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第50話
「俺らにいくら魔法打ったぐれぇじゃ死なねーよ」
しおりを挟むその場は土埃や爆発の影響で黒い煙りなどで覆われた。
「ぁぁ・・・騎士様が・・・どうか・・・」
「騎士様があんな子供相手に負けるわけがない・・・!
我らのヒーロー・・・この世界の希望、なんだから・・・」
騎士達の無事を祈る市民達の頭上にも光の針が出現する。
「ひ・・・!」
ジュリエッタ「なにがヒーローですか。今の攻撃を受けて平気でいれる訳ないのに。
神様の力なんだから。ただの人間の貴方方もコレを食らって今貴方たちがヒーローと呼んでる方達のもとに送り届けてあげます。ばいばい」
光の針は市民の元へと高速に向かっていく。
市民はとっさに目を瞑る。
すると、その時。
氷の柱が市民を守るようにして目の前にそびえ立ち、光の針は氷の柱に当たってかき消された。
ジュリエッタ「なに・・・!」
ジュリエッタはその氷の柱を見て油断をしていると雷が降ってきてジュリエッタは雷にもろに直撃した。
ジュリエッタ「あああああぁぁあ!!!!」
ジュリエッタは焼けこげて、その場に膝をつく。
「な、なん、だ?」
「こ、これって・・・」
氷の柱を見て呟く市民。
すると、煙が徐々に晴れつつあって市民達はそちらに目を向けるとそこには無傷の騎士達の姿があった。
ノウゼンカズラ「こんな爆発如きで俺らがやられるとでも思ってんのか」
ラン「・・・この程度の爆発ですか、力で言えばキキョウ様の方が断然強いですよ」
リチア「はぁ・・・はぁ・・・!」
リチアは皆を守る為力を使いバリアを生徒達を囲むようにして張り巡らせ何とか生徒達を守ったが力を使ったことで疲れが出たのかリチアはその場に膝をつく。
「リチアちゃん!」
「大丈夫!?」
ケイリィ「リチアっ・・・俺ら全員を・・・守って・・・。あんまり、無理しないで・・・」
リチア「え、へへ。私なら、大丈夫・・・ですから」
そうケイリィに笑いかけるリチア。
ジュリエッタ「なん、で・・・」
ノウゼンカズラ「俺らにいくら魔法打ったぐれぇじゃ死なねーよ。魔法使えるっつーことはそういうことだ。気づけ、バカが」
ジュリエッタ「・・・・あぁ、そうでしたか・・・。じゃあ、貴方方も、神様の力を貰って・・・。なるほど・・・」
力なくへたり込んでいるジュリエッタに、
ノウゼンカズラは歩み寄る。
ノウゼンカズラ「市民からの依頼だ。魔法で暴れ回ってる奴がいるからそいつの始末をしてくれとな。
だがてめぇは殺したくても殺せねぇ。てめぇの神を打ち破らん限りはな」
ノウゼンカズラはジュリエッタの前まで来ると足を止め、
不意にジュリエッタの肩を目掛けて自らの剣を突き刺した。
ジュリエッタ「痛・・・っ!!!」
ケイリィ「っ先輩!?」
生徒たちはノウゼンカズラの行動に驚く。
ノウゼンカズラ「話せ。てめぇに親居るだろ。ディアナっつー母親が」
ジュリエッタ「・・・っ」
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