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4.五月闇に、忍び寄る
25*
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「あっ、ああんっっ!」
自分の口から、すぐさま嬌声が上がり始めていた。私の善いところなど、わかっているとばかりに、彼はコリコリとその場所を刺激した。
足がガクガクする。悲鳴のような声を上げながら彼の首に縋りつく。彼は手を止めず、執拗にそこを擦った。
「あっ、あああっ! や、ぁんっ」
「ここ、ほんと善さそうだな」
余裕のある彼は、笑みを含んだ声を漏らす。それから必死に縋る私を促すと、艶めかしいキスを交わし始めた。
「んっ、ぁんっ……」
淫らに舌を絡め合うと、ピチャピチャと小さく厭らしい音がする。けれどそれよりもはっきりと聞こえるのは、彼が指を動かすたびに、トロトロに蕩けたその場所からの水音だ。
「アッ、やン。も……ダメっ……」
足がヒクヒクと震えだす。腰に力が入らなくて、砕け落ちそうだ。
「イキそう? いいよ、イッて」
腰を抱え、絶頂に導くように動かす手は早まる。あっという間に昂められ、はしたなく叫び声を上げて達していた。
「恵舞。抱き上げるぞ」
依澄さんに凭れかかったまま、はぁはぁと荒い息を繰り返す私に、彼は告げる。そのままコクコクと首だけ動かすと、体は宙に浮いた。
ベッドに下ろされると、膝立ちになった依澄さんを見上げる。
着ていたシャツを脱ぐ姿でさえ色っぽい。バサリとそれをベッドの外に投げ出して、頭を軽く振ると、その端正な顔に髪が垂れ下がった。今でもまだ信じられない。こんな美しい人に抱かれているなんて。そう思うだけで、鼓動は跳ね上がる。
「そんなに見つめて、何考えてるんだ?」
余裕の表情で尋ねる依澄さんに比べて、一人で舞い上がっているなんて、恥ずかしくて言えない。
「何も……」
視線を泳がせていると、立てたままの膝の裏に指が伝った。
「凄く、物欲しそうな顔してる、けど?」
今度は太ももの内側を、付け根に向かい指を這わせながら、不敵な笑みを浮かべる。
全て見透かされているようで、顔がカッと熱くなる。周りが暗くて良かった。きっと顔は、朱に染まっているだろうから。
「そんな……っ」
否定しようにもできない。すでに腰は揺れ動き、ショーツにかかった指が、それを引き抜くのを待ち侘びている状態だ。
「そんな顔も可愛い。もっと、俺しか知らない可愛い顔、見せてくれる?」
腰を少し浮かすと、身に纏っていたものは全て取り払われる。そして彼も同じように、一糸纏わぬ姿でその逞しい肉体を露わにしていた。
「まだ、足りなさそうだ」
「あっ……。なに、が……?」
体を起こしたまま妖艶な笑みを浮かべた彼は、とろりと蜜を指で掬い取った。
自分の口から、すぐさま嬌声が上がり始めていた。私の善いところなど、わかっているとばかりに、彼はコリコリとその場所を刺激した。
足がガクガクする。悲鳴のような声を上げながら彼の首に縋りつく。彼は手を止めず、執拗にそこを擦った。
「あっ、あああっ! や、ぁんっ」
「ここ、ほんと善さそうだな」
余裕のある彼は、笑みを含んだ声を漏らす。それから必死に縋る私を促すと、艶めかしいキスを交わし始めた。
「んっ、ぁんっ……」
淫らに舌を絡め合うと、ピチャピチャと小さく厭らしい音がする。けれどそれよりもはっきりと聞こえるのは、彼が指を動かすたびに、トロトロに蕩けたその場所からの水音だ。
「アッ、やン。も……ダメっ……」
足がヒクヒクと震えだす。腰に力が入らなくて、砕け落ちそうだ。
「イキそう? いいよ、イッて」
腰を抱え、絶頂に導くように動かす手は早まる。あっという間に昂められ、はしたなく叫び声を上げて達していた。
「恵舞。抱き上げるぞ」
依澄さんに凭れかかったまま、はぁはぁと荒い息を繰り返す私に、彼は告げる。そのままコクコクと首だけ動かすと、体は宙に浮いた。
ベッドに下ろされると、膝立ちになった依澄さんを見上げる。
着ていたシャツを脱ぐ姿でさえ色っぽい。バサリとそれをベッドの外に投げ出して、頭を軽く振ると、その端正な顔に髪が垂れ下がった。今でもまだ信じられない。こんな美しい人に抱かれているなんて。そう思うだけで、鼓動は跳ね上がる。
「そんなに見つめて、何考えてるんだ?」
余裕の表情で尋ねる依澄さんに比べて、一人で舞い上がっているなんて、恥ずかしくて言えない。
「何も……」
視線を泳がせていると、立てたままの膝の裏に指が伝った。
「凄く、物欲しそうな顔してる、けど?」
今度は太ももの内側を、付け根に向かい指を這わせながら、不敵な笑みを浮かべる。
全て見透かされているようで、顔がカッと熱くなる。周りが暗くて良かった。きっと顔は、朱に染まっているだろうから。
「そんな……っ」
否定しようにもできない。すでに腰は揺れ動き、ショーツにかかった指が、それを引き抜くのを待ち侘びている状態だ。
「そんな顔も可愛い。もっと、俺しか知らない可愛い顔、見せてくれる?」
腰を少し浮かすと、身に纏っていたものは全て取り払われる。そして彼も同じように、一糸纏わぬ姿でその逞しい肉体を露わにしていた。
「まだ、足りなさそうだ」
「あっ……。なに、が……?」
体を起こしたまま妖艶な笑みを浮かべた彼は、とろりと蜜を指で掬い取った。
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