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第100話
「神と神との戦いってところかしら」
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コチョウはカトレアにマシュリとの話の全容を打ち明けた。
カトレア「・・・へぇ、わらわと一騎打ちを望むねぇ。
ふふ、面白いわね。実に面白いわ。
わらわに勝負を挑むか・・・・。リチアさん・・いや、リチアさんではないか・・・。いわば神と神との戦いってところかしら。そう・・・ふふ、戦いが楽しみね」
コチョウ「・・・」
ーーーー
あの後、
ロネとロネの母を街灯がたくさんあるところまで送り届けてくれたリチアとケイリィ。それからロネと母が手を繋いで家まで歩いて帰ろうとしてたら途中からデットとも合流して3人で自宅へと帰った。
ロネとデットと同じ部屋で、ロネは暗闇が駄目な為部屋の灯りは付けたままで2人はベッドに潜って眠りへとついた。
デットは眠ってしまったがロネは中々寝付けなくてベッドから起き上がると窓の近くへと行く。
そして、リチアとケイリィの事を思う。
・・・騎士のお姉ちゃん・・・お兄ちゃん・・・。今・・・なに、してるかな・・・・。
また・・・会える、かな・・・。
でも・・・なんだろう・・・
ずっと、へんな・・・胸騒ぎがするのは・・・
なに・・・?
ーーー
「・・・・」
人形屋の店主は1人店に帰ってきていた。
そんな夜更けに人形屋に来店する人物がいた。
人形屋の店の扉をどんどんと外から叩かれる。
店主はこんな夜更けに何事かと鍵を開けて扉を開いてみるとそこにいたのは警官だった。
「こんな時間に一体誰だ、って・・・け、警察!?」
「夜分遅くにすみません。まだ起きていらしたようで良かったです。少しお話し伺いたくて、署まで同行できますか?」
「(ひぃぃぃ・・・な、なに聞かれるんだろ・・・
だって全部証拠は騎士の連中が消してるはずだ・・・だから知らない以上私の元に訪れるなんてことあるはずない・・・)」
「いや実はね、騎士様の1人が任務の帰りだったみたいで署に寄ってわざわざ伝えに来てくれたんですよ」
"人形店には秘密が多いみたいで、その店の店主が犯罪を働いてるみたいなんですよね。その店には地下があるのでそこを調べたら分かるかと思います。ぜひ話を伺いに行ってみて下さい"
「って、言ってました」
あんのクソ騎士いいいい!!!
ーーー
ーリチアの家にて。
「・・・」
母は椅子に腰かけながら、顔を両手で覆っている。そして机の上にはコチョウが映った写真立てが置かれていた。
がちゃ
「まだおきていたのか?」
そのリビングに父が姿を現す。
「あ・・・。貴方・・・」
父は母の隣に腰掛けた。
「リチアは騎士学校でうまくやってるのかが少し心配で・・・任務って命を落としかねない仕事もするんでしょ?」
「リチアなら大丈夫さ・・・なにを根拠にって思うかもしれんが、あの子は優しい子だ。だから仲間を想いもする。ああ見えてリチアは強い子だよ」
「・・・そう、よね。
私、あの子に依頼をしたの。兄を探してほしいって。それから何の連絡もつかないから心配になっちゃって・・・」
「そう、か。コチョウはきっとどこかで生きているはずさ。墓が現れていないんだから」
「・・・・うん・・・」
そう思うと、母は急に悲しさがやってきて父の肩に頭を預けると静かに涙をこぼしていた...。
カトレア「・・・へぇ、わらわと一騎打ちを望むねぇ。
ふふ、面白いわね。実に面白いわ。
わらわに勝負を挑むか・・・・。リチアさん・・いや、リチアさんではないか・・・。いわば神と神との戦いってところかしら。そう・・・ふふ、戦いが楽しみね」
コチョウ「・・・」
ーーーー
あの後、
ロネとロネの母を街灯がたくさんあるところまで送り届けてくれたリチアとケイリィ。それからロネと母が手を繋いで家まで歩いて帰ろうとしてたら途中からデットとも合流して3人で自宅へと帰った。
ロネとデットと同じ部屋で、ロネは暗闇が駄目な為部屋の灯りは付けたままで2人はベッドに潜って眠りへとついた。
デットは眠ってしまったがロネは中々寝付けなくてベッドから起き上がると窓の近くへと行く。
そして、リチアとケイリィの事を思う。
・・・騎士のお姉ちゃん・・・お兄ちゃん・・・。今・・・なに、してるかな・・・・。
また・・・会える、かな・・・。
でも・・・なんだろう・・・
ずっと、へんな・・・胸騒ぎがするのは・・・
なに・・・?
ーーー
「・・・・」
人形屋の店主は1人店に帰ってきていた。
そんな夜更けに人形屋に来店する人物がいた。
人形屋の店の扉をどんどんと外から叩かれる。
店主はこんな夜更けに何事かと鍵を開けて扉を開いてみるとそこにいたのは警官だった。
「こんな時間に一体誰だ、って・・・け、警察!?」
「夜分遅くにすみません。まだ起きていらしたようで良かったです。少しお話し伺いたくて、署まで同行できますか?」
「(ひぃぃぃ・・・な、なに聞かれるんだろ・・・
だって全部証拠は騎士の連中が消してるはずだ・・・だから知らない以上私の元に訪れるなんてことあるはずない・・・)」
「いや実はね、騎士様の1人が任務の帰りだったみたいで署に寄ってわざわざ伝えに来てくれたんですよ」
"人形店には秘密が多いみたいで、その店の店主が犯罪を働いてるみたいなんですよね。その店には地下があるのでそこを調べたら分かるかと思います。ぜひ話を伺いに行ってみて下さい"
「って、言ってました」
あんのクソ騎士いいいい!!!
ーーー
ーリチアの家にて。
「・・・」
母は椅子に腰かけながら、顔を両手で覆っている。そして机の上にはコチョウが映った写真立てが置かれていた。
がちゃ
「まだおきていたのか?」
そのリビングに父が姿を現す。
「あ・・・。貴方・・・」
父は母の隣に腰掛けた。
「リチアは騎士学校でうまくやってるのかが少し心配で・・・任務って命を落としかねない仕事もするんでしょ?」
「リチアなら大丈夫さ・・・なにを根拠にって思うかもしれんが、あの子は優しい子だ。だから仲間を想いもする。ああ見えてリチアは強い子だよ」
「・・・そう、よね。
私、あの子に依頼をしたの。兄を探してほしいって。それから何の連絡もつかないから心配になっちゃって・・・」
「そう、か。コチョウはきっとどこかで生きているはずさ。墓が現れていないんだから」
「・・・・うん・・・」
そう思うと、母は急に悲しさがやってきて父の肩に頭を預けると静かに涙をこぼしていた...。
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