手向け花を捧ぐーREー

井上凪沙

文字の大きさ
上 下
50 / 102
第50話

「俺らにいくら魔法打ったぐれぇじゃ死なねーよ」

しおりを挟む


その場は土埃や爆発の影響で黒い煙りなどで覆われた。


「ぁぁ・・・騎士様が・・・どうか・・・」

「騎士様があんな子供相手に負けるわけがない・・・!
我らのヒーロー・・・この世界の希望、なんだから・・・」


騎士達の無事を祈る市民達の頭上にも光の針が出現する。


「ひ・・・!」


ジュリエッタ「なにがヒーローですか。今の攻撃を受けて平気でいれる訳ないのに。
神様の力なんだから。ただの人間の貴方方もコレを食らって今貴方たちがヒーローと呼んでる方達のもとに送り届けてあげます。ばいばい」


光の針は市民の元へと高速に向かっていく。
市民はとっさに目を瞑る。

すると、その時。


氷の柱が市民を守るようにして目の前にそびえ立ち、光の針は氷の柱に当たってかき消された。

ジュリエッタ「なに・・・!」


ジュリエッタはその氷の柱を見て油断をしていると雷が降ってきてジュリエッタは雷にもろに直撃した。



ジュリエッタ「あああああぁぁあ!!!!」
ジュリエッタは焼けこげて、その場に膝をつく。



「な、なん、だ?」

「こ、これって・・・」

氷の柱を見て呟く市民。





すると、煙が徐々に晴れつつあって市民達はそちらに目を向けるとそこには無傷の騎士達の姿があった。




ノウゼンカズラ「こんな爆発如きで俺らがやられるとでも思ってんのか」

ラン「・・・この程度の爆発ですか、力で言えばキキョウ様の方が断然強いですよ」





リチア「はぁ・・・はぁ・・・!」
リチアは皆を守る為力を使いバリアを生徒達を囲むようにして張り巡らせ何とか生徒達を守ったが力を使ったことで疲れが出たのかリチアはその場に膝をつく。

「リチアちゃん!」

「大丈夫!?」

ケイリィ「リチアっ・・・俺ら全員を・・・守って・・・。あんまり、無理しないで・・・」

リチア「え、へへ。私なら、大丈夫・・・ですから」


そうケイリィに笑いかけるリチア。





ジュリエッタ「なん、で・・・」



ノウゼンカズラ「俺らにいくら魔法打ったぐれぇじゃ死なねーよ。魔法使えるっつーことはそういうことだ。気づけ、バカが」


ジュリエッタ「・・・・あぁ、そうでしたか・・・。じゃあ、貴方方も、神様の力を貰って・・・。なるほど・・・」



力なくへたり込んでいるジュリエッタに、
ノウゼンカズラは歩み寄る。





ノウゼンカズラ「市民からの依頼だ。魔法で暴れ回ってる奴がいるからそいつの始末をしてくれとな。
だがてめぇは殺したくても殺せねぇ。てめぇの神を打ち破らん限りはな」


ノウゼンカズラはジュリエッタの前まで来ると足を止め、
不意にジュリエッタの肩を目掛けて自らの剣を突き刺した。


ジュリエッタ「痛・・・っ!!!」

ケイリィ「っ先輩!?」


生徒たちはノウゼンカズラの行動に驚く。






ノウゼンカズラ「話せ。てめぇに親居るだろ。ディアナっつー母親が」

ジュリエッタ「・・・っ」






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕は君を思うと吐き気がする

月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

命を狙われたお飾り妃の最後の願い

幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】 重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。 イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。 短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。 『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜

二階堂吉乃
ファンタジー
 瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。  白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。  後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。  人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

処理中です...