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第25話
「殺らなければこちらが殺られることになる」
しおりを挟む〈続いて次のニュースです。
昨晩、一家惨殺される事件がありました。
この件についての犯人の身元や正体などは不明で未だに捕まったという報告はありません。
この問題は騎士学校が必ず片付けてくれるからと市民から応援する声も上がってる模様とのこと。〉
市場へとやってきていたノウゼンカズラとアザレアはラジカセから流れるニュースをたまたま聞いていた。
「惨殺事件だってー」
「怖いわねー」
「でも私らには騎士学校の方達がついてるもんね」
「そう、なんたって市民のヒーロー的存在だしね」
通りかかった市民からそんな会話がされていたことに対して
アザレアとノウゼンカズラは、
ノウゼンカズラ「・・・俺らはヒーローなんてガラじゃねぇよ」
全てはカトレア様の為に動いているだけのことなんだからな・・・。
ー
その頃のリチア達はと言うと、
1学年は学校の前に集まって今回の任務の内容をランとキキョウから聞いているところだった。
コチョウラン「ここ最近による依頼ですが、何者かに一家が惨殺されるという事件が多く寄せられています」
リチア「な、何者かって・・・?」
キキョウ「殺人鬼だと聞く」
それを聞いた生徒達は驚きの声を上げる。
ケイリィ「その殺人鬼と出くわしたら、こ、殺すんですか?」
キキョウ「あぁ。話しによればもう何人もの命がそいつらに奪われているらしい。殺らなければこちらが殺られることになる」
ケイリィ「(殺人鬼と言っても、人間・・なんだよね。
殺せるのか・・・?いきなり俺たちに・・・。)」
ラン「躊躇うことはありませんよ。その連中は何人も殺しているのだから死刑にして構いません」
ランはそう言うも、生徒達は顔を青くしている。
殺しなどしたことのないから当然の反応ではあるが。
リチア「わ、私たちも、その任務、殺さないといけないんですか・・・?」
ラン「ええ。今回は1年生にも手伝ってもらいますよ。」
ケイリィ「でも、どうやって見つけるんですか?その、殺人鬼は・・・」
ラン「とりあえず、事件が起こったという場所へ行って聞き込みしてみましょう。」
リチア「え・・・歩いて、ですか?」
ラン「いいえ?」
ランは懐から葉っぱを取り出すと口に当ててピィィーと音を鳴らせば空から羽を羽ばたかせて複数のユニコーンが舞い降りてきた。
それを見た生徒はユニコーン!?と驚いている。
「すご・・・初めて見た・・・」
リチア「せ、先輩、まさか空から行くってことですか?」
ラン「はい。徒歩では日が暮れますからね」
リチア「え。ええええぇぇえ!?」
リチアの叫び声がその場にこだまする中、
ユニコーンに乗って目的の場所まで飛んで向かうこととなった。
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