77 / 247
18 side T
3.
しおりを挟む
案内された個室に向かい合って座ると、料理の品書きは瑤子に渡して、俺はアルコールの方を眺める。
一見すると普通の店に見えて、酒の種類を見ると中々にこだわりはあるらしい。
全ての飲み物は数種類用意があり、どれも魚に合いそうなものが揃っていた。
瑤子の方は、目の前で目を輝かせて「どれにしよう?あー、これもいいな~」なんて1人で呟いている。
「決まった?」
俺がそう尋ねると、瑤子はパッと顔を上げた。
「司は好きなものないの?」
「ない」
「嫌いなものは?」
「それもない」
俺が即答すると、瑤子は眉を下げて「それじゃ困るんだけど……」と言う。
「お前の好きなもの頼めばいいだろ?」
「えー?何かそれも申し訳ないと言うか。あえて言うなら、みたいなものないの?」
困ったような表情のまま尋ねてくる瑤子の顔を、頬杖をついたままじっと眺めて俺は口を開く。
「俺が好きなものは……お前」
シレッとそう言うと、しばらく間が空き、
「……。そんな事、今聞いてないっっ!!」
と、みるみるうちに顔を上気させて瑤子が叫ぶ。
「はははっ!本当に揶揄い甲斐あるな!」
俺が声を上げて笑いながらそう言うと、
「もう知らないっ!!」
と瑤子は怒りながらそっぽを向いた。
「ま、嘘ではないからな」
畳み掛けるようにそう言うと、瑤子は俯き「分かってるわよ……」と呟いた。
そうこうしているうちに、割烹着を来た年配の女性がやって来て、それぞれ適当に注文した。
先に白ワインのグラスが目の前に置かれる。瑤子も同じものでいいと言うから2つ。
俺はそれを持ち上げて目の高さに掲げると、「じゃ、何に乾杯する?」と尋ねた。
「えっと……。お部屋の片付けお疲れ様?」
瑤子も同じようにグラスを掲げてそう言う。
「部屋見たのか。じゃあそれで」
俺がそう言うと瑤子は続けた。
「あとは……。今更だけど、お帰りなさい」
おずおずと首を傾けて言うその顔に、俺も目を細めながら答える。
「……ただいま」
瑤子もふわりと微笑み、グラスを軽く合わせるとワインを口に含んだ。
料理が運ばれてくると、瑤子は小さな歓声を上げる。
子供のようにワクワクした顔で、「ねっ?食べていい?」なんて尋ねながら。
「どうぞ?好きなだけ」
ずっと頰杖をついたまま、「このイカ!むちゃくちゃ甘い~!」とか「このサンマのお刺身ヤバイっっ」とか言いながら燥ぐ瑤子の顔を俺は眺めた。
本当に……旨そうに食うな
微笑ましくそう思っていると、瑤子が顔を上げる。
「何?どうかした?」
「いや?旨そうに食うなって見てただけ」
その言葉に、瑤子は少しだけ視線を外すと
「そう見えてるなら……良かった」
と安心したように呟いた。
「で、考えてくれた?」
しばらく食事をしながら取り留めもない話をして、酒もいい感じに入った頃。
俺が唐突にそう言うと、何の事?みたいな顔して瑤子はこちらを見た。
「何とか3日で片付けた。まぁ、結局お前に手伝って貰ってたけどな」
瑤子は何も言わないが、本のタワーはいつの間か棚に収められていたし、適当に入れた服の山も、キチンとクローゼットとチェストに並べられていた。
「このまま、うちに住んでくれる?」
俺は真剣にそう伝える。
その視線に応えるように、真っ直ぐに瑤子はこちらを見ていたが、戸惑ったように瞳が揺らいで瞼を伏せた。
「……嫌……か?」
瑤子はそのままふるふると首を振ると、「嫌じゃないよ」と小さく言った。
「ただ……このまま貴方に溺れていきそうで、ちょっと怖いなって」
