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第一章 突入
4, 旅路の途中
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───同日 15時00分
使節団の面々とシルドア王国の外務大臣、アトリ=ルシファーが乗る馬車から凡そ200メートル後方。
先頭を七三式小型トラック、中央に高機動車、最後尾に軽装甲機動車(ライトアーマー)と続く3台の軍用車両が走っている。
そして、その周りを囲むかのように5台の偵察用オートバイが土埃を舞いあげながら走行していた。
現代の整備されたコンクリートの道とは素材から違う、土が踏み固められただけの街道を走る8台の車両。
その車両の所属は、異界方面札幌隊第一偵察戦闘隊だ。
札幌隊の第一偵察戦闘隊は、第二、第三偵察戦闘隊と並び『異界』への突入の最前線に配属された部隊であり、突入後の『門』周辺の安全確保に最も貢献した部隊の一つである。
そんな第一偵察戦闘隊の15名を率いるのが、川上涼太《かわかみりょうた》一等陸曹。今年で25歳になる、まだまだ若造だ。
しかし彼は、『異界』への突入作戦時に大きな功績を残したとして、既に3等陸尉への昇級が決まっている逸材だ。
───彼には、あの高谷も目を付けているとかいう噂があるが、果たして本当なのだろうか?───
しかし、そんな彼にも弱点がある。
それは………女性耐性の無さだ。
だが、よく考えて見てほしい。思春期真っ只中の青年が、屈強な男しかいない場所で何年も過ごし、さらに追い打ちをかけるかのように高校は男子校と来た。
そりゃ女性に対する耐性が無くなるのも必然だろう。
そんな彼は今、高機動車内でこちらも若い女騎士と2人きりになり、頭を悩ませていた。
なぜ自分が慣れていない、それも結構な美人な女性と二人きりになってしまっているのだろうか……
そう考えながら、自分の仲間達が気付いたら高機動車内から消えていた時と、そんな彼らと自分に指示を出した上司の思惑に気づいた瞬間のあのなんとも言えない気分を思い出す。
そんな気分を忘れるためにも……と思い、思い切って隣に座っているはずの女騎士に声を掛ける。
「あ、あの……」
しかし、返事が中々返ってこないので、声が小さかったかと思い、少し声のボリュームを上げてもう一度声を掛ける。
「あ……あの!」
「ひゃい!」
思わず声のボリュームを上げすぎてしまった結果、女騎士を驚かせてしまい、彼女は素っ頓狂な声を上げた。
可愛らしい返事に、思わず助手席に座っている彼女の方を見てみると、彼女は身体中カチコチにしながらぎこちなく助手席にちょこんと座っていた。
「えーと、とりあえず大丈夫ですか?」
「……はぃ」
自分があげてしまった声に、恥じらいを感じているのか、顔を真っ赤にしながら今にも消えそうな声で返事をした。
「あぁー……。この車にも慣れましたか?」
質問を投げかけようとするも、なんて声をかけていいのか分からず、結局当たり障りのない質問になってしまう。
やっぱ慣れないな、女性の対応は……
「はい。だいぶ慣れてきました。この、エンジン?というもので走る技術もそうですが、それ以外にも乗り心地や速度など細かい技術がたくさん詰まっているようなので、とても興味深いですね」
「へぇ……」
彼女は外務大臣の側近なだけあって、頭がよく回るようだ。
彼女がこの車に乗ってから約20分ほどしか経過していない。更に、僕が伝えた情報もエンジンの簡単な仕組みだけ……それを、この限られた時間と情報の中から完璧に理解しているのか……
「リナさんはとても頭が良いんですね」
「いやいや、そんなことないですよ。カミカワさんなんて、このクルマと言う乗り物を完全に操っているじゃないですか!」
「いやいや、僕はこの車両を運転し始めて三、四年ですけど、車両の仕組みなんて最低限しか知りませんよ」
「いやいや、私からすればこんな大きい乗り物を1人で動かしている方が凄いですよ!」
「いやいや……」
「いやいや……」
その後しばらく、運転席と助手席の間での「いやいや」による激しい謙遜合戦が行われていたのだが川上の無線に連絡が入ったので、不毛な戦いは終わりを告げた。
無線の相手は前方約500メートルの地点を走る馬車に揺られているであろう、鍋島二等陸佐からだった。
『こちら鍋島。第一第二偵察戦闘隊及び第一輸送小隊の各員に連絡する。
たった今、シルドア王国の外務大臣のアトリ殿との話し合いにより、王都への入場手順が決定したのでその概要と各隊の主な動きの説明を今から行う。よく聞いておけ。
まず、第一偵察戦闘隊。お前たちは、我々の馬車のすぐ後ろから共に入場してもらう。少し速度を上げ入場までに追い付くように』
『了解しました!』
『そして、第二偵察戦闘隊。お前たちは、第一輸送小隊と共に王都上空を編隊飛行して貰う。行けるな?』
『はいッ!今すぐに準備に取り掛かります!』
『入場のタイミングは追って連絡する。連絡を入れるまでは街道周辺で待機していろ』
『了解しました!』
『以上だ、終わり』
その、自衛隊独特の言葉によって無線が切れる。
それと同時に川上は、第一偵察戦闘隊の隊員たちに無線で声を掛ける。
「聞いたな?少しペースをあげるぞ!」
「「「了解!」」」
そう言い終わると、川上は大きく息を吐き出し緊張を解く。やはりこうして、上司からの無線を聞くと慣れているはずなのに緊張してしまう。
「ふぅー。だそうです、少しスピードをあげるから気をつけて下さいね」
「はい、わかりました。しかし、あのー……」
なにか気になっているような素振りでこちらに声をかけてくるリナさん。
「どうしましたか?なにか質問でもありましたら僕が答えられる範囲でお答えしますよ」
「……では、一つだけ質問をいいですか?」
「はい」
「……ヘリとは、なんの事なのでしょうか?」
その質問を受けて、川上は1人納得する。
彼女は、アトリ様の側近として僕たちの迎えに来てくれた。その時にヘリコプターを見ているはずなのだが……恐らくは、ヘリコプターが何なのかを知らないので、迎えの時に見たもの=ヘリコプターにはならないのだろう。
「ヘリとは、リナさん方が迎えに来てくださった時に、僕たちが乗っていた乗り物のことですよ」
そう説明して上げると、思い出したような顔で頷いた。
「あぁ!あの、とても大きい音を出す空飛ぶ竹とんぼですか」
なんで竹とんぼを知ってんだよ!……と心の中でツッコミを入れながら、アクセルを踏み込み加速していく。
その30分後、王都の北門前には3台の軍用車と5台のオートバイ、1台の馬車が止まっていた。
更に、車列が走ってきた街道のはるか後方には、8機のヘリが編隊を組んで飛行していた。
そして、使節団入場の準備は今、整った。
使節団の面々とシルドア王国の外務大臣、アトリ=ルシファーが乗る馬車から凡そ200メートル後方。
先頭を七三式小型トラック、中央に高機動車、最後尾に軽装甲機動車(ライトアーマー)と続く3台の軍用車両が走っている。
そして、その周りを囲むかのように5台の偵察用オートバイが土埃を舞いあげながら走行していた。
現代の整備されたコンクリートの道とは素材から違う、土が踏み固められただけの街道を走る8台の車両。
その車両の所属は、異界方面札幌隊第一偵察戦闘隊だ。
札幌隊の第一偵察戦闘隊は、第二、第三偵察戦闘隊と並び『異界』への突入の最前線に配属された部隊であり、突入後の『門』周辺の安全確保に最も貢献した部隊の一つである。
そんな第一偵察戦闘隊の15名を率いるのが、川上涼太《かわかみりょうた》一等陸曹。今年で25歳になる、まだまだ若造だ。
しかし彼は、『異界』への突入作戦時に大きな功績を残したとして、既に3等陸尉への昇級が決まっている逸材だ。
───彼には、あの高谷も目を付けているとかいう噂があるが、果たして本当なのだろうか?───
しかし、そんな彼にも弱点がある。
それは………女性耐性の無さだ。
だが、よく考えて見てほしい。思春期真っ只中の青年が、屈強な男しかいない場所で何年も過ごし、さらに追い打ちをかけるかのように高校は男子校と来た。
そりゃ女性に対する耐性が無くなるのも必然だろう。
そんな彼は今、高機動車内でこちらも若い女騎士と2人きりになり、頭を悩ませていた。
なぜ自分が慣れていない、それも結構な美人な女性と二人きりになってしまっているのだろうか……
そう考えながら、自分の仲間達が気付いたら高機動車内から消えていた時と、そんな彼らと自分に指示を出した上司の思惑に気づいた瞬間のあのなんとも言えない気分を思い出す。
そんな気分を忘れるためにも……と思い、思い切って隣に座っているはずの女騎士に声を掛ける。
「あ、あの……」
しかし、返事が中々返ってこないので、声が小さかったかと思い、少し声のボリュームを上げてもう一度声を掛ける。
「あ……あの!」
「ひゃい!」
