3 / 8
長山先輩と翼先輩
しおりを挟む
部屋は洋室だった。シングルのベッドが二つ。付き添いの中年の先生は外で飲み歩いて、明け方まで戻ってこないらしい。鹿児島といえばお酒が名物だし、酒飲みには天国なんだろう。
朝日はシングルベッドにちょこんと座った。
荻野先生は隅っこの椅子に座って仕事をしだす。
「いつ寝るんですか?」
「12時かなあ」
「もう眠いんですけど、寝ていいですか?」
「いいよ」真剣な顔してノーパソにパチパチ入力している。
「合宿なのに仕事なんですか?」
「部活も仕事のうちだよ。それに2学期の授業の草案も作っておかないとな」
「先生って夏休みないんですか?」
「んなものないよ」
「将来、学校の先生になりたいんだけど、やっぱ僕には無理かな」
「そんなことないぞ。教師はやりがいもあって最高な仕事だ」
「ですよね」
荻野先生にえっちなことされるんじゃないかって勘繰った自分が恥ずかしくなった。
ワイセツ教員なんて公立校の一部の変な先生だけだ。うちの学校は進学校だし、きちんとした先生ばかりだ。
ごろんとベッドに横になった。
ドンドンドンとドアをノックする音にびくっとして飛び上がる。荻野先生もびっくりして、ドアにつかつか歩み寄った。
ドアを開けると先輩たちがいた。
「おぎのせんせー、朝日を部屋に連れ込んで何する気ですか!! 2年生一同激怒ですよ!!」髪ツンツンの翼先輩が怒っている。
「部屋に生徒を連れ込んじゃダメですよ。校長先生に報告しますよ」部長の長山先輩は冷静だが目が怖い。
「一年が騒いでいて。朝日が盛り上げてたから」
「一年から話を聞きました。朝日のせいじゃないですよ」長山先輩は部屋に入ってくると朝日の横に立つ。
「わかった。もう一年の部屋に戻っていいから」荻野先生はたじろいている。
「俺らが朝日の面倒みます。じゃあおやすみなさい」長山先輩に右手を掴まれて部屋から出た。
廊下に出ると、朝日はほっとした。助かった。やっぱり長山先輩は頼りになる。顧問の荻野先生よりしっかりしているし、さすが部長とあって判断が早い。
朝日はシングルベッドにちょこんと座った。
荻野先生は隅っこの椅子に座って仕事をしだす。
「いつ寝るんですか?」
「12時かなあ」
「もう眠いんですけど、寝ていいですか?」
「いいよ」真剣な顔してノーパソにパチパチ入力している。
「合宿なのに仕事なんですか?」
「部活も仕事のうちだよ。それに2学期の授業の草案も作っておかないとな」
「先生って夏休みないんですか?」
「んなものないよ」
「将来、学校の先生になりたいんだけど、やっぱ僕には無理かな」
「そんなことないぞ。教師はやりがいもあって最高な仕事だ」
「ですよね」
荻野先生にえっちなことされるんじゃないかって勘繰った自分が恥ずかしくなった。
ワイセツ教員なんて公立校の一部の変な先生だけだ。うちの学校は進学校だし、きちんとした先生ばかりだ。
ごろんとベッドに横になった。
ドンドンドンとドアをノックする音にびくっとして飛び上がる。荻野先生もびっくりして、ドアにつかつか歩み寄った。
ドアを開けると先輩たちがいた。
「おぎのせんせー、朝日を部屋に連れ込んで何する気ですか!! 2年生一同激怒ですよ!!」髪ツンツンの翼先輩が怒っている。
「部屋に生徒を連れ込んじゃダメですよ。校長先生に報告しますよ」部長の長山先輩は冷静だが目が怖い。
「一年が騒いでいて。朝日が盛り上げてたから」
「一年から話を聞きました。朝日のせいじゃないですよ」長山先輩は部屋に入ってくると朝日の横に立つ。
「わかった。もう一年の部屋に戻っていいから」荻野先生はたじろいている。
「俺らが朝日の面倒みます。じゃあおやすみなさい」長山先輩に右手を掴まれて部屋から出た。
廊下に出ると、朝日はほっとした。助かった。やっぱり長山先輩は頼りになる。顧問の荻野先生よりしっかりしているし、さすが部長とあって判断が早い。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
