう言うと、モニター越しでは相変わらずの無表情のままの希海の声が聞こえて来た。
「渡したいものがあるので」
10月の頭、香緒の結婚式の招待状を持って来た時も全く同じ事言ってたな~と思いながら「了解。今開けるね」と答えてロックを解除してから受話器を下ろした。
なんだろ?渡したいものって?
希海が玄関に着くまでの間に買ってきたものを仕舞おうと冷蔵庫に向かい、適当に放り込んでいると、またインターフォンが鳴った。
「はーい!」
外には聞こえないだろうけどそう声を上げて、俺は玄関の扉を開ける。
「お疲れ~!希海」
玄関を開けて、そこに立つ人物を確認しないままそう言って出る。
「あ、えっと……」
そこにいたのは、背の高い希海ではなく、小さくて可愛らしい女の子。
「えっ?さっちゃん?」
驚いて声を上げると、さっちゃんの後ろから希海の声がした。
「じゃあ、俺はこれで」
全く意味が分からず「へっ?」と俺が言うのと同時にさっちゃんからも声が上がる。
「えっ!希海さん帰るんですか?」
慌てたように言うさっちゃんとは正反対に、希海は「言われた通りに睦月さんの家まで連れて来たぞ?」と真顔で返している。
希海、それはないんじゃない?とツッコミたかったが、そこは黙ったまま俺は口を開いた。
「さっちゃん。俺送って行くし。用事あったんでしょ?」
「でも……」
「いいからいいから。じゃ希海。響君によろしく言っといて」
そう言って希海を送り出し、戸惑ったままのさっちゃんに声をかけた。
「お茶でも入れるよ。入って?」
「私、本当にここで。実家のお土産渡そうと思っただけなんで」
そう言って玄関先から動こうとしないさっちゃんに、何と声を掛けていいのか悩む。
そりゃあ、いくらなんでも一人暮らしの男の家に平気で入れるわけないか……。
「あのさ、さっちゃん。ちょっと仕事の事で相談乗ってもらえないかな?」
苦しい言い訳みたいな内容。けど、さっちゃんは顔を上げて、少し深呼吸するように息を吐くと「私で……よければ」と答えた。
「ありがと。じゃあ入って?」
俺が笑顔でそう言うと、さっちゃんは玄関先でペコリとお辞儀をして「お邪魔します」と中に入ってくれた。
「あ、適当に座ってて。何飲む?コーヒー?紅茶?それとも緑茶?」
一番奥のリビングに案内しながら、俺はさっちゃんにそう尋ねる。
「お気遣いなく……」
ちょっとばかり固い声でそう返って来て、やっぱり緊張するよね?と思いながら「じゃあ、貰い物の紅茶あるからいれようか」と声をかけた。
カウンターキッチンになっていて、向こう側がよく見える作りになっているこの場所から、さっちゃんが戸惑いながらソファに座るのが見える。
それを確認してから電気ケトルでお湯を沸かして、紅茶の茶葉を取り出すと、コーヒー用のサーバーを代用品にして紅茶を淹れる。
母が紅茶好きで、小さい頃から淹れるのを見ていたし、大きくなってからは母に頼まれて淹れてあげることもあったから、それなりにちゃんと淹れられるつもりだ。
お客さん用のカップなんてさすがにないから、普段使いの自分のカップに紅茶を注いでリビングへ向かった。
「お待たせ~」
そう言って、それぞれの手に持っていたカップをテーブルに置くと、俺はテーブルを挟んだ向かいに座る。
「あ、睦月さん、こっちに座って下さい」
床に直に座った俺に遠慮したのか、さっちゃんは立ち上がろうとする。
「さっちゃんはそこで座ってて。その子達もさっちゃんが隣で嬉しいって」
そう言って、ソファに置いてあったテディベアに視線を送った。
その言葉にようやく表情を和らげて、さっちゃんは小さく笑う。
「紅茶。良かったらどうぞ?熱いから気をつけてね?」
