エルフに転生した俺は、クズ野郎をぶっ飛ばす!

タカユキ

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復讐を誓う

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あれから7年と半年か…夢じゃなくて現実だった。赤ん坊だから視界が多少ぼやけていたのかと思っていた。産まれてから、すぐに父親が、ゴブリンに殺されるところを見る事になるなんて。


まさかあの騎士が父親とは思わなかった…母親から聞いた話では、俺の父親と母親は、勇者パーティの仲間だったとの事。

でもなんでゴブリンにやられたか。それは、体に魔王を封印してたからだそうだ。

その封印に力を使っていて、一般人くらい弱くなっていた。

それで安全なこの地方に住んでいた。

勇者が全部手柄を掻っ攫ったことにする。正確には、手柄を全部勇者1人の功績にした。

もちろんそれは話し合っての事って裏事情がある。

それは、ひっそりと静かに過ごしたいからだと、母親から聞かされた。

だが…それが裏目に出た…護衛をつけて貰えばよかったんだ。そうすれば死なずに済んだ。

母親も封印魔法を常時使っていて、他の魔法が使えなかったんだし。

後の祭りだが…ゴブリンは、その封印を解く為父親狙いでこの村を襲った。

だけど、母親によれば、それは、勇者パーティの4人しか知り得ない情報だそうだ。

つまり…俺の予想では、勇者が口封じの為に裏切った可能性がある。もちろんもう1人が裏切った可能性もある。

もしかしたら魔王が何か仕掛けたのかもしれないが…そしたら濡れ衣着せてるな俺は。

調べないといけない。もし裏切りが事実なら、仇を討つ。ついでに復活したかもしれない魔王もぶっ飛ばす!


俺マギ・レナトゥスがな!

正直母に俺は、凄い尊敬の念を抱いてる。だから、その母親を悲しまさせた、奴を許せない。父の仇と言えば聞こえは良いが、本当のところは、母の無念を晴らしたいのだ。
 

さて、この世界を振り返るか…まずは、やはりお金! 俺はまだ子供だからあまり持ってないが、ペクニアというのが、お札の名前らしい。


この世界の名前は、プロスペリタスと言って、色んな種族が混在する世界だという事だ。

人間、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、亜人、ペリクルム等他にも沢山の種族がいる世界だ。

ペリクルムだけ、謎の種族だな。俺の元いた世界にはいない。

ちなみに俺はエルフだ。寿命が長くて、魔法が得意な種族。つまり当たり種族だと思う。

ゴブリンに転生しなくて良かった~。って言ってもゴブリンはもう、絶滅危惧種族って話だが。

ほぼこの世界は人間が支配してる様なものらしい。やはり数の力は偉大なり。

この世界の魔法は、攻撃魔法、回復魔法、その他がある。兎に角なんでも叶うぐらい、魔法が有能だ。ただ、死人は復活出来ない。

死者蘇生魔法もあって欲しいがな。つまり死んだら終わりだ。


俺の使える魔法は、特殊だと母から教わった。
普通の魔法も使えるが、それより強力な魔法が俺の指で使える。

親指は召喚魔法。人差し指は、人を刺し貫く魔法。薬指は、回復魔法。小指は、シールド魔法。そして中指は…今のところ不明。

きっと強力な魔法に違いない。そのうち分かるだろうと勝手に思っている。

この国の政治は、人間がほぼ独占している。魔王が生きてる間は、魔族と人間半半だった模様。

そして魔族は、勇者が1人で半壊させたらしい。それだけで恐ろしい奴であることが分かる。

それぐらい強いから、魔王を1人でやったというのも、説得力があったのだろう。それでも魔王は倒せず封印するしかなかった。

魔王はもっと恐ろしい奴か…頭が痛くなるな。


…他の種族は、温厚な種族ばかりで、人間とあまり関わり合いを持たないらしい。人間と魔族の争いに巻き込まれたくないだけかもしれないが。

ただ宗教は、エルフが支配している。魔法では、人間はエルフに叶わないからだ。

特にエルフの長は、人徳溢れて種族を殺める事はしたくない主義らしい。だが戦えば凄惨な事になるとの事。

言語は英語の様に、統一されてるのと、種族間で使う言語とに別れている。

科学技術は、あまり発展してない様だ。これは、発明品で儲けるチャンスかもしれない。

発展してないのは、魔法があるからだろうな。

さてと、友達と会う約束していたんだった。友達と言える仲ではないけど…さて行くかな。

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