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第99話
「さようなら」
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リチアの瞳は青く光り、その瞳でコチョウを真っ直ぐに見据えていた。
リチア「勝負しましょうか。神の領域に踏み入りし子らよ」
その声はリチアの声とは違った。
コチョウ「リチアさん、ではないですね」
リチア「はい。この子の意識を遮断し、この子の体をお借りして語りかけています。
私の名はマシュリ。
リチア=アズマと契約し、神です」
・・・!
そう・・・すぐ、近くに居たのですか。
コチョウ「・・・そっちからバラしに来るだなんて、つくづく馬鹿な妹に馬鹿な神様でお似合いですね」
リチア「私は勝負をしようと申したのです。貴方とつまらない雑談をしに出てきたのではありません。
勝負を受けるか受けないのか、答えを求めにきたのです。
貴方のところの神様との一騎打ちをね」
コチョウ「・・・!
良いですよ。貴方ごときにカトレア様が負けるとは到底思いませんけど。受けますよ」
リチア「良いでしょう。では今日深夜3時に、マシュリ像の前にてお待ちしています」
コチョウ「・・・」
コチョウ何も言わず、そのままリチアの横を通り抜けると教室を出て行った。
リチアはそれを見送った後で、バリアの中のケイリィに近付き今や気を失っているケイリィの頬に触れるだけのキスを落とした。
このバリアの中にいれば痛みを和らいでくれる。もう・・・大丈夫、大丈夫ですから・・・。
ごめんなさい、ケイ・・・。
今まで・・・ありがとう。
リチア「さようなら」
そう呟いたリチアの瞳の中の光は消えていた。
そしてその場にケイリィを残してリチアは教室を出て行くのだった...。
ーーー
時刻は24時を回る。
ー生徒寮
「ケイリィ君帰って来たかな?」
「さぁ?ずっと寮の部屋から見張ってたけどケイリィ君とリチアちゃんが学校の中から出てくるとことか外歩いてるとことか見てないけど」
「あの二人のほうが、任務で疲れてるはずなのに・・・心配でおちおち私たちだけ寝てるわけにもいかなくなったよね」
「学校に行ったんだよね?・・・見てくる?」
「でも・・・」
カトレア「あら。まだ起きているのかしら」
寮の廊下で生徒達が集まって話してるところにカトレアがやってきた。
「か、カトレア・・・様!?」
「どうして、生徒寮に・・・?」
カトレア「可愛い1年生を全員わらわの手中におさめようと思ってね?」
生徒達はわけわからない顔をする。
だけどそんな事も構わずにカトレアは瞳を赤くさせる。
するとその生徒は悲鳴をあげることなく、その赤い瞳を見てしまったがためにそこに集まっていたほぼ全生徒は
一瞬にして鳥の姿へと変わってしまう。
鳥になった生徒達はポトポトと床へと落ちる。
ふふ・・・
そなたらにはわらわの側で使う手駒とするにはちょうど良い・・・
瞳を押さえながら笑うカトレアの背後からコチョウがやってきて、声をかける。床に落ちている鳥になど目もくれず。
コチョウ「カトレア様」
カトレア「コチョウラン?」
コチョウ「・・・お話があります」
リチア「勝負しましょうか。神の領域に踏み入りし子らよ」
その声はリチアの声とは違った。
コチョウ「リチアさん、ではないですね」
リチア「はい。この子の意識を遮断し、この子の体をお借りして語りかけています。
私の名はマシュリ。
リチア=アズマと契約し、神です」
・・・!
そう・・・すぐ、近くに居たのですか。
コチョウ「・・・そっちからバラしに来るだなんて、つくづく馬鹿な妹に馬鹿な神様でお似合いですね」
リチア「私は勝負をしようと申したのです。貴方とつまらない雑談をしに出てきたのではありません。
勝負を受けるか受けないのか、答えを求めにきたのです。
貴方のところの神様との一騎打ちをね」
コチョウ「・・・!
良いですよ。貴方ごときにカトレア様が負けるとは到底思いませんけど。受けますよ」
リチア「良いでしょう。では今日深夜3時に、マシュリ像の前にてお待ちしています」
コチョウ「・・・」
コチョウ何も言わず、そのままリチアの横を通り抜けると教室を出て行った。
リチアはそれを見送った後で、バリアの中のケイリィに近付き今や気を失っているケイリィの頬に触れるだけのキスを落とした。
このバリアの中にいれば痛みを和らいでくれる。もう・・・大丈夫、大丈夫ですから・・・。
ごめんなさい、ケイ・・・。
今まで・・・ありがとう。
リチア「さようなら」
そう呟いたリチアの瞳の中の光は消えていた。
そしてその場にケイリィを残してリチアは教室を出て行くのだった...。
ーーー
時刻は24時を回る。
ー生徒寮
「ケイリィ君帰って来たかな?」
「さぁ?ずっと寮の部屋から見張ってたけどケイリィ君とリチアちゃんが学校の中から出てくるとことか外歩いてるとことか見てないけど」
「あの二人のほうが、任務で疲れてるはずなのに・・・心配でおちおち私たちだけ寝てるわけにもいかなくなったよね」
「学校に行ったんだよね?・・・見てくる?」
「でも・・・」
カトレア「あら。まだ起きているのかしら」
寮の廊下で生徒達が集まって話してるところにカトレアがやってきた。
「か、カトレア・・・様!?」
「どうして、生徒寮に・・・?」
カトレア「可愛い1年生を全員わらわの手中におさめようと思ってね?」
生徒達はわけわからない顔をする。
だけどそんな事も構わずにカトレアは瞳を赤くさせる。
するとその生徒は悲鳴をあげることなく、その赤い瞳を見てしまったがためにそこに集まっていたほぼ全生徒は
一瞬にして鳥の姿へと変わってしまう。
鳥になった生徒達はポトポトと床へと落ちる。
ふふ・・・
そなたらにはわらわの側で使う手駒とするにはちょうど良い・・・
瞳を押さえながら笑うカトレアの背後からコチョウがやってきて、声をかける。床に落ちている鳥になど目もくれず。
コチョウ「カトレア様」
カトレア「コチョウラン?」
コチョウ「・・・お話があります」
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