思わず声のボリュームを上げすぎてしまった結果、女騎士を驚かせてしまい、彼女は素っ頓狂な声を上げた。
可愛らしい返事に、思わず助手席に座っている彼女の方を見てみると、彼女は身体中カチコチにしながらぎこちなく助手席にちょこんと座っていた。
「えーと、とりあえず大丈夫ですか?」
「……はぃ」
自分があげてしまった声に、恥じらいを感じているのか、顔を真っ赤にしながら今にも消えそうな声で返事をした。
「あぁー……。この車にも慣れましたか?」
質問を投げかけようとするも、なんて声をかけていいのか分からず、結局当たり障りのない質問になってしまう。
やっぱ慣れないな、女性の対応は……
「はい。だいぶ慣れてきました。この、エンジン?というもので走る技術もそうですが、それ以外にも乗り心地や速度など細かい技術がたくさん詰まっているようなので、とても興味深いですね」
「へぇ……」
彼女は外務大臣の側近なだけあって、頭がよく回るようだ。
彼女がこの車に乗ってから約20分ほどしか経過していない。更に、僕が伝えた情報もエンジンの簡単な仕組みだけ……それを、この限られた時間と情報の中から完璧に理解しているのか……
「リナさんはとても頭が良いんですね」
「いやいや、そんなことないですよ。カミカワさんなんて、このクルマと言う乗り物を完全に操っているじゃないですか!」
「いやいや、僕はこの車両を運転し始めて三、四年ですけど、車両の仕組みなんて最低限しか知りませんよ」
「いやいや、私からすればこんな大きい乗り物を1人で動かしている方が凄いですよ!」
「いやいや……」
「いやいや……」
その後しばらく、運転席と助手席の間での「いやいや」による激しい謙遜合戦が行われていたのだが川上の無線に連絡が入ったので、不毛な戦いは終わりを告げた。
無線の相手は前方約500メートルの地点を走る馬車に揺られているであろう、鍋島二等陸佐からだった。
『こちら鍋島。第一第二偵察戦闘隊及び第一輸送小隊の各員に連絡する。
たった今、シルドア王国の外務大臣のアトリ殿との話し合いにより、王都への入場手順が決定したのでその概要と各隊の主な動きの説明を今から行う。よく聞いておけ。
まず、第一偵察戦闘隊。お前たちは、我々の馬車のすぐ後ろから共に入場してもらう。少し速度を上げ入場までに追い付くように』
『了解しました!』
『そして、第二偵察戦闘隊。お前たちは、第一輸送小隊と共に王都上空を編隊飛行して貰う。行けるな?』
『はいッ!今すぐに準備に取り掛かります!』
『入場のタイミングは追って連絡する。連絡を入れるまでは街道周辺で待機していろ』
『了解しました!』
『以上だ、終わり』
その、自衛隊独特の言葉によって無線が切れる。
それと同時に川上は、第一偵察戦闘隊の隊員たちに無線で声を掛ける。
「聞いたな?少しペースをあげるぞ!」
「「「了解!」」」
そう言い終わると、川上は大きく息を吐き出し緊張を解く。やはりこうして、上司からの無線を聞くと慣れているはずなのに緊張してしまう。
「ふぅー。だそうです、少しスピードをあげるから気をつけて下さいね」
「はい、わかりました。しかし、あのー……」
なにか気になっているような素振りでこちらに声をかけてくるリナさん。
「どうしましたか?なにか質問でもありましたら僕が答えられる範囲でお答えしますよ」
「……では、一つだけ質問をいいですか?」
「はい」
「……ヘリとは、なんの事なのでしょうか?」
その質問を受けて、川上は1人納得する。
彼女は、アトリ様の側近として僕たちの迎えに来てくれた。その時にヘリコプターを見ているはずなのだが……恐らくは、ヘリコプターが何なのかを知らないので、迎えの時に見たもの=ヘリコプターにはならないのだろう。
「ヘリとは、リナさん方が迎えに来てくださった時に、僕たちが乗っていた乗り物のことですよ」
そう説明して上げると、思い出したような顔で頷いた。
「あぁ!あの、とても大きい音を出す空飛ぶ竹とんぼですか」
なんで竹とんぼを知ってんだよ!……と心の中でツッコミを入れながら、アクセルを踏み込み加速していく。
その30分後、王都の北門前には3台の軍用車と5台のオートバイ、1台の馬車が止まっていた。
更に、車列が走ってきた街道のはるか後方には、8機のヘリが編隊を組んで飛行していた。
そして、使節団入場の準備は今、整った。
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