33 / 40
第2章 呪われし者
ある男
しおりを挟む
この世に生を受けた時から、男には何もなかった。父も、母も、家も。そして、名前さえも──。
「俺は当主殿の護衛に行くから、ちゃんと仕事するんだぞ?」
「任せて! 命に懸けても狼子様は必ずお守りするから!!」
「だから、王子を護れっつってんだろ……」
全く話しを聞かない妹にガックリと項垂れる兄、そんな兄妹のやり取りを犬飼は少し離れた場所から眺めていた。
(微妙な空気も元に戻った……のかな?)
今後の打ち合わせも兼ねてか、ホテルへと戻ってきたアリたちは、狼子と共に部屋へと籠っている。
(……九頭さんが言ってた蛇って、一体何だったんだろう)
結局、狼子にも茶木にも聞きそびれてしまった。
「あの二人に蛇話しをするなんて、相変わらず龍の奴は空気読めないね~」
「…………虎之助さん」
ひょっこりと後ろから顔が……。その声を聞くのは数週間振り。
「やっほ! 元気だった犬飼く」
「元気じゃありません!!」
「おっと……ご立腹みたいだね」
空気が読めないなんてどの口が。顔を会わせたら絶対に文句を言ってやろうと決めていた犬飼は、掴みかかる勢いで相手に詰め寄った。
「酷いじゃないですかっ!! 内緒だって言ったのにっ!!」
「あれ~? 何の話しかな~?」
「とぼけないでくださいっ!!」
何を指しているのか知っていて、わざとらしい態度を見せる虎之助。
「確かに狼子さんには内緒だって言いました」
だからと言って、その他の人間に言い触らしていいわけがない。
「回り回って狼子さんに知られたらどうするんですかっ!?」
「そこは大丈夫だよ~。万が一狼子に知られても、気まずくなるほどキミに興味ないし」
今はまだ。悪気なくストレートに返され、グサリと胸に突き刺さった。
(そりゃ、そうだけどさ……)
あまりのショックにうちひしがれヘナヘナと座り込む。そんな犬飼たちの元へ、部屋から出てきた狼子が声をかけた。
「何をしてる?」
「あ、狼子ちゃん! 実はね、いぬ」
「な、なんでもありませんから!?」
うっかり喋られたら洒落にならないと、慌てて虎之助の口を手で塞いだ。
「は、話しは終わりましたか?」
「あぁ。外出はせずに、明日の朝までホテルにいらっしゃるそうだ」
──我々は遊びに来たわけじゃない
ラジュルの言葉にアリも頷いた。
「そうです……うおっ!?」
「えぇ~!? 勿体ない!! カナリアちゃんの所に連れてってあげようよ!」
そんなバカなと、犬飼を押し退け狼子に駆け寄る虎之助。
「行かない」
「仕事だけじゃ息がつまるよ~! ここは一つ社会勉強の一環と思ってさ~!!」
「行かない」
「王子が可哀想じゃん! せっかくrebirthに来たっていうのに……狼子ちゃんのケチんぼ!!」
あーだこーだと子供のように駄々を言う父。ついに娘の堪忍袋の緒が切れる。
「いい加減しつこいぞ、この馬鹿親父! ただ酒と遊女目当てで、王子を無理やり連れて行こうとしているのは分かってんだからな!」
魂胆は見え見えだと一喝された。
「や、やだな~そんなに怒らなくてもいいじゃん? ボクはただ、会議前に王子に挨拶しとこうかなって~」
「嘘つけ!!」
いつだって会議開始ギリギリの時刻にならないと顔を見せない男が。2時間も前に現れること事態が稀である。
「犬飼くん~! 狼子ちゃんが冷たいよ~!!」
「仕方ないと思います」
可愛い子ぶって泣き真似をする虎之助に、娘同様に冷めた目をする犬飼。
「犬飼くんも冷たい~!!」
日頃の行いだろうか、彼に味方する者は誰もいなかった。
「……どうかされましたか?」
「王子はお疲れなので、少し静かにしていただけますか」