俺がそう言うと、さっちゃんは「ありがとうございます」と優しく笑ってカップを手にした。
少しだけ冷ますようにふぅふぅと小さく息を吹きかけて、さっちゃんはカップに口を付けた。
「……美味しい……」
カップに視線に落としたまま、驚いたように目を見開いてさっちゃんはそう呟いた。
「あ、良かった。久しぶりに入れたから上手く淹れられたか心配だったんだ」
「物凄く美味しいです。こんなの初めて飲んだかも。何か甘い香りがします」
その香りを確認するようにカップを顔に近づけてさっちゃんはそう言った。
「キャラメルとチョコレートの香りが付けてあるんだって。ミルクティーも美味しいよ?入れる?」
俺がそう言うと、さっちゃんは目を輝かせて頷いた。
可愛いなぁ、なんて思いながら「ちょっと待っててね」と声を掛けて立ち上がる。
冷蔵庫に向かい、牛乳をグラスに入れてまたリビングに戻ると、今度はさりげなくさっちゃんの隣に座った。
元々そんなに大きくないソファに並ぶと、俺はカップを覗き込むようにさっちゃんに顔を近づけた。
「どれくらい入れる?」
気づかないフリしてさっちゃんに尋ねるけど、俺から見えるその横顔は紅く染まっている。
そのまま触れてしまいそうな距離。俺だってバカみたいにドキドキしてる。いい年して何考えてんだかってくらいに。
「ま……任せます」
カップを両手で包み込むように持ったまま、さっちゃんはその方向から視線を外さずそう答えた。
「じゃあ、これくらいがいいかな?」
そう言って、グラスの牛乳をカップに移す。そうするために余計に近づいたからか、さっちゃんが少し驚いたように体を硬くした。
「はい」
注ぎ終わると、俺はすぐに立ち上がってまた元の場所に戻る。
「ありがとうございます……」
少し緊張が解けてホッとしたような顔でさっちゃんは言った。
俺はその顔を見て、複雑な気分で「どういたしまして」と笑いかけた。
本当はその頰に触れて、紅く染まった顔を俺に見せて欲しかった。
なんて事は全部押し殺して、「さっき言ってた話なんだけどさ」と続ける。
それを行動に移してたら、さっちゃんは俺と2度と喋ってくれなくなりそうだよなぁ
そんな事を思いながら。
12月は2回分を一気に撮るとかで、1日仕事になるが、その分少し予定は遅い。
さっちゃんが実家に帰っていたと言う飛び石の連休も終わり、またいつもの毎日。
一応食っていけるだけの仕事は貰っているわけで、香緒以外の人との撮影や、データと睨めっこしているうちにあっという間に週末がやって来た。
土日は仕事入れてないし、ゆっくり宅飲みでもしようかといつものスーパーに寄り、数日分の食料にお酒を買い込んで家に帰る。
11月も終わりに近いと、さすがに何かあったかいもの食べたくなるよなぁと思いながらも、意外と1人分何か作るのは不経済な気がして、ちょっとした惣菜に頼り気味になってくる。
家に帰り着くと、買ってきたものを放置してまず暖房を入れに行く。今日は特に冷え込んでて、部屋の中はひんやりした空気が漂っている。まだコートも脱がないまま灯りを付けて、冷蔵庫に向かおうとすると、インターフォンが鳴った。
エントランスから?誰だろ。
何か荷物来る予定あったっけ?と思いながらモニターを見ると、意外だけど意外じゃない人物が立っているのが見えた。
「はーい。どうした~?」
受話器を持ち上げそう言うと、モニター越しでは相変わらずの無表情のままの希海の声が聞こえて来た。
「渡したいものがあるので」
10月の頭、香緒の結婚式の招待状を持って来た時も全く同じ事言ってたな~と思いながら「了解。今開けるね」と答えてロックを解除してから受話器を下ろした。
なんだろ?渡したいものって?
希海が玄関に着くまでの間に買ってきたものを仕舞おうと冷蔵庫に向かい、適当に放り込んでいると、またインターフォンが鳴った。
「はーい!」
外には聞こえないだろうけどそう声を上げて、俺は玄関の扉を開ける。
「お疲れ~!希海」
玄関を開けて、そこに立つ人物を確認しないままそう言って出る。
「あ、えっと……」
そこにいたのは、背の高い希海ではなく、小さくて可愛らしい女の子。
「えっ?さっちゃん?」
驚いて声を上げると、さっちゃんの後ろから希海の声がした。
「じゃあ、俺はこれで」
全く意味が分からず「へっ?」と俺が言うのと同時にさっちゃんからも声が上がる。
「えっ!希海さん帰るんですか?」
慌てたように言うさっちゃんとは正反対に、希海は「言われた通りに睦月さんの家まで連れて来たぞ?」と真顔で返している。
希海、それはないんじゃない?とツッコミたかったが、そこは黙ったまま俺は口を開いた。
「さっちゃん。俺送って行くし。用事あったんでしょ?」
「でも……」
「いいからいいから。じゃ希海。響君によろしく言っといて」
そう言って希海を送り出し、戸惑ったままのさっちゃんに声をかけた。
「お茶でも入れるよ。入って?」
「私、本当にここで。実家のお土産渡そうと思っただけなんで」
そう言って玄関先から動こうとしないさっちゃんに、何と声を掛けていいのか悩む。
そりゃあ、いくらなんでも一人暮らしの男の家に平気で入れるわけないか……。
「あのさ、さっちゃん。ちょっと仕事の事で相談乗ってもらえないかな?」
苦しい言い訳みたいな内容。けど、さっちゃんは顔を上げて、少し深呼吸するように息を吐くと「私で……よければ」と答えた。
「ありがと。じゃあ入って?」
俺が笑顔でそう言うと、さっちゃんは玄関先でペコリとお辞儀をして「お邪魔します」と中に入ってくれた。
「あ、適当に座ってて。何飲む?コーヒー?紅茶?それとも緑茶?」
一番奥のリビングに案内しながら、俺はさっちゃんにそう尋ねる。
「お気遣いなく……」
ちょっとばかり固い声でそう返って来て、やっぱり緊張するよね?と思いながら「じゃあ、貰い物の紅茶あるからいれようか」と声をかけた。
カウンターキッチンになっていて、向こう側がよく見える作りになっているこの場所から、さっちゃんが戸惑いながらソファに座るのが見える。
それを確認してから電気ケトルでお湯を沸かして、紅茶の茶葉を取り出すと、コーヒー用のサーバーを代用品にして紅茶を淹れる。
母が紅茶好きで、小さい頃から淹れるのを見ていたし、大きくなってからは母に頼まれて淹れてあげることもあったから、それなりにちゃんと淹れられるつもりだ。
お客さん用のカップなんてさすがにないから、普段使いの自分のカップに紅茶を注いでリビングへ向かった。
「お待たせ~」
そう言って、それぞれの手に持っていたカップをテーブルに置くと、俺はテーブルを挟んだ向かいに座る。
「あ、睦月さん、こっちに座って下さい」
床に直に座った俺に遠慮したのか、さっちゃんは立ち上がろうとする。
「さっちゃんはそこで座ってて。その子達もさっちゃんが隣で嬉しいって」
そう言って、ソファに置いてあったテディベアに視線を送った。
その言葉にようやく表情を和らげて、さっちゃんは小さく笑う。
「紅茶。良かったらどうぞ?熱いから気をつけてね?」
俺がそう言うと、さっちゃんは「ありがとうございます」と優しく笑ってカップを手にした。
少しだけ冷ますようにふぅふぅと小さく息を吹きかけて、さっちゃんはカップに口を付けた。
「……美味しい……」
カップに視線に落としたまま、驚いたように目を見開いてさっちゃんはそう呟いた。
「あ、良かった。久しぶりに入れたから上手く淹れられたか心配だったんだ」
「物凄く美味しいです。こんなの初めて飲んだかも。何か甘い香りがします」
その香りを確認するようにカップを顔に近づけてさっちゃんはそう言った。
「キャラメルとチョコレートの香りが付けてあるんだって。ミルクティーも美味しいよ?入れる?」
俺がそう言うと、さっちゃんは目を輝かせて頷いた。
可愛いなぁ、なんて思いながら「ちょっと待っててね」と声を掛けて立ち上がる。
冷蔵庫に向かい、牛乳をグラスに入れてまたリビングに戻ると、今度はさりげなくさっちゃんの隣に座った。
元々そんなに大きくないソファに並ぶと、俺はカップを覗き込むようにさっちゃんに顔を近づけた。
「どれくらい入れる?」
気づかないフリしてさっちゃんに尋ねるけど、俺から見えるその横顔は紅く染まっている。
そのまま触れてしまいそうな距離。俺だってバカみたいにドキドキしてる。いい年して何考えてんだかってくらいに。
「ま……任せます」
カップを両手で包み込むように持ったまま、さっちゃんはその方向から視線を外さずそう答えた。
「じゃあ、これくらいがいいかな?」
そう言って、グラスの牛乳をカップに移す。そうするために余計に近づいたからか、さっちゃんが少し驚いたように体を硬くした。
「はい」
注ぎ終わると、俺はすぐに立ち上がってまた元の場所に戻る。
「ありがとうございます……」
少し緊張が解けてホッとしたような顔でさっちゃんは言った。
俺はその顔を見て、複雑な気分で「どういたしまして」と笑いかけた。
本当はその頰に触れて、紅く染まった顔を俺に見せて欲しかった。
なんて事は全部押し殺して、「さっき言ってた話なんだけどさ」と続ける。
それを行動に移してたら、さっちゃんは俺と2度と喋ってくれなくなりそうだよなぁ
そんな事を思いながら。
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