松本先生のハードスパンキング パート4
バンビーノ
BL
ほどなく3年生は家庭訪問で親子面談をさせられることになりました。やって来るのは学年主任の松本先生です。嫌な予感がしましたが、逃げられません。先生は真っ先にわが家を訪問しました。都立高は内申重視なので、母親は学校での僕の様子を知りたがりました。
「他の先生からも聞きましたが、授業態度ははっきり言ってよくない印象です。忘れ物とか宿題をやってこないとか、遅刻とか。2学期が特に大事なので、先日も厳しく叱りました」
母は絶句しましたが、すぐに平静を装い何があったのかと聞きました。
「けがをさせるような体罰はしません。本人も納得しているし、躾の範囲だとご理解ください」
「もちろんです。でもひっぱたくときは、なるべくお尻にしてやってください」
松本先生は大きくうなずきました。
理科だけはちゃんとやらないと。でも染みついた怠け癖はすぐには直りません。5月の連休明けでした。理科の授業で僕は松本先生に指名され、教室の前の黒板に宿題の答えを書くように言われました。僕は忘れたと素直に言えなくて、ノートを持って黒板のところへ行きました。でも答えがすぐ思いつくはずもなく、すっかり動揺していました。松本先生は僕に近づいてくると黙ってノートを取り上げました。宿題はおろか板書もろくに取っていないことがばれました。先生は前の席の女子生徒のノートも取り上げました。先生の表情が穏やかになりました。
「きれいなノートだ」
松本先生は女子生徒にノートを返すと、今度は険しい顔で僕にノートを突き返しました。僕はお仕置きを覚悟しました。
「お母さんの前で約束したよな」
僕は前の黒板の縁に両手をつかされました。松本先生は教室の横の棚から卓球のラケットを持ってきて、僕のすぐ右横に立ちました。その卓球のラケットは素振り用で、普通のラケットよりずっと重いものでした。今度はこれでひっぱたかれるのか。僕は前回よりは素直にお仕置きの姿勢をとりました。松本先生は左手で僕の腰のあたりを押さえつけました。パーン! 「痛え」。ラケットはお尻にズシンときて、僕は反射的にお尻に右手のひらを当てていました。「熱っ」。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
両翼少年協奏曲~WINGS Concerto~【腐女子のためのうすい本】
さくら/黒桜
BL
優等生ヤンデレS×俺様強気わんこ【音楽×青春ラブコメディ】
//高校生Jロックバンド「WINGS」の勝行と光は、義兄弟であり、親友であり、お互い大切なパートナー。
仲良すぎる過多なスキンシップのせいで腐女子ファンが絶えない。
恋愛感情と家族愛と友情、そして音楽活動で次々生まれる「夢」と「壁」
時にすれ違いつつ、なんだかんだで終始いちゃつく平和モードなの両片思いラブコメ。
『ていうかこの二人、いつくっつくの?え?付き合ってる?付き合ってないの?はよ結婚しろ』
短編ばっかり集めたオムニバス形式ですが、時系列に並べています。
攻めがヘタレの残念王子だが性格が豹変するタイプ。
受けはおばかビッチわんこ。ヤンデレ要素は後半戦。えちシーンは♡表記
身体検査が恥ずかしすぎる
Sion ショタもの書きさん
BL
桜の咲く季節。4月となり、陽物男子中学校は盛大な入学式を行った。俺はクラスの振り分けも終わり、このまま何事もなく学校生活が始まるのだと思っていた。
しかし入学式の一週間後、この学校では新入生の身体検査を行う。内容はとてもじゃないけど言うことはできない。俺はその検査で、とんでもない目にあった。
※注意:エロです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる