56 / 76
10
5
しおりを挟む
あと少しで日付けも変わろうとしている8月終わりの夜。
少し外を歩いただけでじっとりと汗が滲むなか、手を繋いで澪の家に向かっていた。
「楽しかったぁ~!」
そう言いながら歩く澪の足取りはかなりフラフラしている。気がつけば相当飲んでいたようだ。
うちの冷蔵庫に入っているのはほぼ飲み物のうえ、その9割がアルコール。渋々颯太が取ったピザを肴に、またゲームをしながら4人で呑んだ。
さすがに今度は澪でもできそうなものに変え、ワーワー言いながら遊んでいたらこんな時間になっていた。
「大丈夫か? 転ぶなよ?」
「ん~?」
俺の手を引っ張るように歩く澪は、千鳥足のまま振り返った。その顔は、ほんのり紅く染まった頰を緩め、ニコニコと笑っていた。
ここまで酔っている澪を見るのは初めてかも知れない。温泉に行ったときもこんな感じだったが、あれはどちらかと言えば寝ぼけていた。だが、今日は完全に酔っ払いだ。
「着いたぞ。もうちょっとだけちゃんと歩いてくれよ?」
なんとか辿り着いたマンションのエントランスの自動扉に向かいながら言うと、澪は「歩いてるよぉ~」と間の抜けた返事をした。
マジで可愛い……。けどこれ、家に帰り着いたら速攻寝落ちか?
気を許した相手にしか見せないだろうその姿に、つい口元を緩めてしまう。しっかりした姉御肌に見えて、実は澪は甘えたがりなんだと思う。でもそれを知っているものは少ないはずだ。
ニヤニヤしたままエントランスを抜けエレベーターホールに進むと、ちょうど1基降りて来て、その扉の向こうから人影が現れた。
その相手は俺たちを見て、一瞬驚いたようだが、すぐにいつもの無表情に戻っていた。
「創っ!」
澪は手を離すとそのまま創一に抱きついた。
「はっ?」
いくら、なんとも思ってないただの従兄弟だと聞いていても、さすがにこれは面白くない。だが、面白くないのは創一も同じだったようだ。
「誰だ、澪にこんなに飲ませたのは」
眉間に皺を寄せた創一に、睨まれるように尋ねられ、「颯太」と答える。
「颯太に、今度会ったときは覚悟しておけと言っといてくれ」
ぶっきらぼうに言う創一に、澪は抱きついたまま話し出す。
「さっきね、一矢の家でゲームしてたの。楽しかったよ? 今度創も一緒にやろぉ?」
完全に酔っ払いと化した澪に、呆れたように息を吐くと、創一は澪の肩を持ち引き剥がした。
「抱きつくな」
「いいじゃなぁい。電信柱に抱きついてるみたいなものよぉ」
むちゃくちゃな言い分だが、さすがに俺は面白くないままで、澪の腕を引いて自分に引き寄せた。
「電信柱なら俺でもいいだろ」
おぼつかない足取りのまま引き寄せられた澪は、前を向いた状態で俺の腕に収められていた。
それを見た創一は、思い切り顔を顰めている。そう言えば、付き合っていると伝え忘れている気がしないでもない。
「澪。お前は酔うと面倒くさいんだから気をつけろ……」
「そんなことないもん!」
「今度からはあんま飲ませねぇよう気をつける」
澪の代わりに俺が言うと、「そうしてくれ」と創一は呆れたように言った。
「ねぇねぇ、創! 言ってなかったけど、一矢と付き合い始めたの。創も片想いの相手とうまくいくといいね!」
悪気なく言う澪に、創一は面食らったような表情になった。だがなぜか俺の顔を見て、今日一番の深い溜め息を吐いたと思うと「……そうだな」とだけ言い残し、エントランスから出て行った。
結局、伝えようとしていた話ができたのは、翌日夕方になってからだった。
「これが……仕事になる、の?」
紙の資料に目を通した澪は、そこに視線を落としたまま呟いた。
「ま、今やってることとそう変わらねぇし、そう思うのも無理はないだろうな。だからこそローモデルの資料を付けたんだ」
澪は何枚かの資料をめくり、熱心にそれを読んでいた。こんな顔を見ると、ソレイユで打ち合わせをしていたときを思い出す。
「で、ここからが俺からの提案」
澪がそれを読み終わるころ、俺は切り出す。澪は黙って顔をあげ、真剣な表情を見せた。
「まずは、トライアル期間。1か月間で採算が取れるか試して欲しい。顧客は、創一と俺。つうか、俺の家。弟たちの分も増えるから、今までより分量は増える」
俺の話を聞いて、澪はまた資料に目を落とした。
俺が澪に提案した仕事。それは、料理代行サービス。ネットの情報では忙しい共働きの家庭や高齢者だけの世帯にニーズがあるらしい。
「ただ、これからは商売として成り立つような価格設定と収支報告が必要だな。あと、契約書も」
「そこまで?」
「当たり前だ。じゃなきゃ枚田社長も納得しないだろ? あとは、他にも数人、顧客が欲しいがそれは追々だな」
俺が言うのを、澪は唖然としたような顔で眺めていた。
「何? なんか変だったか?」
訝しげに尋ねると、澪はおずおずと口を開いた。
「改めて思ったけど……。やっぱり一矢って仕事ができる男なんだなって」
「あのな……。これでも俺、若手で一番出世してんだけど?」
溜め息を吐きながら言うと、俺は続けた。
「社長令嬢の相手がただの平社員じゃ格好つかないだろ? 俺はもっと上目指すからな?」
そう言って俺は笑った。
少し外を歩いただけでじっとりと汗が滲むなか、手を繋いで澪の家に向かっていた。
「楽しかったぁ~!」
そう言いながら歩く澪の足取りはかなりフラフラしている。気がつけば相当飲んでいたようだ。
うちの冷蔵庫に入っているのはほぼ飲み物のうえ、その9割がアルコール。渋々颯太が取ったピザを肴に、またゲームをしながら4人で呑んだ。
さすがに今度は澪でもできそうなものに変え、ワーワー言いながら遊んでいたらこんな時間になっていた。
「大丈夫か? 転ぶなよ?」
「ん~?」
俺の手を引っ張るように歩く澪は、千鳥足のまま振り返った。その顔は、ほんのり紅く染まった頰を緩め、ニコニコと笑っていた。
ここまで酔っている澪を見るのは初めてかも知れない。温泉に行ったときもこんな感じだったが、あれはどちらかと言えば寝ぼけていた。だが、今日は完全に酔っ払いだ。
「着いたぞ。もうちょっとだけちゃんと歩いてくれよ?」
なんとか辿り着いたマンションのエントランスの自動扉に向かいながら言うと、澪は「歩いてるよぉ~」と間の抜けた返事をした。
マジで可愛い……。けどこれ、家に帰り着いたら速攻寝落ちか?
気を許した相手にしか見せないだろうその姿に、つい口元を緩めてしまう。しっかりした姉御肌に見えて、実は澪は甘えたがりなんだと思う。でもそれを知っているものは少ないはずだ。
ニヤニヤしたままエントランスを抜けエレベーターホールに進むと、ちょうど1基降りて来て、その扉の向こうから人影が現れた。
その相手は俺たちを見て、一瞬驚いたようだが、すぐにいつもの無表情に戻っていた。
「創っ!」
澪は手を離すとそのまま創一に抱きついた。
「はっ?」
いくら、なんとも思ってないただの従兄弟だと聞いていても、さすがにこれは面白くない。だが、面白くないのは創一も同じだったようだ。
「誰だ、澪にこんなに飲ませたのは」
眉間に皺を寄せた創一に、睨まれるように尋ねられ、「颯太」と答える。
「颯太に、今度会ったときは覚悟しておけと言っといてくれ」
ぶっきらぼうに言う創一に、澪は抱きついたまま話し出す。
「さっきね、一矢の家でゲームしてたの。楽しかったよ? 今度創も一緒にやろぉ?」
完全に酔っ払いと化した澪に、呆れたように息を吐くと、創一は澪の肩を持ち引き剥がした。
「抱きつくな」
「いいじゃなぁい。電信柱に抱きついてるみたいなものよぉ」
むちゃくちゃな言い分だが、さすがに俺は面白くないままで、澪の腕を引いて自分に引き寄せた。
「電信柱なら俺でもいいだろ」
おぼつかない足取りのまま引き寄せられた澪は、前を向いた状態で俺の腕に収められていた。
それを見た創一は、思い切り顔を顰めている。そう言えば、付き合っていると伝え忘れている気がしないでもない。
「澪。お前は酔うと面倒くさいんだから気をつけろ……」
「そんなことないもん!」
「今度からはあんま飲ませねぇよう気をつける」
澪の代わりに俺が言うと、「そうしてくれ」と創一は呆れたように言った。
「ねぇねぇ、創! 言ってなかったけど、一矢と付き合い始めたの。創も片想いの相手とうまくいくといいね!」
悪気なく言う澪に、創一は面食らったような表情になった。だがなぜか俺の顔を見て、今日一番の深い溜め息を吐いたと思うと「……そうだな」とだけ言い残し、エントランスから出て行った。
結局、伝えようとしていた話ができたのは、翌日夕方になってからだった。
「これが……仕事になる、の?」
紙の資料に目を通した澪は、そこに視線を落としたまま呟いた。
「ま、今やってることとそう変わらねぇし、そう思うのも無理はないだろうな。だからこそローモデルの資料を付けたんだ」
澪は何枚かの資料をめくり、熱心にそれを読んでいた。こんな顔を見ると、ソレイユで打ち合わせをしていたときを思い出す。
「で、ここからが俺からの提案」
澪がそれを読み終わるころ、俺は切り出す。澪は黙って顔をあげ、真剣な表情を見せた。
「まずは、トライアル期間。1か月間で採算が取れるか試して欲しい。顧客は、創一と俺。つうか、俺の家。弟たちの分も増えるから、今までより分量は増える」
俺の話を聞いて、澪はまた資料に目を落とした。
俺が澪に提案した仕事。それは、料理代行サービス。ネットの情報では忙しい共働きの家庭や高齢者だけの世帯にニーズがあるらしい。
「ただ、これからは商売として成り立つような価格設定と収支報告が必要だな。あと、契約書も」
「そこまで?」
「当たり前だ。じゃなきゃ枚田社長も納得しないだろ? あとは、他にも数人、顧客が欲しいがそれは追々だな」
俺が言うのを、澪は唖然としたような顔で眺めていた。
「何? なんか変だったか?」
訝しげに尋ねると、澪はおずおずと口を開いた。
「改めて思ったけど……。やっぱり一矢って仕事ができる男なんだなって」
「あのな……。これでも俺、若手で一番出世してんだけど?」
溜め息を吐きながら言うと、俺は続けた。
「社長令嬢の相手がただの平社員じゃ格好つかないだろ? 俺はもっと上目指すからな?」
そう言って俺は笑った。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
クールな御曹司の溺愛ペットになりました
あさの紅茶
恋愛
旧題:クールな御曹司の溺愛ペット
やばい、やばい、やばい。
非常にやばい。
片山千咲(22)
大学を卒業後、未だ就職決まらず。
「もー、夏菜の会社で雇ってよぉ」
親友の夏菜に泣きつくも、呆れられるばかり。
なのに……。
「就職先が決まらないらしいな。だったら俺の手伝いをしないか?」
塚本一成(27)
夏菜のお兄さんからのまさかの打診。
高校生の時、一成さんに告白して玉砕している私。
いや、それはちょっと……と遠慮していたんだけど、親からのプレッシャーに負けて働くことに。
とっくに気持ちの整理はできているはずだったのに、一成さんの大人の魅力にあてられてドキドキが止まらない……。
**********
このお話は他のサイトにも掲載しています
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
小野寺社長のお気に入り
茜色
恋愛
朝岡渚(あさおかなぎさ)、28歳。小さなイベント企画会社に転職して以来、社長のアシスタント兼お守り役として振り回される毎日。34歳の社長・小野寺貢(おのでらみつぐ)は、ルックスは良いが生活態度はいい加減、デリカシーに欠ける困った男。
悪天候の夜、残業で家に帰れなくなった渚は小野寺と応接室で仮眠をとることに。思いがけず緊張する渚に、「おまえ、あんまり男を知らないだろう」と小野寺が突然迫ってきて・・・。
☆全19話です。「オフィスラブ」と謳っていますが、あまりオフィスっぽくありません。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも掲載しています。
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる