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2.吹き荒れるは、春疾風
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手の動きは止まることなく、より強く刺激を与えてくる。
「アッ! やっっ!」
ツンと尖った先を指で軽く弾かれ、そのヒリヒリした感覚に背中が浮く。そのままニットはたくしあげられ、上半身に身につけていたものは難なく取り払われた。
「……綺麗だ。恵舞」
満足気に口角を上げると、彼は着ていたシャツを脱ぎ、ばさりと適当に投げ捨てた。私を見下ろす彼の熱い視線が素肌に刺さっているみたいだ。恥ずかしくて自分を抱きしめるように胸に腕を回すと、その腕は捕まえられた。
「だめだ。隠すな、もっと見せて」
両腕はベッドに縫い留められたように、彼の手で押さえられる。覗き込むその視線は、鎖骨のあたりに釘付けになっていた。
「ペンダント、似合ってる」
安堵したように表情を緩ませたかと思うと、依澄さんはゆっくりとこちらに顔を寄せた。
肌に触れた彼の唇から、チリッと小さな痛みのような刺激が走る。ちょうどそれは、ペンダントトップの真横辺り。今、何を? と確かめる前に、その刺激は体の上を移動していく。
「えっ? あっ……!」
なだらかな丘に唇は這い、先端に届くと遠慮なく口に含まれる。舌は円を描くように左胸の尖りをなぞる。右胸では長い指が、そこを弄んでいた。
「あ、ああんっ!」
これまでにない強い刺激に嬌声を上げる。勝手に腰が揺れて、体をくねらせてしまう。なのに彼は、その動きに合わせるように、甘い刺激を与え続けていた。
「ん、ぅんっ、ああんっ!」
はしたない、言葉にならない声を止めたいのに止められない。彼が私を刺激するたび、とろとろと体の奥から何が溢れていそうだ。
彼はしばらくその行為を堪能したあと、次に移る。
「腰、浮かして?」
まだ履いたままのワイドパンツのウエストに指をかけると、彼は掠れ気味の声で囁く。それに従うと、皺だらけだろうパンツは引き抜かれ、とうとうショーツ一枚になった。
気恥ずかしくなり、彼を直視できない。こういうとき、どうしているのが正解なのかわからず、思わず横を向きギュッと目をつむった。彼が履いていたコットンパンツを脱いでいる気配がした。
心臓が破けそうなほどドキドキしている。いわばセカンドバージンの自分が、ちゃんと彼に応じられるだろうか。ここまできてそんなことを考えてしまう。体を縮こませていると、ベッドが軋んで彼の気配が近づいてきた。
「恵舞? どうした?」
優しい声色が降ってきて、つけっぱなしのイヤリングの上から、チュッとリップ音が聞こえた。
「なんでも……ないです」
瞼を開け、横を向いたまま素っ気なく答える。直接素肌に触れる彼の体温が、鼓動を早めてしかたないのに。
彼はそんな私の横顔に唇を落とすと、頰に口付けを繰り返した。
「……うわの空のようだけど、お気に召さなかった?」
するりと太ももの外側を撫でながら、そっと囁く。その手つきがまた官能を引き戻し、ヒリヒリとした感覚がお腹の奥から湧き出す。
「そんな……こと……。思って、ないです……」
うめくように返すと、彼はまた笑う。彼の動かす指は、内腿を過ぎショーツの上を這った。
「そうだな。……ここが答えてくれてる」
「んんっ‼︎」
しっとりと濡れているのが自分にも伝わってくる。敏感になっている場所は、ショーツの上からでも強烈な快感を掻き立てた。
「……いい反応だ」
擦る指を止めることなく、彼は楽し気な声を漏らした。
「あっ、あぁんっっ! や、あぁっ」
腰が揺れるのを止められない。また唇は塞がれ、くぐもった喘ぎ声が口の中で響く。
そのうち指はショーツの中に潜り、焦らすようにその部分へ進んだ。
「ひっ! ああんっ‼︎」
ぐちゅりとした感覚が伝わる。自分で思っている以上にそこは濡れていて、彼の指が上下するたび卑猥な水音を伝えていた。
ショーツが剥ぎ取られると、彼の指がコリコリと確かめるように敏感な擦り始める。途端に目蓋の裏がチカチカと光っていた。
「アッ! やっっ!」
ツンと尖った先を指で軽く弾かれ、そのヒリヒリした感覚に背中が浮く。そのままニットはたくしあげられ、上半身に身につけていたものは難なく取り払われた。
「……綺麗だ。恵舞」
満足気に口角を上げると、彼は着ていたシャツを脱ぎ、ばさりと適当に投げ捨てた。私を見下ろす彼の熱い視線が素肌に刺さっているみたいだ。恥ずかしくて自分を抱きしめるように胸に腕を回すと、その腕は捕まえられた。
「だめだ。隠すな、もっと見せて」
両腕はベッドに縫い留められたように、彼の手で押さえられる。覗き込むその視線は、鎖骨のあたりに釘付けになっていた。
「ペンダント、似合ってる」
安堵したように表情を緩ませたかと思うと、依澄さんはゆっくりとこちらに顔を寄せた。
肌に触れた彼の唇から、チリッと小さな痛みのような刺激が走る。ちょうどそれは、ペンダントトップの真横辺り。今、何を? と確かめる前に、その刺激は体の上を移動していく。
「えっ? あっ……!」
なだらかな丘に唇は這い、先端に届くと遠慮なく口に含まれる。舌は円を描くように左胸の尖りをなぞる。右胸では長い指が、そこを弄んでいた。
「あ、ああんっ!」
これまでにない強い刺激に嬌声を上げる。勝手に腰が揺れて、体をくねらせてしまう。なのに彼は、その動きに合わせるように、甘い刺激を与え続けていた。
「ん、ぅんっ、ああんっ!」
はしたない、言葉にならない声を止めたいのに止められない。彼が私を刺激するたび、とろとろと体の奥から何が溢れていそうだ。
彼はしばらくその行為を堪能したあと、次に移る。
「腰、浮かして?」
まだ履いたままのワイドパンツのウエストに指をかけると、彼は掠れ気味の声で囁く。それに従うと、皺だらけだろうパンツは引き抜かれ、とうとうショーツ一枚になった。
気恥ずかしくなり、彼を直視できない。こういうとき、どうしているのが正解なのかわからず、思わず横を向きギュッと目をつむった。彼が履いていたコットンパンツを脱いでいる気配がした。
心臓が破けそうなほどドキドキしている。いわばセカンドバージンの自分が、ちゃんと彼に応じられるだろうか。ここまできてそんなことを考えてしまう。体を縮こませていると、ベッドが軋んで彼の気配が近づいてきた。
「恵舞? どうした?」
優しい声色が降ってきて、つけっぱなしのイヤリングの上から、チュッとリップ音が聞こえた。
「なんでも……ないです」
瞼を開け、横を向いたまま素っ気なく答える。直接素肌に触れる彼の体温が、鼓動を早めてしかたないのに。
彼はそんな私の横顔に唇を落とすと、頰に口付けを繰り返した。
「……うわの空のようだけど、お気に召さなかった?」
するりと太ももの外側を撫でながら、そっと囁く。その手つきがまた官能を引き戻し、ヒリヒリとした感覚がお腹の奥から湧き出す。
「そんな……こと……。思って、ないです……」
うめくように返すと、彼はまた笑う。彼の動かす指は、内腿を過ぎショーツの上を這った。
「そうだな。……ここが答えてくれてる」
「んんっ‼︎」
しっとりと濡れているのが自分にも伝わってくる。敏感になっている場所は、ショーツの上からでも強烈な快感を掻き立てた。
「……いい反応だ」
擦る指を止めることなく、彼は楽し気な声を漏らした。
「あっ、あぁんっっ! や、あぁっ」
腰が揺れるのを止められない。また唇は塞がれ、くぐもった喘ぎ声が口の中で響く。
そのうち指はショーツの中に潜り、焦らすようにその部分へ進んだ。
「ひっ! ああんっ‼︎」
ぐちゅりとした感覚が伝わる。自分で思っている以上にそこは濡れていて、彼の指が上下するたび卑猥な水音を伝えていた。
ショーツが剥ぎ取られると、彼の指がコリコリと確かめるように敏感な擦り始める。途端に目蓋の裏がチカチカと光っていた。
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