騒ぎを聞き付けアリとラジュルが部屋の外へと出てきた。
「すみません、王子」
「あ、どうもアリ王子! はじめまして~」
二人に謝ろうとする狼子そっちのけで、虎之助が王子へと近づいていく。そんな彼から庇うように、ラジュルが前に立ちはだかった。
「どなたですか? いきなり無礼な」
「ど、どうも。はじめまして……」
見知らぬ顔に戸惑いながらも挨拶をするアリだが、その目は助けを求めるように犬飼を見ている。
「この方は、雅家当主の雅 虎之助様です」
「娘がお世話になってます!」
あくまで自由。器用にラジュルの体を避けてアリの元へ。彼の両手を手繰り寄せ、瞳の奥を覗くようにジット見つめる。
「素敵な顔立ちですね? 王子、ご結婚はなされているのですか?」
「えっ? い、いえ……」
「独身ですか! どうです、うちの娘なんて……」
自分は守備範囲外だからと虎之助が口に出したことは、聞かなかったことにした。
「王子に下世話な話しは止めて下さい。いくら当主殿とはいえ失礼ですぞ?」
「あ、此方の殿方もずいぶんと……」
アリの手を離したと思えば、今度はラジュルの手を取り引き寄せる。
「な、にを」
「貴方はボクのタイプどストライクですよ」
自分よりも背が高いラジュルを値踏みするかのように下から見上げる。彼の太く長い首もとから耳にかけて、ゆっくり鼻先を近づける様は艶かしい。
「よろしかったら、今晩──」
そっと耳元で囁いた。男なのに極上の色香を振り撒く虎之助に、隣で様子を伺うアリの顔は真っ赤になっていた。
「やめて下さい! 私に男色気はない」
ただただ冷静な声で拒否するラジュル。
「それは残念」
これっぽっちも残念そうには聞こえない。額に青筋を立てる彼から、虎之助はあっさりと離れて行った。
(……視てたんだ、あの二人の心を)
一見、口説いているように思われる行為は、二人の思考を読み取るためのモノ。その証拠に、狼子は父親の振る舞いを止めもずに傍観しているだけ。
「王子、この後お時間ありますか? よかったら下のレストランで軽く食事でも」
是非とも交流を深めたいと、アリを誘う。
「食事って……会議はどうする?」
「心配性だね~狼子ちゃんは。まだ2時間もあるから大丈夫だよ!」
夜8時に一階東側奥のホール。場所だってちゃんと覚えていると胸を張る。
「王子、どうですか?」
「私はご一緒させて頂きたいのですが……」
構わないだろうかと、ラジュルに尋ねる。
「……仕方ありませんね。せっかくのご厚意ですから有り難く頂戴しましょう。ただし、私は食事を取ったら直ぐに部屋に戻ります。報告書をまとめておきたいので」
「ありがとうございます、ラジュルさん!」
てっきり駄目だと言われるものだと思っていたから、了承してくれたことに笑顔のアリ。ラジュルは部屋の中にいる従者たちを、外へと呼び寄せた。
「それじゃあ、行きましょうか! 犬飼くん案内してあげて」
「あ、はい! どうぞ……こちらです」
その声を皮切りに長い廊下を移動していく。虎之助は、茶木兄妹を手招きし指示を仰いだ。
「右近に食事をしてくるからって伝えてきてもらえる? きっとボクを探してるだろうから」
ついでに会議の場所も。彼らは頷くとあっという間に消え去った。
「……で? どうだった」
犬飼の後に続くアリたち。その背中を眺めながら、狼子は虎之助に尋ねる。
「……何もなかったよ」
面白いくらいに無。虎之助の瞳はラジュルを捉えていた。
「ボクの魅力を持ってしても、心を乱さないなんて関心だね~」
頑なに心を読まれまいとしている意思の強さに。そんなことを口走る父親を呆れた様子で見た。
「単に父さんに興味がなかっただけだろ?」
自意識過剰も甚だしいと肩をすくめる。
「違うから! 本気だしてないだけだから! ボクが本気だしたら、あんな堅物一瞬で落とせるから! ハーレム作るのだって余裕だから!!」
「やめろ、想像したら吐きそうになる」
自分とそっくりな顔で馬鹿なことを言う父親が情けない。わざとらしいため息を一つ吐くと、虎之助を置いてさっさと犬飼たちを追いかける。
「あ、待ってよ~」
慌ててピタリとくっつくように、狼子の腕を組んで歩みを進める。いつもなら容赦なく引き剥がす娘が、何かの気まぐれか拒まないのを虎之助は、嬉しそうに笑った。見た目は30代でも御年55歳には見えない程甘えたな父親を見て、狼子もまた口元に笑みを浮かべた。
「そういえば右近さんは?」
必ず虎之助の隣にいる側近の姿が見えないと尋ねたら、父親の両頬が餅のように膨らむ。
「…………喧嘩した」
「なんで?」
「…………可愛くないから」
「はぁ?」
なんじゃそりゃ。話しがさっぱりだと理由を聞こうか迷ったが、やっぱり止めた。どうせ下らないから。虎之助本人は喧嘩だと言い張るだろうが、きっと父親が一方的に腹を立てているだけ。
「どうでもいいけど、ちゃんと謝っとけよ。父さんが悪いんだから」
「えぇ~! 狼子ちゃん右近の味方なの~?」
「当たり前だ」
間髪いれずに答える娘に、父親の頬は更に膨れるのだった。
「俺は当主殿の護衛に行くから、ちゃんと仕事するんだぞ?」
「任せて! 命に懸けても狼子様は必ずお守りするから!!」
「だから、王子を護れっつってんだろ……」
全く話しを聞かない妹にガックリと項垂れる兄、そんな兄妹のやり取りを犬飼は少し離れた場所から眺めていた。
(微妙な空気も元に戻った……のかな?)
今後の打ち合わせも兼ねてか、ホテルへと戻ってきたアリたちは、狼子と共に部屋へと籠っている。
(……九頭さんが言ってた蛇って、一体何だったんだろう)
結局、狼子にも茶木にも聞きそびれてしまった。
「あの二人に蛇話しをするなんて、相変わらず龍の奴は空気読めないね~」
「…………虎之助さん」
ひょっこりと後ろから顔が……。その声を聞くのは数週間振り。
「やっほ! 元気だった犬飼く」
「元気じゃありません!!」
「おっと……ご立腹みたいだね」
空気が読めないなんてどの口が。顔を会わせたら絶対に文句を言ってやろうと決めていた犬飼は、掴みかかる勢いで相手に詰め寄った。
「酷いじゃないですかっ!! 内緒だって言ったのにっ!!」
「あれ~? 何の話しかな~?」
「とぼけないでくださいっ!!」
何を指しているのか知っていて、わざとらしい態度を見せる虎之助。
「確かに狼子さんには内緒だって言いました」
だからと言って、その他の人間に言い触らしていいわけがない。
「回り回って狼子さんに知られたらどうするんですかっ!?」
「そこは大丈夫だよ~。万が一狼子に知られても、気まずくなるほどキミに興味ないし」
今はまだ。悪気なくストレートに返され、グサリと胸に突き刺さった。
(そりゃ、そうだけどさ……)
あまりのショックにうちひしがれヘナヘナと座り込む。そんな犬飼たちの元へ、部屋から出てきた狼子が声をかけた。
「何をしてる?」
「あ、狼子ちゃん! 実はね、いぬ」
「な、なんでもありませんから!?」
うっかり喋られたら洒落にならないと、慌てて虎之助の口を手で塞いだ。
「は、話しは終わりましたか?」
「あぁ。外出はせずに、明日の朝までホテルにいらっしゃるそうだ」
──我々は遊びに来たわけじゃない
ラジュルの言葉にアリも頷いた。
「そうです……うおっ!?」
「えぇ~!? 勿体ない!! カナリアちゃんの所に連れてってあげようよ!」
そんなバカなと、犬飼を押し退け狼子に駆け寄る虎之助。
「行かない」
「仕事だけじゃ息がつまるよ~! ここは一つ社会勉強の一環と思ってさ~!!」
「行かない」
「王子が可哀想じゃん! せっかくrebirthに来たっていうのに……狼子ちゃんのケチんぼ!!」
あーだこーだと子供のように駄々を言う父。ついに娘の堪忍袋の緒が切れる。
「いい加減しつこいぞ、この馬鹿親父! ただ酒と遊女目当てで、王子を無理やり連れて行こうとしているのは分かってんだからな!」
魂胆は見え見えだと一喝された。
「や、やだな~そんなに怒らなくてもいいじゃん? ボクはただ、会議前に王子に挨拶しとこうかなって~」
「嘘つけ!!」
いつだって会議開始ギリギリの時刻にならないと顔を見せない男が。2時間も前に現れること事態が稀である。
「犬飼くん~! 狼子ちゃんが冷たいよ~!!」
「仕方ないと思います」
可愛い子ぶって泣き真似をする虎之助に、娘同様に冷めた目をする犬飼。
「犬飼くんも冷たい~!!」
日頃の行いだろうか、彼に味方する者は誰もいなかった。
「……どうかされましたか?」
「王子はお疲れなので、少し静かにしていただけますか」
騒ぎを聞き付けアリとラジュルが部屋の外へと出てきた。
「すみません、王子」
「あ、どうもアリ王子! はじめまして~」
二人に謝ろうとする狼子そっちのけで、虎之助が王子へと近づいていく。そんな彼から庇うように、ラジュルが前に立ちはだかった。
「どなたですか? いきなり無礼な」
「ど、どうも。はじめまして……」
見知らぬ顔に戸惑いながらも挨拶をするアリだが、その目は助けを求めるように犬飼を見ている。
「この方は、雅家当主の雅 虎之助様です」
「娘がお世話になってます!」
あくまで自由。器用にラジュルの体を避けてアリの元へ。彼の両手を手繰り寄せ、瞳の奥を覗くようにジット見つめる。
「素敵な顔立ちですね? 王子、ご結婚はなされているのですか?」
「えっ? い、いえ……」
「独身ですか! どうです、うちの娘なんて……」
自分は守備範囲外だからと虎之助が口に出したことは、聞かなかったことにした。
「王子に下世話な話しは止めて下さい。いくら当主殿とはいえ失礼ですぞ?」
「あ、此方の殿方もずいぶんと……」
アリの手を離したと思えば、今度はラジュルの手を取り引き寄せる。
「な、にを」
「貴方はボクのタイプどストライクですよ」
自分よりも背が高いラジュルを値踏みするかのように下から見上げる。彼の太く長い首もとから耳にかけて、ゆっくり鼻先を近づける様は艶かしい。
「よろしかったら、今晩──」
そっと耳元で囁いた。男なのに極上の色香を振り撒く虎之助に、隣で様子を伺うアリの顔は真っ赤になっていた。
「やめて下さい! 私に男色気はない」
ただただ冷静な声で拒否するラジュル。
「それは残念」
これっぽっちも残念そうには聞こえない。額に青筋を立てる彼から、虎之助はあっさりと離れて行った。
(……視てたんだ、あの二人の心を)
一見、口説いているように思われる行為は、二人の思考を読み取るためのモノ。その証拠に、狼子は父親の振る舞いを止めもずに傍観しているだけ。
「王子、この後お時間ありますか? よかったら下のレストランで軽く食事でも」
是非とも交流を深めたいと、アリを誘う。
「食事って……会議はどうする?」
「心配性だね~狼子ちゃんは。まだ2時間もあるから大丈夫だよ!」
夜8時に一階東側奥のホール。場所だってちゃんと覚えていると胸を張る。
「王子、どうですか?」
「私はご一緒させて頂きたいのですが……」
構わないだろうかと、ラジュルに尋ねる。
「……仕方ありませんね。せっかくのご厚意ですから有り難く頂戴しましょう。ただし、私は食事を取ったら直ぐに部屋に戻ります。報告書をまとめておきたいので」
「ありがとうございます、ラジュルさん!」
てっきり駄目だと言われるものだと思っていたから、了承してくれたことに笑顔のアリ。ラジュルは部屋の中にいる従者たちを、外へと呼び寄せた。
「それじゃあ、行きましょうか! 犬飼くん案内してあげて」
「あ、はい! どうぞ……こちらです」
その声を皮切りに長い廊下を移動していく。虎之助は、茶木兄妹を手招きし指示を仰いだ。
「右近に食事をしてくるからって伝えてきてもらえる? きっとボクを探してるだろうから」
ついでに会議の場所も。彼らは頷くとあっという間に消え去った。
「……で? どうだった」
犬飼の後に続くアリたち。その背中を眺めながら、狼子は虎之助に尋ねる。
「……何もなかったよ」
面白いくらいに無。虎之助の瞳はラジュルを捉えていた。
「ボクの魅力を持ってしても、心を乱さないなんて関心だね~」
頑なに心を読まれまいとしている意思の強さに。そんなことを口走る父親を呆れた様子で見た。
「単に父さんに興味がなかっただけだろ?」
自意識過剰も甚だしいと肩をすくめる。
「違うから! 本気だしてないだけだから! ボクが本気だしたら、あんな堅物一瞬で落とせるから! ハーレム作るのだって余裕だから!!」
「やめろ、想像したら吐きそうになる」
自分とそっくりな顔で馬鹿なことを言う父親が情けない。わざとらしいため息を一つ吐くと、虎之助を置いてさっさと犬飼たちを追いかける。
「あ、待ってよ~」
慌ててピタリとくっつくように、狼子の腕を組んで歩みを進める。いつもなら容赦なく引き剥がす娘が、何かの気まぐれか拒まないのを虎之助は、嬉しそうに笑った。見た目は30代でも御年55歳には見えない程甘えたな父親を見て、狼子もまた口元に笑みを浮かべた。
「そういえば右近さんは?」
必ず虎之助の隣にいる側近の姿が見えないと尋ねたら、父親の両頬が餅のように膨らむ。
「…………喧嘩した」
「なんで?」
「…………可愛くないから」
「はぁ?」
なんじゃそりゃ。話しがさっぱりだと理由を聞こうか迷ったが、やっぱり止めた。どうせ下らないから。虎之助本人は喧嘩だと言い張るだろうが、きっと父親が一方的に腹を立てているだけ。
「どうでもいいけど、ちゃんと謝っとけよ。父さんが悪いんだから」
「えぇ~! 狼子ちゃん右近の味方なの~?」
「当たり前だ」
間髪いれずに答える娘に、父親の頬は更に膨れるのだった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。

だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
アデンの黒狼 初霜艦隊航海録1
七日町 糸
キャラ文芸
あの忌まわしい大戦争から遥かな時が過ぎ去ったころ・・・・・・・・・
世界中では、かつての大戦に加わった軍艦たちを「歴史遺産」として動態復元、復元建造することが盛んになりつつあった。
そして、その艦を用いた海賊の活動も活発になっていくのである。
そんな中、「世界最強」との呼び声も高い提督がいた。
「アドミラル・トーゴーの生まれ変わり」とも言われたその女性提督の名は初霜実。
彼女はいつしか大きな敵に立ち向かうことになるのだった。
アルファポリスには初めて投降する作品です。
更新頻度は遅いですが、宜しくお願い致します。
Twitter等でつぶやく際の推奨ハッシュタグは「#初霜艦隊航海録」です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる