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待ち焦がれたように舌がねじ込まれ、唾液を混ぜ合うように絡め合う。

「んっっ」

塞がれたままの唇に、吐息を漏らすこともままならない。
時折出来る隙間から、息継ぎする様に荒い息をして空気を求める。だが、それすらも許して貰えない位に唇は塞がれたままだ。
掴まれていた手首は緩められ、いつの間にか片方の手は私のお腹を撫でるように滑っている。
そして、そのままブラの下までやって来たかと思うと、強引にたくし上げられた。

「!!」

敏感になっている先端が摩擦で刺激され、思わず背中が仰反る。
そんな反応を楽しむかのように、唇を離した司がこちらを見て楽しげに笑っている。

どこかで見た大天使の彫像のような整った顔。なのに、そこに浮かぶ表情は……

悪魔っ!この人に嵌ったら地獄に突き落とされそうっ!

そう思いながらも、抗えない自分がいる。
先端を指で刺激され、はぁはぁと荒く呼吸をする私を、まるで天上から見下ろしているかのような余裕のある顔で見ている。

でも、身体は許しても、心までは許さないから!
そう、この行為は、今日一夜限りなんだから。

生理的に潤む目でキッと司を睨むと、ふふっと声に出して笑われる。

「いいねぇ、その。燃える」

そう言うと司は私の黒いサマーニットをめくり上げ、現れた先端を口に含んだ。

「あっっ!やっ……」

片方は指で摘まれて刺激され、もう片方は舌で歯で刺激を受ける。

「やぁっぁっ!」

私は背中を反らせ、腰を揺らしながらその刺激を受け止めた。

簡単に上半身に身に付けついたものは剥ぎ取られ、執拗に双膨は攻め立てられる。

「あっ……っ」

その攻めに合わせるかのように、膝をすり合わせてしまう。
それを楽しむかのように、ロングタイトのスカートの中に手が滑り込んで来た。
腿の外側をなぞるようにゆっくり上下する動きにもどかしくなり、より膝をすり合わせた。

チュパッと音を立て私の膨らみの先端から唇が外されると、司は私の顔を覗き込む。

「早く欲しい?」

意地悪く笑いながらも、腿を撫でる手は止めていない。
スカートもすっかり捲り上げられ、私はあられもない格好を晒していた。

「……別にっ!」

簡単には懐柔されないとばかりに私は言う。

ここで「欲しい」なんて言ったら私の負けだ。

「ふーん……」

私の考えている事なんてお見通しと言わんばかりの表情を見せて司はそう言うと、「じゃあ、欲しいって言うまで啼かせてやる」と、悪魔のような笑顔を見せた。

一層激しいキスをされながら、スカートは引き摺り下ろされる。
元々ファスナーなどないピッタリしたニット素材で、簡単に脱がされる。
脱がせやすさを考えての服装なんだから仕方ないが、今となっては悔やまれる。

「んんんっ……!」

唇が塞がれたまま、司の指が私の敏感な部分をなぞった。
溢れ出る蜜で潤ったそこを擦り上げられ、行き場のない嬌声を上げ思わず司にしがみつく。

「んんっ!あぁぁっ……!」

容赦のない動きに、唇を離された途端に私は叫び声を上げた。

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