アルコールにもほとんど染まっていなかった白い肌が、そこですうっと紅をさす。
俺は無言で立ち上がり、瑤子の方に回る。ゆったりとした2人掛けの木のベンチ。俺が並ぶと少し窮屈になった。
ここが完全個室で良かったかも知れない。多分大勢の目があっても、この状況なら同じを事していたはずだから。
隣にやって来た俺に、何事かと見上げたその唇を無理やり塞いだ。
「⁈」
お構いなしに左手で腰を引き寄せ、右手は瑤子の後頭部を固定した。
「ふっっ!ぅ……っ」
お互い何杯飲んでたか分からない白ワインの味がほんのりとする唾液を混ぜ合う。
試され続けた俺の理性は簡単に崩れ去り、結局こんな事になってしまっている。
俺は瑤子に言いたい。
俺はとっくにお前に溺れてると。
たった一つの言葉で、タガが外れたようにお前を貪って、場所も考えずにもっともっとお前が欲しいと思うくらいに求める。
「んんっ……」
小さく漏れる声に唆られて、舌をジュッと強く吸うと、俺の腕に掴まっていた瑤子の手に力が入る。
俺は少しだけ唇を離すと、
「早く帰って続きしたい」
なんて囁き、瑤子はそれに
「うっ……」
と小さく声を漏らした。
「ダメ?」
強請るように俺が囁くと、瑤子の口から
「ダメ……じゃ、ない……」
と返事が返ってきた。
どうしようもなく可愛いその声にいとも簡単に突き動かされて、半ば強引に店を後にした。
「電車で帰るんじゃないの?」と尋ねて来る瑤子を「また今度な」と言いながら、止まっていたタクシーに押し込んだ。
呆れたように俺を見る瑤子の手を取り指を絡め合うように繋ぐと、仕方ないなぁみたいな顔を見せて、こてんと俺の肩に頭を乗せた。
ほんと、俺は溺死寸前だ。全く
夜の街を走る車の中で、俺はそんな事を思った。
一見すると普通の店に見えて、酒の種類を見ると中々にこだわりはあるらしい。
全ての飲み物は数種類用意があり、どれも魚に合いそうなものが揃っていた。
瑤子の方は、目の前で目を輝かせて「どれにしよう?あー、これもいいな~」なんて1人で呟いている。
「決まった?」
俺がそう尋ねると、瑤子はパッと顔を上げた。
「司は好きなものないの?」
「ない」
「嫌いなものは?」
「それもない」
俺が即答すると、瑤子は眉を下げて「それじゃ困るんだけど……」と言う。
「お前の好きなもの頼めばいいだろ?」
「えー?何かそれも申し訳ないと言うか。あえて言うなら、みたいなものないの?」
困ったような表情のまま尋ねてくる瑤子の顔を、頬杖をついたままじっと眺めて俺は口を開く。
「俺が好きなものは……お前」
シレッとそう言うと、しばらく間が空き、
「……。そんな事、今聞いてないっっ!!」
と、みるみるうちに顔を上気させて瑤子が叫ぶ。
「はははっ!本当に揶揄い甲斐あるな!」
俺が声を上げて笑いながらそう言うと、
「もう知らないっ!!」
と瑤子は怒りながらそっぽを向いた。
「ま、嘘ではないからな」
畳み掛けるようにそう言うと、瑤子は俯き「分かってるわよ……」と呟いた。
そうこうしているうちに、割烹着を来た年配の女性がやって来て、それぞれ適当に注文した。
先に白ワインのグラスが目の前に置かれる。瑤子も同じものでいいと言うから2つ。
俺はそれを持ち上げて目の高さに掲げると、「じゃ、何に乾杯する?」と尋ねた。
「えっと……。お部屋の片付けお疲れ様?」
瑤子も同じようにグラスを掲げてそう言う。
「部屋見たのか。じゃあそれで」
俺がそう言うと瑤子は続けた。
「あとは……。今更だけど、お帰りなさい」
おずおずと首を傾けて言うその顔に、俺も目を細めながら答える。
「……ただいま」
瑤子もふわりと微笑み、グラスを軽く合わせるとワインを口に含んだ。
料理が運ばれてくると、瑤子は小さな歓声を上げる。
子供のようにワクワクした顔で、「ねっ?食べていい?」なんて尋ねながら。
「どうぞ?好きなだけ」
ずっと頰杖をついたまま、「このイカ!むちゃくちゃ甘い~!」とか「このサンマのお刺身ヤバイっっ」とか言いながら燥ぐ瑤子の顔を俺は眺めた。
本当に……旨そうに食うな
微笑ましくそう思っていると、瑤子が顔を上げる。
「何?どうかした?」
「いや?旨そうに食うなって見てただけ」
その言葉に、瑤子は少しだけ視線を外すと
「そう見えてるなら……良かった」
と安心したように呟いた。
「で、考えてくれた?」
しばらく食事をしながら取り留めもない話をして、酒もいい感じに入った頃。
俺が唐突にそう言うと、何の事?みたいな顔して瑤子はこちらを見た。
「何とか3日で片付けた。まぁ、結局お前に手伝って貰ってたけどな」
瑤子は何も言わないが、本のタワーはいつの間か棚に収められていたし、適当に入れた服の山も、キチンとクローゼットとチェストに並べられていた。
「このまま、うちに住んでくれる?」
俺は真剣にそう伝える。
その視線に応えるように、真っ直ぐに瑤子はこちらを見ていたが、戸惑ったように瞳が揺らいで瞼を伏せた。
「……嫌……か?」
瑤子はそのままふるふると首を振ると、「嫌じゃないよ」と小さく言った。
「ただ……このまま貴方に溺れていきそうで、ちょっと怖いなって」
アルコールにもほとんど染まっていなかった白い肌が、そこですうっと紅をさす。
俺は無言で立ち上がり、瑤子の方に回る。ゆったりとした2人掛けの木のベンチ。俺が並ぶと少し窮屈になった。
ここが完全個室で良かったかも知れない。多分大勢の目があっても、この状況なら同じを事していたはずだから。
隣にやって来た俺に、何事かと見上げたその唇を無理やり塞いだ。
「⁈」
お構いなしに左手で腰を引き寄せ、右手は瑤子の後頭部を固定した。
「ふっっ!ぅ……っ」
お互い何杯飲んでたか分からない白ワインの味がほんのりとする唾液を混ぜ合う。
試され続けた俺の理性は簡単に崩れ去り、結局こんな事になってしまっている。
俺は瑤子に言いたい。
俺はとっくにお前に溺れてると。
たった一つの言葉で、タガが外れたようにお前を貪って、場所も考えずにもっともっとお前が欲しいと思うくらいに求める。
「んんっ……」
小さく漏れる声に唆られて、舌をジュッと強く吸うと、俺の腕に掴まっていた瑤子の手に力が入る。
俺は少しだけ唇を離すと、
「早く帰って続きしたい」
なんて囁き、瑤子はそれに
「うっ……」
と小さく声を漏らした。
「ダメ?」
強請るように俺が囁くと、瑤子の口から
「ダメ……じゃ、ない……」
と返事が返ってきた。
どうしようもなく可愛いその声にいとも簡単に突き動かされて、半ば強引に店を後にした。
「電車で帰るんじゃないの?」と尋ねて来る瑤子を「また今度な」と言いながら、止まっていたタクシーに押し込んだ。
呆れたように俺を見る瑤子の手を取り指を絡め合うように繋ぐと、仕方ないなぁみたいな顔を見せて、こてんと俺の肩に頭を乗せた。
ほんと、俺は溺死寸前だ。全く
夜の街を走る車の中で、俺はそんな事を思った。
2
お気に入りに追加
293
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる